ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Florental
Florental N(*)

フロレンタールという黒品種、Forvo の発音はこちらをお聞き下さい。浴槽の貸出業務とは全く関係ありません。

例の注釈付きなのでこの品種は種間交雑を重ねて造られたはず。VIVC のサイトから正式名称も同じ FLORENTAL はこちら、父はガメイ・ノワールですが、そのガメイ・ノワールはピノ・ノワールを母に、父ホイニッシュ・ヴァイスから生まれた交配種であります。

それではフロレンタールの母は何かと申しますと SEIBEL 8365、以前こちらで申し上げたようにこの SEIBEL +番号 という品種は 2,000 種ほどありますので大変複雑な絡みがあるはずです。
ちょっと調べると SEIBEL 8365 は SEIBEL 5410 (母)× SEIBEL 4643 (父)、その母である SEIBEL 5410 は SEIBEL 405 (母)× SEIBEL 3004 (父)で、 SEIBEL 405 は SEIBEL 14 (母)× GANZIN 1 (父)、SEIBEL 14 は JAEGER 70 (母)× VINIFERA と云うことで父方の品種は特定できていません。さらに JAEGER 70 は JAEGER 43 (母)× (V.RUPESTRIS) でこの父方も特定できていません。

JAEGER 43 とはこちら、アメリカ原産の VITIS LINCECUMII BUCKLEY ということで一般的に云われているアメリカ原産のヴィティス・ラブルスカ以外の品種と云うことが分かります。

さてフロレンタールのシノニムは BURDIN 7705 、ならば BURDIN +番号という品種はどのくらいあったのかと探すと・・・ やはり数多く113 ありました。

フィロキセラの被害を防ぐためとは云え当時の品種改良は異常とも思えるほど凄まじい努力の積み重ねがあったのでしょうね。

この品種を生み出したのは Joanny Burdin というフランス人(元祖によると「1920 年 Joanny と Rémy Burdin」とあるので兄弟のはず)で場所はマコンから西南西に車で行くと 95km 程のコミューン、イーグランド(ソーヌ・エ・ロワール県)。ボージョレに近い場所なので、ガメイ・ノワールの代わりに使われることを前提に造られたはず。

画像は元祖フランス葡萄品種のサイトからこちらを、また新フランス葡萄品種のサイトからこちらをご覧下さい。フランス農学研究所関連サイトはこちら、母となる葡萄を vinifera53-rupestris7-aestivalis3-labrusca1 と記していますがちょっと意味不明な記述であります。

現在はあまり栽培されておらず西暦 2000年に 44ha 、それから減り続けて 2011年では 24ha とのこと。

この品種を使って良いとしているのは IGP Drôme と IGP Coteaux des Baronnies の2つだけ。

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Feunate
Feunate N

カタカナに置き換えるとフュナットでしょうか、Forvo の発音はこちら、アタマにアクセントがある「フナット」のように聞こえますが如何でしょう。
フランスはローヌ・アルプ圏のドローム県原産の黒品種で先祖を辿るとシャルドネ・ブランと同じホイニッシュ・ヴァイスとなります。但しこの品種の場合は母方がホイニッシュ・ヴァイスでシャルドネ・ブランは父方にホイニッシュ・ヴァイスが相当します。尚、ホイニッシュ・ヴァイス系列の葡萄については拙ブログのこちらなどをご参照下さい。

画像は元祖フランス葡萄品種のサイトからこちら、新フランス葡萄品種のサイトからこちらをご覧下さい。

データは少し古いですが 1988年には既に 2ha とごく僅かしか栽培されていませんので、現在消えてしまった可能性もあるはず。

ところが IGP の葡萄品種規定を見ると次々と見付かるのはどういうことなのでしょうか。

ザッと見ただけで、IGP Atlantique 、IGP Alpes-Maritimes 、IGP Collines Rhodaniennes 、IGP Gers 、IGP Drôme など(まだまだありますけど)どれを見ても載っています。

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