ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

フランス政府公式葡萄目録ってご存じですか?
フランスの行政については詳しくありませんが、省庁で「アグリメール」とあるのは日本でいう農水省のはず。で、そのフランス農水省が定める葡萄カタログがこの5月にまた改訂されました。フランス・アグリメールのサイトからこちらを開いてみて下さい。

Variétés de raisins de cuve で示されるのがワイン用葡萄です。 Abondant B からアルファベット順に並べられていますが拙ブログではこちらから順に(と云っても無関係の記事も混じっていますが)書いております。読み返すと分かりづらい箇所がありますので、ボチボチ修正して参りたいと思います。

この葡萄目録を具体的に解説しているのがこちらのサイトです。ですからアルファベット順に追っていくと、画像とかその起源についてはこちらを見ると一目瞭然と申し上げたいところが残念ながらフランス語だけなのでいちいち翻訳ソフトを使って変換しなければなりません。現在のところフランス語から日本語に変換できるソフトでマシなものは見当たりません。専門用語など全く意味不明の語句に並び替え・・・ という始末であります。

さてザッと見ただけで新しく登場した葡萄はというと、すぐ目に付くのは Barbera NBeaugaray NCabestrel N、など。イタリアの主にピエモンテ州で多く見られる葡萄・バルベーラなどフランスで栽培されているのでしょうか? またフランス農水省がわざわざ必要と認める葡萄なのかかなり疑わしいと思うのですけどね。

つぎのボーガレイでしょうか、この名称は VIVC の検索を駆使したところで全くヒットしません。即ちそんな葡萄は存在しないとデータベースは物語っています。

ところが INRA のサイトにはちゃんと載っているのです。こちらをご覧下さい。別名 INRA Colmar IB 103 といい、2008年に Christophe Schneider という人物が関与しているとのこと。でも詳しいことは分かりませんね。ネットで検索すると出てきました、こちらをご覧下さい。フランス農学研究所コルマール支部というアルザスにある研究所で造り出された葡萄でこの「ボーガレイ」と命名された葡萄は

pinot × heroldrebe (un cépage allemand) pour le beaugaray,

即ちピノとドイツの葡萄ヘロルドレーベの交配により生まれたものとのこと。

前後しますがこちらのサイトでは2013年の登録のため4つの新しい葡萄が提案されたとあります。ボーガレイの他には Picarlat ピカルラ、Gaminot ガミノそして Granita グラニータ。ですけどこれらの4つは今現在 VIVC には未登録つまり未承認であります。

で、はじめにご紹介した 2014年 5月 23日更新の最新版 Catalogue officiel des variétés de vigne Liste A1 をもう一度振り返ってみるとこれらの4つの葡萄は既に登録済みであります。

世界中には認められていないものの身内で造り出した新品種は登録してしまえというフランス人の考えでしょうか。

ところが既に VIVC に登録されているものも新たに登録されています。

Cabestrel N 単純に想像すると カベソー+モナストレル。調べてみるとやはり思惑通りムールヴェドルとカベルネ・ソーヴィニョンの交配により生まれた葡萄であります。

| ワイン雑感 |
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