ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

MUSCAT OF ALEXANDRIA
Muscat d'Alexandrie B

フランス語表記では上記の通りとなりますがこれはシノニムであり、正式名称は MUSCAT OF ALEXANDRIA カタカナ表記するとマスカット・オブ・アリグザンドリアですが、Forvo の ALEXANDRIA の発音はさまざまです。

フランス語のシノニムをカタカナ表記するとミュスカ・ダレクサンドリでしょうか。

VIVC のパスポートデータはこちら、シノニムはなんと 198 例報告されています。日本名はマスカット・オブ・アレキサンドリアでこちらによると通称「アレキ」とか。(私は初耳です)

この葡萄ですが贈答品の果物としてデパートでお高く販売されてきた歴史を持っています。

さてこの葡萄、拙ブログで何度か取り上げたことがありますが VIVC のパスポートデータによると次の通りの交配種となっています。

MUSCAT BLANC A PETITS GRAINS × AXINA DE TRES BIAS
Prime name of pedigree parent 1 MUSCAT A PETITS GRAINS BLANCS
Prime name of pedigree parent 2 AXINA DE TRES BIAS

即ち母親が前述のミュスカ・ア・プティ・グラン・ブラン、父親がイタリア原産の黒品種アキシーナ・デ・トレス・ビアス。

父親に当たる AXINA DE TRES BIAS のVIVC パスポートデータはこちらで用途は食用葡萄とのこと。マスカット・オブ・アリグザンドリアはワイン用であり、食用でもありまた干し葡萄用としても使われるのは父親譲りなのでしょうか。

葡萄房の画像はこちらをご覧下さい。
画像並びに説明は元祖フランス葡萄品種のサイトからこちら、新フランス葡萄品種のサイトからこちら、ル・フィガロのワインサイトからこちらをご覧下さい。

日本では貴重品扱いですがフランスでは 2011年現在 2,636ha も栽培されています。

アペラシヨンを有するワインとしては De vignes en vins... のサイトからこちらをご覧下さい。アペラシヨン・パレット以外はヴァン・ドゥー・ナチュレル、天然甘口ワインであります。

天然甘口ワインは文化の違いでしょうか、フランスに行けばよく見掛けるのですが日本では殆ど見掛けることのないワインの類であり、私の場合食後に同じ甘口ならポルトを飲んでしまいます。

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Muscat à petits grains roses
Muscat à petits grains Rs

昨日申し上げたようにフランス農水省公式葡萄品種目録ではミュスカ・ア・プティ・グラン + 果皮色略号で表記してあるためアルファベットの序列で次の順番となっています。

Muscat à petits grains B, Muscat à petits grains Rg, Muscat à petits grains Rs, Muscat d'Alexandrie B, Muscat cendré B, Muscat de Hambourg N, Muscat Ottonel B

データ管理の元締めは同じと思われる新フランス葡萄品種のサイトは、葡萄品種表記を変えています。即ちブランは Muscat à petits grains blancs B、ロゼは Muscat à petits grains roses Rs、ルージュは Muscat à petits grains rouges Rgという順番で並べられ、ブランの次はロゼそしてその後にルージュとなっています。

出所は同じはずですが出先機関なのでしょうか、足並みは乱れています。

さて本日のお題は Muscat à petits grains roses Rs 、ミュスカ・ア・プティ・グラン・ロゼですがネット上に画像が少なく昨日紹介したル・フィガロのサイトのそれが唯一この品種の実際の色に近いものと考えます。

フランスに於ける栽培面積の推移ですが VIVC ではこちら、新フランス葡萄品種のサイトからこちらをご覧頂くと元ネタは同じと推測出来ます。

では何処で栽培されているかというと De vignes en vins... のサイトからこちらをご覧下さい。

AOC アルザス・グラン・クリュでは単一品種で、AOC アルザスではブレンドとしての扱いとされています。

検証してみましょう。

INAO のサイトから AOC Alsace Grand Cru の詳細規定はこちらを開き、左のメニュー上から 14 番目をクリックするとご覧頂け、AOC Alsace は同じく左のメニュー上から 12 番目をクリックすればご覧頂けます。

先ずはアルザス・グラン・クリュから。le decret n° 2011-1373 du 25 octobre 2011, JORF du 28 octobre 2011 の法令ですが残念ながらこのミュスカ・ア・プティ・グラン・ロゼだけを使うワインなど存在しません。総称ミュスカと名の付く、あるいは総称ミュスカだけに与えられたクリュのワインに使われる葡萄の一つであります。

またアペラシヨン・アルザスは先日申し上げた通り品種名ミュスカを伴うワインに使うことが出来ます。

IGP では Mont Caume などの葡萄品種規定にその名があります。


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