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PLANT DE COUSTON
Couston 正しくはPLANT DE COUSTON

Forvo による発音はこちらですので「クーストン」正式名称は「プラン・ド・クーストン」。

まずは画像ですが元祖フランス葡萄品種のサイトはこちら、新フランス葡萄品種のサイトはこちらで、2つのサイトを要約すると1970年にジュリアン・クーストン氏がその存在を見出した黒品種で(後の)モンペリエでの遺伝子的解析によりグルナッシュ・ノワール(正式名称ガルナッチャ・ティンタ)とAubun の自然交配種であることが分かったとのことです。

ところが VIVC のサイトで「Couston」を検索しても結果は出てきません

元祖のサイトにあるシノニム plant de Couston を VIVC のサイトで検索するとようやくこちらが現れました。名前は違うしペディグリーについては全く触れられていません。

では別のサイトを調べてみましょう。abcduvin.com のサイトも葡萄品種について詳しいので「Couston」を探したのですが存在しません。見つかったのはこちらです。あれー、グルナッシュ・サンソーってこの2つの交配という意味でしょうか。

すんなりと結論が出ないみたいですので始めに戻ってみましょう。「元祖」と「新」そして「abc」のサイトに共通するのは片一方の「親」がグルナッシュ、ガルナッチャ・ティンタであるということ

ならば VIVC のサイトでガルナッチャ・ティンタのペディグリーを調べることに。左から交配して生まれた品種名、VIVC の整理番号、母方となる品種×父方の品種となります。

ALICANTE BOUSCHET 1 288 BOUSCHET PETIT×GARNACHA TINTA

ALICANTE BOUSCHET 2 17268 BOUSCHET PETIT×GARNACHA TINTA

ALICANTE BOUSCHET A FEUILLES DECOUPEES 294 GARNACHA TINTA×BOUSCHET PETIT A FEUILLES LISSES

ALICANTE BOUSCHET A SARMENTS ERIGES 297 GARNACHA TINTA×BOUSCHET PETIT

ALICANTE BOUSCHET EXTRA FERTILE 298 BOUSCHET PETIT×GARNACHA TINTA

ALICANTE BOUSCHET PRECOCE 299 BOUSCHET PETIT×GARNACHA TINTA

ALICANTE BOUSCHET TARDIF 300 GARNACHA TINTA×BOUSCHET PETIT

ALICANTE HENRI BOUSCHET 304 BOUSCHET PETIT×GARNACHA TINTA

ATALAYA 735 PALOMINO FINO ×GARNACHA TINTA

BIGORNIA 15552 GARNACHA TINTA×PALOMINO FINO

CALADOC 1989 GARNACHA TINTA×COT

CHENANSON 2521 GARNACHA TINTA×JURANCON NOIR

GANSON 4392 GARNACHA TINTA×JURANCON NOIR

GRAMON 4939 GARNACHA TINTA×ARAMON NOIR

MARSELAN 16383 CABERNET SAUVIGNON×GARNACHA TINTA

MONERAC 7926 GARNACHA TINTA×ARAMON NOIR

MONTPELLIER  3169 22592 GARNACHA TINTA×VRH3082- 1-24

MONTPELLIER  3179 22593 GARNACHA TINTA×VRH3082- 1-32

MONTPELLIER  3180 22594 GARNACHA TINTA×VRH3082- 1-72

MONTPELLIER  3274 22595 VRH3082- 1-42×GARNACHA TINTA

PORTAN  9612 GARNACHA TINTA×PORTUGIESER BLAU

VRH 5-16-79 22564 VRH8628×GARNACHA TINTA

VRH 5-18-79 22563 VRH8628×GARNACHA TINTA

VRH3090- 4-25 22579 VRH 5- 8-82×GARNACHA TINTA

VRH3091- 4-88 22578 VRH 5- 1-82×GARNACHA TINTA

VRH3092- 6-68 22580 VRH 6- 2-82×GARNACHA TINTA

VRH3176- 8-11 22582 VRH3084- 2-56×GARNACHA TINTA

VRH3176-21-11 22581 VRH3084- 2-56×GARNACHA TINTA

「元祖」「新」「abc」の説に当て嵌まる交配種は存在しません。

次にAubun に付いて調べると

MONTPELLIER 3082 22589 AUBUN×VRH 1-28-82

MONTPELLIER 3083 22590 AUBUN×VRH 1-34-82

MONTPELLIER 3084 22591 AUBUN×VRH 1-11-82

VRH3082- 1-42 22575 VRH 1-28-82×AUBUN

VRH3082- 1-49 22574 VRH 1-28-82×AUBUN

VRH3083.2.7 22573 VRH 1-34-82×AUBUN

VRH3084- 2-56 22576 VRH 1-11-82×AUBUN

同じくサンソーについても調べましたが「abc」説に該当する交配種の存在はありません

フランス農学研究所のサイトですが、珍しく VIVC と同じ見解を示しています。こちらをご覧ください。名称も「Couston」ではなく「Plant de Couston」としてのみ登録されていて、原産地はローヌ・アルプ地域圏のアルデッシュ県としています。

従ってフランス農水省公認の葡萄品種 Couston は正式名称 PLANT DE COUSTON 、フランス原産の黒品種でワイン生産用。

どんなワインに使われるのでしょうか?

アペラシヨン格では無いはずですので IGP で調べると MONT CAUMEMAURES 、Alpes-Maritimes、Vaucluse、Var、Coteaux des Baronniesの6つのIGPでCouston が確認できます。

| ワイン雑感 |
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