ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Durif
Durif N

素直に読めば「デュリフ」のはず、果皮が黒い葡萄であります。Forvo の発音はこちらでやはり同じように聞こえます。

画像は元祖フランス葡萄品種のサイト新フランス葡萄品種のサイト及び VIVC のサイトからご覧頂けます。

この葡萄は人為的な交配種であるという見方のフランス農学研究所関連サイト新フランス葡萄品種のサイトと、そうではなく自然交配で生まれたという見方の元祖フランス葡萄品種のサイトそしてVIVC のサイトと見解が2つに分かれます。

新フランス葡萄品種のサイトでは発生に関わった人物を「M. Durif」としていますが、VIVC では交配の年そして交配に関わった人物はブランクのままです。INRA 関連のサイトでは交配に関わったのが Divers obtenteur connu としていますが何と何の交配かという記載はブランクのままです。またこちらのサイトによると西暦1880年頃にこの品種がデュリフ博士によって広められたとあります。発生に関わったりした人物ではなくこの品種を各地に紹介した人物の名前をとって品種名にした可能性が高いと思いますが如何でしょう。随分昔のお話なので詳しい経緯は不明なのかも知れません。

遺伝子的解析から恐らく間違いないのはVIVC の説だと私は思います。

デュリフの別名はプティ・シラーであり、現在フランスでは殆ど栽培されていません。ですがアメリカやオーストラリア他世界中で育てられていてマイナーな存在ではない様子です。

さてその起源は母方に PELOURSIN 、父方に SYRAH から生まれた訳ですが、父方であるシラーも交配種であります。

シラーは MONDEUSE BLANCHE を母方、DUREZA を父方とする交配種です。

デュリフの母方に当たる PELOURSIN ですがアクサンテギュが付かないとする説の元祖、INRAPéloursin とする2つの見方があります。付くと付かないでは発音が異なりますので VIVC のサイトは今後改善して頂きたいと思う次第でございます。

私は後者の Péloursin を支持したいと思います。このペローサン という黒品種はフランス原産でシノニムは56も報告されています。
元祖INRA 関連サイトにもこの品種は載っていますが新フランス葡萄品種のサイトではこの品種の扱いがありません。スイスではBlauer Thuner と呼ばれています(シノニム)。

さてこのデュリフですが、フランス国内でアペラシヨンを有するワインではプロヴァンスのAOC パレットだけに使用を認められています。2011年現在フランスでは僅か 0.1ha となっているのですが IGP Drôme 他多くのIGP の葡萄品種規定にこの品種の名前が載っているのは如何なものかと申し上げたい。


| ワイン雑感 |
| 04:12 PM | comments (0) | trackback (x) |


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