ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Mérille
Mérille N

フランス語の発音は Forvo からこちら、アタマにアクセントを置く「メリーユ」でしょうか、紙おむつの「メリーズ」とは違います。

先ずは元祖フランス葡萄品種のサイトからこちらの画像をご覧下さい。また新フランス葡萄品種のサイトからこちらやル・フィガロのワインサイトからこちらもどうぞ。画像はありませんがフランス農学研究所関連サイトはこちらで、いずれも原産地はフランス、ミディ・ピレネー地域圏のタルヌ・エ・ガロンヌ県としています。

「新」のサイトから栽培面積の推移を見ると 1968年には 2,458ha あったのが約10年後の 1979年には 622ha と 75% も減少、さらに減り続けて 2011年では僅か 41ha となっています。恐らく何らかのアペラシヨンからこの品種を除外されたのが減少の理由かと思います。

現在このメリーユを必要とするアペラシヨンの規定はありません。補助品種として「使っても構わない」という規定でアペラシヨン・ベルジュラックと同・フロントンに認められているに過ぎません。
AOC Bergerac の葡萄品種規定は 2011年 9月の最新版ですが

1°- Encépagement
a) - Les vins rouges et rosés sont issus des cépages suivants :
- cépages principaux : cabernet franc N, cabernet sauvignon N, cot N et merlot N ;
- cépages accessoires : fer servadou N, mérille N.

a) - Vins rouges et rosés :
La proportion des cépages principaux est supérieure ou égale à 75 % de l’encépagement de l’exploitation.

ベルジュラックの赤・ロゼでは補助品種の2番手として 25% 以下の規定であり、別に 0% でも問題ない訳です。

本題ではありませんけど、困るのはメリーユの手前の fer servadou N の表記であります。他の殆どのアペラシヨン規定では「fer N」この品種の正式名称 FER と訂正されて載っているのですが、ここではシノニムのままであります。

AOC Fronton では

1°- Encépagement
Les vins sont issus des cépages suivants :
- cépage principal : négrette N ;
- cépages accessoires : cabernet franc N, cabernet-sauvignon N, cinsaut N, cot N, fer N, gamay N, mérille N, syrah N.

- La proportion des cépages cinsaut N et mérille N, ensembles ou séparément, est inférieure ou égale à 5 % de l’encépagement.

アペラシヨン・フロントンではサンソーと共に 5% 以下との規定です。

こちらは 2011年 12月の改訂版で「fer N」になっています。法律の詳細規定ですから葡萄品種の名称は統一して貰わないと困ります。

両方のアペラシヨンでは主要品種に植え替えられたはずでメリーユは衰退するのが当然といえば当然かも知れません。

| ワイン雑感 |
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