ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Melon
Melon B

昔教本では「本来の名前はムロン・ド・ブルゴーニュと云ってブルゴーニュ原産の品種」なんて説明をされたものです。ブルゴーニュと聞けばコート・ドールのことかと思われるかも知れませんがこの品種の原産地はロワール川の上流、リヨンの周辺つまりボージョレの近所と考えられています。

正式名称は何も伴わない「Melon」ムロンであり、Melon de Bourgogne はシノニムの一つ。他に FEUILLE RONDE、 GAMAY BLANC、GAMAY BLANC A FEUILLES RONDES、LYONNAIS、LYONNAISE BLANCHE、PETIT BOURGOGNE、WEISSER BURGUNDER などシノニムはその葡萄の植えられている場所、あるいは姿形を表したものが多いと思います。
38例報告されているシノニム全部は VIVC からこちらをご覧下さい。

名前の由来ですが「仕上がったワインにメロンの風味・・・」なんて説明は後付けのソムリエの言のはず。

シノニムにある「FEUILLE RONDE」即ち葉の形状が丸いことに由来します。メロンの葉も切れ目のない丸いものですから比べてみるとよく分かるはずです。こちらにもその説明があります。疑い深い人はご一読下さいませ。

この品種が現在栽培されているのは原産地から遠く離れたロワール河口付近と何とドイツの BADEN-WUERTTEMBERG。

新フランス葡萄品種のサイトからこちらをご覧になると 2011年フランス全土で 11,157ha 栽培され、ドイツでは 2004年のデータですが 3,219ha 栽培されています。

さて画像ですがシノニムに見られるように葡萄の房はかなり小さいのです。

こちらの通り全長 10cm 程度の小房です。葉の形状が分かり易いのはこちらこちらでしょうか。

ムロンのオリジンについては元祖のサイトのように「D'après des analyses génétiques publiées, il est issu d'un croisement naturel entre le gouais et le pinot.」即ち遺伝子的解析の結果ピノとグエの交配種と示されていますが、グエとはホイニッシュ・ヴァイス、問題なのは「pinot」なのです。

VIVC のサイトでは

Prime name of pedigree parent 1  PINOT
Prime name of pedigree parent 2  HEUNISCH WEISS

parent 1 が母親、2 が父親に当たりますがその PINOT とはこちらであり、PINOT NOIR とは異なる葡萄であります。現時点では原産国また果皮色も不明な存在でもちろん画像もありません。

父親に当たる HEUNISCH WEISS ホイニッシュ・ヴァイスはこんな大きな房の葡萄なのです。画像が存在すると云うことは当然現在栽培されている葡萄品種であり、決して「絶滅品種」ではございません。

ムロンを使う AOC の代表はロワールの下流域で MUSCADET の類すべてです。このミュスカデを含みムロンを使う AOC はこちらのサイトをご覧下さい。内容的には少し古いかも知れませんが悪しからずご了承の程お願い申し上げます。

余談ですが14日の晩運転中に何気なく某国営FM放送を聞いてビックリ! すぐさま安全なところに車を停め、聞き入ってしまいました。この日の演奏ではありませんがこちらをお聞き下さい。ホンマモンのピアニストに間違いありません。

アレクセイ・ヴォロディン、久々に感激したピアニストであります。


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Copyright © 2006 ワインと葡萄::2013年02月16日
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