ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

AOC サーブル・サンテミリオン

そんな AOC など聞いたことがないと仰る方が多いはずです。実は1973年まで存在したAOC で、サテライト・サンテミリオンの一員でありました。サテライト・サンテミリオンと云えばサンテミリオンより質的には落ちるというイメージではないでしょうか。

そもそもサテライト・サンテミリオンという表現はサンテミリオンを「取り巻く」ように存在するはずであり、既存のモンターニュ、サン・ジョルジュ、リュサック、ピュイスガンと前に名が付くサンテミリオンは、この地図でご覧頂く「Barbanne」川の右岸、方角で申し上げると東北側にのみ存在します。

これではサテライト・サンテミリオンと云うより「東北サンテミリオン群」の方がしっくりくるはずです。

ところが1973年に消えたアペラシヨン・サーブル・サンテミリオンは一連の東北サンテミリオン群ではなく、西部の街リブルヌに隣接する昔のコミューン・サーブルに存在していた訳です。

先ほどの地図中央左側「LIBOURNE」の表示のすぐ右側の赤紫色の部分がそれ。D 670 の南側、N89 の西側のごく限られた部分が昔のサーブル・サンテミリオンであります。

古い地図がありました、こちらをご覧下さい。左下の隅っこにサーブル・サンテミリオンが確認できます。

また同じく消え去ったアペラシヨン・パルサック・サンテミリオンの場所も解ります。パルサック・サンテミリオンはコミューン名パルサックがモンターニュに併合されてしまったため、アペラシヨン・モンターニュ・サンテミリオンになってしまいました。

しかし同じサテライト・サンテミリオンながらサーブルだけはコミューンがリブルヌに吸収合併されたためなのか、幸運なことにアペラシヨン・サンテミリオンを名乗れるようになったのです。まあ何らかの裏取引があったのでしょうけどね。

▼続きを読む
| ワイン雑感 |
| 04:19 PM | comments (0) | trackback (x) |


PAGE TOP ↑
Copyright © 2006 ワインと葡萄::2015年04月01日
All Rights Reserved./Skin:oct