ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Sauvignon gris
Sauvignon gris G

先に述べましたが、ソーヴィニョン・グリはソーヴィニョン・ブランとの関わりを持つか持たないか現在のところ未解明のはず。(2014年 8月 15日 VIVC のデータが更新されソーヴィニョン・ブランの突然変異種であると認められました)VIVC からソーヴィニョン・グリのパスポートデータはこちらですが、もしソーヴィニョン・ブランの突然変異種であるならばそのことが記載されているはず。
例えばこちらこちらを比較して下さい。フランス名グルナッシュ・グリはグルナッシュ・ノワールの突然変異による果皮色がグレーになったものを示している訳ですが、ソーヴィニョン・ブランとソーヴィニョン・グリの関係について何ら記載はありません。

然るにフランス農学研究所関連サイト新フランス葡萄品種のサイト元祖フランス葡萄品種のサイトともソーヴィニョン・ブランの突然変異であるかのように書いてます。

さてソーヴィニョン・グリ、どんな葡萄なのでしょうか。

画像はまずこちらをご覧下さい。もっとピンクっぽい画像はこちら茶色っぽいものもありますが、元祖のサイトの右端画像にカーソルを合わせたら登場するのはどう見てもソーヴィニョン・ルージュと云いたくなります。ですがこのサイトでは赤い方を Sauvignon gris としているはず。

葡萄の果皮色についてはグリ、ルージュ、ロゼの基準とは何か具体例を示して頂かないと困ると思うのですけどね。

さてソーヴィニョン・グリ、新フランス葡萄品種のサイトによると 2011年現在フランスでの栽培面積は 660ha と大躍進しています。これは多くのアペラシヨンでその使用が容認されたからと考えます。こちらをご覧下さい。数多くの地域、そしてその地域のアペラシヨンにブレンド出来る葡萄として登録されています。

昔の法律では「Sauvignon」としか記載されていなかった例が沢山あり、最近の法令改正の度「Sauvignon B」とか「Sauvignon Gris G」と2つに分けて示されるようになったのです。ですからそれにより栽培面積が急速に伸びたと考えますが如何でしょうか。

フランスの場合アペラシヨンを取得しているワインに使うことが認められると、その栽培面積は次第に増えますが、認められなくなった葡萄は次々と絶滅危惧種になってしまうという構図が出来上がっているようです。

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Sauvignon Blanc
Sauvignon B

フランスのワイン用白葡萄と云えばシャルドネ・ブランか、もしくはこのソーヴィニョン・ブランがその代表的存在のはずです。ですけど栽培面積フランス第1位の白葡萄は Ugni Blanc ユニ・ブラン、正式名称 TREBBIANO TOSCANO トレッビアーノ・トスカノです。こちらをご覧下さい。最新のデータは 2011年現在のフランスでの栽培面積ですが、ユニ・ブランは 82,986ヘクタールも栽培されています。第2位がシャルドネ・ブランで 46,419ヘクタール。ソーヴィニョン・ブランはこちらで 29,169ヘクタール栽培されています。

フランスでは未だにユニ・ブランの栽培面積が大きいのは何故だかお分かりになりますか?

ユニ・ブランはワイン用葡萄ですがその出来たワインを蒸留してブランデーが造られる訳です。フランスのブランデーといえばコニャックとアルマニャックが有名ですがその他にも至る所でフレンチ・ブランデーが造られているのが現状です。

で、その原料葡萄として最適なのがこのユニ・ブランという訳です。

第2位はシャルドネ・ブランですが、これはブルゴーニュの白ワインがボルドーに比べて残糖分が多く飲みやすいためと思われます。ブルゴーニュによく似たタイプのローヌや南仏のシャルドネ・ブランが数多く生産されるようになったので輸出に拍車が掛かったと思われます。

さて、話しをソーヴィニョン・ブランに戻します。この葡萄のカタカナ表記及び発音ですが Forvo のサイトからこちらを開いて各々試してみて下さい。日本の教科書によくある「ソーヴィニオン」はフランス人の多くが最終音節にアクセントを置くためそのように聞こえがちなだけで実際は「ソーヴィニョン」がより近いはずです。当サイトでは昔からソーヴィニョンと表記しています。

ところで Sauvignon を頭に持つ正式名称の葡萄は次の通り

1. SAUVIGNON BLANC 10790 BLANC FRANCE

2. SAUVIGNON BLANC (4N) 10791 BLANC FRANCE

3. SAUVIGNON GRIS 22513 GRIS FRANCE

4. SAUVIGNON MUSQUE 14652 BLANC

5. SAUVIGNON NOIR 22506 NOIR FRANCE

6. SAUVIGNON PRECOCE 40828 BLANC FRANCE

7. SAUVIGNON ROSE 10792 ROSE FRANCE

8. SAUVIGNON ROUGE 10793 ROUGE FRANCE

9. SAUVIGNON SUPER 22463 CZECH REPUBLIC

10. SAUVIGNON VIOLET 21553

これらの内ソーヴィニョン・ブランと何某かの交配種は 9 のソーヴィニョン・スーパーだけで、母が MUELLER THURGAU ミュラートゥルガウ、父がソーヴィニョン・ブランというチェコで生まれた交配種。

2 は生物学上ソーヴィニョン・ブランの四倍体で勿論人為的に造られたもの。

3 は現在までにソーヴィニョン・ブランの突然変異ではないとする見方が一般的です。

4 はイタリアでその存在が確認されている名前の通り麝香香を伴うもの。

5 はその名の通り黒葡萄、ところがソーヴィニョン・ブランとの関わりは無さそうです。

6 はフランス農学研究所で栽培されているもので、プレコスとはコスプレと違い「早熟な」という意味。つまり早く収穫出来る果実を生む葡萄ということ。

7 は母にトラミナーを持つ果皮色ロゼのフランス産葡萄ですが 1999年のデータで僅か 1.83ha しか栽培されていません。

8 は果皮色ルージュのこんな葡萄、こちらもやはりトラミナーを母とするもの。

10 は殆ど何のデータもない葡萄

さてさて本命の画像はこちら、ボルドーの辛口白ワインに欠かせない葡萄である以外に、ロワールのサンセールやプイィ・フュメ、ルイイィやメヌトゥ・サロン、そしてコトー・デュ・ジアノワの白ワインもモノ・セパージュ、即ちこのソーヴィニョン・ブラン単一葡萄で造られるワインであります。

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