ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Touraine gamay
アペラシヨン・トゥーレーヌはいくつかのデノミナシヨンに分かれていますが、トゥーレーヌという語句を含むアペラシヨンといえばフロマージュの Sainte-Maure de Touraine ともう一つ Touraine Noble Joué トゥーレーヌ・ノーブル・ジュエが存在します。従ってアペラシヨン・トゥーレーヌアペラシヨン・サント・モール・ド・トゥーレーヌ、そしてアペラシヨン・トゥーレーヌ・ノーブル・ジュエの3つがアペラシヨンということに相成ります。

フロマージュを除くとワインのアペラシヨンでトゥーレーヌと名の付くのは

1. AOC Touraine
2. AOC Touraine Noble Joué

の2つしか存在しません。

またアペラシヨン・トゥーレーヌは

AOC Touraine --Touraine
--Touraine Amboise
--Touraine Azay-le-Rideau
--Touraine Chenonceaux
--Touraine Mesland
--Touraine Oisly

地域名称を伴わないデノミナシヨン・トゥーレーヌと地域名称を伴う5つのデノミナシヨン、合計6つのデノミナシヨンに分けられます。

ここからさらに細分化される訳ですが一例を挙げると地域名称を伴わないTouraine は

Touraine blanc
Touraine mousseux blanc
Touraine mousseux rosé
Touraine primeur rosé
Touraine primeur rouge
Touraine rosé
Touraine rouge

と7つのプロデュイ(生産物)に分けられます。ですがここではややこしい存在の Touraine Gamay は表に現れません。トゥーレーヌにガメイを伴うものはトゥーレーヌ・ルージュ赤ワインにのみ存在します。

ところがこの詳細規定はINAOの定める生産物表(FICHE)には示されていません。法律の詳細規定を見るしかないのです。

ここでアペラシヨン・トゥーレーヌ詳細規定からコピーすると意外な取り決めが行われています。葡萄品種に関する規定ですが

Vins susceptibles de bénéficier de l’indication « gamay »
- cépage principal : gamay N ;
- cépages accessoires: cabernet franc N, cabernetsauvignon N, cot N et pinot noir N.

Vins rouges susceptibles de bénéficier de la mention «primeur» ou « nouveau »
gamay N

Vins rosés tranquilles et mousseux, vins rosés susceptibles de bénéficier de la mention «primeur» ou « nouveau »
cabernet franc N, cabernet-sauvignon N, cot N, gamay N, grolleau N, grolleau gris G, meunier N, pineau d’Aunis N, pinot gris G, pinot noir N.

Vins blancs mousseux
chardonnay B, chenin B, cabernet franc N, grolleau N, grolleau gris G, orbois B, pineau d’Aunis N, pinot noir N.

詳しくは後程書きます。

アペラシヨンとデノミナシヨン、そしてプロデュイ produit (生産物)をごっちゃに考えている人が殆どですが、INAOの中でも考えが纏まっていなかったみたいで2003年の資料を見る限り現在とは異なる見解を示しています。
ですが現在はINAOのサイトからアペラシヨン、デノミナシヨン、プロデュイと分けて検索可能ですし、コミューンの名称からもアペラシヨン、デノミナシヨン、そしてプロデュイの検索可能となっています。

フランスワインはフランスの法律によってこと細かく定められている訳ですから、現在の法律に則って解釈するのが当然と考えます。


| ワイン雑感 |
| 07:08 PM | comments (0) | trackback (x) |

Touraine Oisly トゥーレーヌ・オワリー
地域名称を伴うトゥーレーヌ、これでオワリーじゃないかも知れません。まだまだ新しいデノミナシヨンが生まれそうな気配を感じます。

メランと同じく、ロワールの古城名ではなく単なるコミューンの名前が付随しているトゥーレーヌ・オワリーは白ワインだけに認められたデノミナシヨンで、地域は次の通りです。

Loir-et-Cher ロワール・エ・シェール県の Chémery シメリーとありますがシェムリではないかと・・, Choussy シュシー, Contres コントル, Couddes クッド, Méhers メエール, Oisly オワリー(決してオワズリーなどとは云わない), Sassay サセ, Soings-en-Sologne ソワン・アン・ソローニュ, Saint-Romain-sur-Cher サン・ロマン・シュル・シェーヌ, Thenay テネ .

最も西寄りと思われるテネから最も東寄りのはずのソワン・アン・ソローニュまでは約 20km、その中央近辺にあるのがオワリーですので地域的には無難な名称だと思われます。中心地オワリーはロワールの大規模な古城ブロワからほぼ南へ 28km の地点ですので、位置的にはトゥーレーヌ・メランからちょっと離れた南側とお考え下さい(トゥーレーヌ・メランの中心地メランからオワリーまでの距離は車で行く場合 36.1km 約48分、方角は東南になります)。

さてこのトゥーレーヌ・オワリーは赤・ロゼ・泡の設定がなく白ワインオンリーのデノミナシヨンで、葡萄品種はソーヴィニョン・ブランに限られます。

補助品種にソーヴィニョン・グリが使われないこととムウに含まれる糖分の数値が若干異なるものの普通のトゥーレーヌ・ブランとあまり違いが明確ではないのがこのトゥーレーヌ・オワリー。Domaine des Corbillières ドメーヌ・デ・コルビリエールという生産者のワインが殊の外有名みたいですので政治的圧力から生まれたデノミナシヨンかと疑いたくなります。

尚、トゥーレーヌ・オワリーとトゥーレーヌ・シュノンソーの範囲を示す地図はこちらを開いて地図を拡大すると分かり易いと思います。

| ワイン雑感 |
| 01:53 PM | comments (0) | trackback (x) |


PAGE TOP ↑
Copyright © 2006 ワインと葡萄::2012年08月08日
All Rights Reserved./Skin:oct