ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Côtes du Jura Fleur de Savagnin 2012 Domaine Labet
グラン・ヴァンにしか興味のない方には全く無縁のワインかも知れません。

ラベルにある「Vin Ouillé」とは直訳すると補充させたワイン。何の意味だかすぐには理解できないと思いますが如何でしょうか。

普通のワインを樽熟成させる場合、樽は密閉状態ではなく自然に蒸発したりして樽内に空間が出来てしまいます。こうして空気に触れることにより酸化熟成が進む訳ですが、あまり空気に触れさせると酸化が進みすぎてしまうため、そうならないように目減りした分ワインを補充させる訳です。この補充作業をフランス語では「ウィヤージュ・Ouillage」と云います。

ですがジュラの名産ヴァン・ジョーヌはこの補充作業をしないで樽熟成を続けます。樽内で酸化が進みワインの表面にフロールという酵母被膜が発生するのです。つまりヴァンジョーヌは「(樽に)補充しない」ワインであり、そうではなく酸化させないため「ワインを補充する」ものを「Vin Ouillé」と云う訳です。

ワインの世界でフランスのジュラ地方のワインと云えば「黄ワイン」即ちヴァン・ジョーヌが有名であります。アペラシヨンのアルボワ、エトワール、コート・デュ・ジュラのすべての白ワインにヴァン・ジョーヌという項目が存在し、アペラシヨン・シャトー・シャロンはヴァン・ジョーヌだけのアペラシヨンであります。

でもこの黄ワイン、先に触れたように樽の中で意識的に酸化させる訳で味わいはスペインのシェリーに似たような感じ。それもシェリーより遙かに日本人には飲み辛い味だと思います。

従って我が国のワイン好きと云われる人たちも敬遠しがちなのがこの地のワインではないでしょうか。

ですがジュラでは黄ワインばかりが生産されている訳ではなく、普通のスティルワインやシャンパーニュ方式で造られる泡もあるのです。

さてこの白ワイン、葡萄はサヴァニャン100%、コート・デュ・ジュラの普通の白ワインは殆どがシャルドネ、もしくはシャルドネとサヴァニャンのブレンドですがサヴァニャンだけの普通の白ワインはあまり見掛けません。

どんな味がするのかって? ワイン大学定例会で体験して下さい。ワインは読んで味わえる物ではありません。実際飲んで味わってなんぼの物であります。
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