ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Marselan N
Marselan N

マルスランと読む黒品種でその誕生は比較的最近の1961年、場所はモンペリエのフランス国立農学研究所であります。カベソーが母、ガルナッチャ・ティンタが父というまことに奇妙な交配種で画像は元祖フランス葡萄品種のサイトからこちら、新フランス葡萄品種のサイトからこちらをご覧下さい。

画像はありませんが日本語で紹介しているサイトはこちらです。

フランス農学研究所関連サイトの詳細情報はこちら、VIVC のこの品種のパスポートデータはこちらをご覧下さい。各サイトともすべて同じことが書いてあります。

新フランス葡萄品種のサイトによると 2011年現在フランス全土で 3,013ha とかなり広い栽培面積を持っているのに世間では全く聞かれない名前だと思うのですが・・・ エルセラーンはよく耳にしますが^^

こちらをご覧下さい。AOC Côtes du Rhône に 2009年から使って良いとのこと。それで急激にその栽培が広まったのであります。

実際に調べてみると最新のアペラシヨン・コート・デュ・ローヌの葡萄品種規定は

- La proportion du cepage marselan N ne peut etre superieure a 10 % de l’encepagement と条件付きですが

b) - Les vins rouges et roses sont issus des cepages suivants :
- cepage principal : grenache N ;
- cepages complementaires : mourvedre N, syrah N ;
- cepages accessoires : bourboulenc B, brun argente N (localement denomme camarese ou vaccarese), carignan N, cinsaut N, clairette B, clairette rose Rs, counoise N, grenache blanc B, grenache gris G, marsanne B, marselan N, muscardin N, piquepoul blanc B, piquepoul noir N, roussanne B, terret noir N, ugni blanc B, viognier B.

とこの品種マルスランが使えるのです。一言で表現するなら「カベソー風味のグルナッシュ」だから一般受けするはずですね。

コート・デュ・ローヌの葡萄品種規定はこちらを開いて左のメニューの上から10番目 CÔTES DU RHÔNE をクリックすると開きます。

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Marsanne B
Marsanne B

コート・デュ・ローヌ白ワインの主要品種として名高いマルサンヌ、本日はメジャーな葡萄品種の登場です。念のためフランス語の発音は Forvo からこちらを開いてお聞き下さい。日本では当たり前で通っているフランス語の間違った云い方、ワイン用語の読み方ですが、例えば Furmint や Dosage などは大恥をかかぬ前に改めたいものです。
特におかしいのはリキュール・デクスペディションを加えないシャンパーニュのことを「ノン・ドゼ」と普通で云えるのに「ドサージュ」って云って憚らないお方。

マルサンヌと好対照な葡萄品種はルサンヌですが昔々マルサンヌの方が美味しいワインが出来ると習ったものでありました。ところが現状はどうでしょうか?

1970年代ではコート・デュ・ローヌ白ワインと云えば一般的な物としてマルサンヌ、ルサンヌから作られた物であり特別(美味しい物)なのは(当時)稀少品種ヴィオニエによる物、即ちアペラシヨン・コンドリューとかシャトー・グリエという設定でありました。

当時の栽培面積を見ると例えば1968年のデータではマルサンヌ 268ha 、ルサンヌ 54ha に対してヴィオニエは僅か 14ha だったのです。

ところが時代は変わり 20世紀も末の 1998年ではマルサンヌ 1,121ha 、ルサンヌ 676ha に対して稀少品種だったと云われたヴィオニエはこの時点で 2,100ha とマルサンヌ+ルサンヌよりも広く栽培されるようになったのです。
最新の情報 2011年ではマルサンヌ 1,435ha 、ルサンヌ 1,629ha 、ヴィオニエは 5,419ha とマルサンヌ+ルサンヌの1.5倍以上の栽培面積となった訳です。

ですからコンドリューやシャトー・グリエなど珍重する必要は全く無くなったと申し上げたい。むしろマルサンヌで造られた白ワインこそ希少性が高いと云うことになった訳です。

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コメント一覧
systemd |2013/02/10 09:40 PM |

Maréchal Foch N (*)
Maréchal Foch N (*)

マレシャル・フォッシュと読む黒品種、例の注釈付きは複雑な種間交雑を繰り返して出来た品種のはずです。正しい発音は Forvo からこちらを開いて聞いて下さい。

直訳するとフォッシュ元帥、ネットで調べると「フェルディナン・フォッシュ(Ferdinand Foch, 1851年10月2日 - 1929年3月20日)はフランスの陸軍軍人」と出てきますがやはりその出自はこの人物みたいです。

画像は元祖フランス葡萄品種のサイトからこちらを、また新フランス葡萄品種のサイトからこちらをご覧下さいませ。VIVC からこちらを開いて「Zoom +」をクリック頂くと鮮明な葡萄房の画像がご覧頂けます。

VIVC のパスポートデータはこちらで 1886年フランスはアルザス、コルマールの Kühlmann 氏が交雑に成功したという品種で、母に当たる品種は MILLARDET ET GRASSET 101- 14 O.P.であり、そのまた母に当たるのが MILLARDET ET GRASSET 101- 14、普通「101-14」という名前で呼ばれるボルドーの有名な台木であります。マレシャル・フォッシュの父に当たる葡萄は GOLDRIESLING、拙ブログのこちらで取り上げた品種です。

やはり当時猛威を振るっていたフィロキセラのために造り出された品種なのでしょう。

ですが 2011年現在、フランス全土での栽培面積は12ha と僅かです。

フランスではアペラシヨンを有するワインには使われませんがカナダ、アメリカなどで活躍しているみたいな葡萄です。もちろん相変わらずフランス各地の IGP 葡萄品種規定には載っていますけど。

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