ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Fuella nera
Fuella nera N

正しく表記すると la Fuëlla nera となり発音は Forvo のサイトからこちらをお聞き下さい。カタカナ表記するなら「フュエッラ・ネラ」でしょうか。フランス原産主張するサイトが多いのですが実はこの品種の原産国はイタリア、拙ブログのこちらで書きましたが、ちょっと説明不足でしたので補足させて頂きます。

現在のところアペラシヨン・ベレの詳細規定はこちらのトップから第5章の葡萄品種規定の通り赤とロゼの主要品種に指定されているのが braquet N と fuella nera N で2つの品種併せて60% 以上と取り決めされています。

braquet N については拙ブログのこちらをご覧下さい。

さてフュエッラ・ネラがイタリア原産とする根拠はこちら、VIVC のサイトは常に更新されていますので最も新しい情報と考えて良いと思います。シノニムにご注目下さい。

BELETTO NERO
CAUNUT DE LAUZUN
DAME NOIRE
DOUCET NOIR
ENRAGEADE
ENRAGEAT
ENRAGEAT ROUGE
FEKETE FOLLE
FOLLE
FOLLE NOIRE
FOLLE NOIRE DE NICE
FUELLA DI NIZZA
FUOLA
GRASSENC

正式名称 DAME NOIRE GRISE や JURANCON NOIR などと混同されていたからこそこのようなシノニムが付けられたと考えますが如何でしょうか。

画像はこちらの元祖フランス葡萄品種のサイトが分かり易いと思います。

さて、アペラシヨンを有するベレ以外にもこの品種は数々の IGP 葡萄品種規定にその名がありますが栽培面積から考えるととても他では植えられていない状況のはずです。ちなみにフュエッラ・ネラのフランス全土での栽培面積はこちらから 2011年現在 21ha 、同じくアペラシヨン・ベレの赤・ロゼ主要品種の Brachet N 正式名称 BRAQUET NOIR の栽培面積はこちらから 2011年現在 12ha しか存在しません。

ちょっと古いデータですが 2005年現在アペラシヨン・ベレの葡萄栽培状況は全体で 48ha となっていますので他に植えられているとは思えない数値だと考えます。ちなみに INAO のデータは古いまま何ら書き換えられていません。フュエッラ・ネラと書くべきところを Folle としたまま残っています。

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フランスにもありました「ら」抜き表現
葡萄品種 Franc noir de Haute-Saône N

フラン・ノワール・ド・オート・ソーヌ、おやおやオート・ソーヌの前の冠詞を飛ばしていますね、正しくは Franc noir de la Haute-Saône フラン・ノワール・ド・ラ・オート・ソーヌ、これが正式名称の黒品種で VIVC のサイトに登録されています。

この品種については拙ブログ 2012年 1月のこちらをご参照下さいませ。

この品種は次の IGP の葡萄品種規定にその名があります。

IGP Atlantique

IGP Gers

IGP Hautes-Alpes

IGP Périgord

IGP Vaucluse

おっと、これらの IGP 葡萄品種規定の名前はすべて「Franc noir de Haute-Saône」となっていてオート・ソーヌの前の冠詞「la」が抜けています。これがホンマの「ら」抜き表現。日本語ばかりではありません、フランス語でもら抜き表現が使われているという情けない現状であります^^。

さてどういう訳か元祖フランス葡萄品種のサイトにこの品種名がありません。シノニムで載っているのかと調べましたがかすりもしませんでした。

フランス農学研究所関連サイトはこちら、こちらは「ら」抜き表現ではありません。INAO とフランス農水省だけが「ら」抜き表現、何処の国もお役所とはこんなもんかも知れません。

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