ワインとピアノのある部屋

八戸ノ里南を西へ入った自転車店のつぶやき

Monbadon
Monbadon B

モンバドンという白品種、フランス語の発音は Forvo のサイトからこちらを開いてお聞き下さい。第2音節にアクセントがあり「モンドン」と日本人にも云いやすい名前です。このモンバドンという名前ですがボルドーのシャトーにもあります。こちらのほか「何某+モンバドン」というシャトーもあるみたいですので結構名前だけは知られているようです。というのはこの名前元々実在したコミューンの名前だったのですが1989年にコミューンの統廃合によりその名が消えてしまったようです。

Monbadon と云う名前の元コミューン、現在のカスティヨン・コート・ド・ボルドーの中心部であります。こちらがその場所であります。従って先程のシャトーは地名からその名が付いたはず。

ところで葡萄品種モンバドンの原産地はシャラント地方、即ちコニャックの生産地。実は一昔前、このモンバドンがコニャックの主要品種だったことを示すサイトがあります。

2つのサイトをウェブ魚拓に取りました。こちらこちらをご覧下さい。フィロキセラの来襲前はこのモンバドンが主役だった可能性があります。

さてモンバドン、新フランス葡萄品種のサイトからこちらをご覧頂くと画像もありますが、オリジンの説明で

d’après les analyses publiées, d’un croisement entre l’Ugni blanc B et la Folle blanche B.

とあります。遺伝子の解析によりユニ・ブラン(正式名称トレッビアーノ・トスカノ)とフォル・ブランシュの交配で出来た品種という解釈ですが

元祖フランス葡萄品種のサイトでも同じように

Ce cépage proviendrait d'un croisement naturel entre la folle blanche et l'ugni blanc,

どちらが母でどちらが父かの説明は両者ともありませんが同じくフォル・ブランシュ×ユニ・ブランの自然交配で生まれたであろう・・・

とあります。

ですが、VIVC のデータにそのような記載はありません。こちらをご覧下さい。オリジナル・ペディグリーは空白のまま、即ち何某かの葡萄の子孫かどうかは不明としています。

ちなみに VIVC によるとフォル・ブランシュ×ユニ・ブランの交配で生まれた葡萄は2種存在します。

UGNI BLANC 母× FOLLE BLANCHE 父= FOLIGNAN

FOLLE BLANCHE 母 × UGNI BLANC 父 = FOLLET

今のところ葡萄品種モンバドンがフォル・ブランシュとユニ・ブラン(正式名称トレッビアーノ・トスカノ)の交配種であるという根拠は残念ながら存在しません。

また栽培面積データですが新フランス葡萄品種のサイトによるとフランスでの栽培面積

1958 年 1,786ha 、1968年 1,254ha 、1979 年129ha 、2011年では僅か1 ha となっていますが、VIVCはこちらのようにフランスのデータは全くありません。その代わりにという訳ではないでしょうが、アメリカはカリフォルニアで栽培(1992年 940ha)されているデータを公表しています。

2つのデータが全く異なる訳ですから両者の示す葡萄はそれぞれ別の品種のことなのかも知れません。

この品種がフランスで現存しているとしたらそれはこちらの可能性が高いはず。実際にワインに使われているかどうかまでは分かりませんけどね。この品種は研究が進んでいるはずですので近い将来そのルーツが明らかになると思います。


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