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アペラシヨン・トゥーレーヌに関して Touraine Azay-le-Rideau
それにしても理解に苦しむトゥーレーヌの法律。白ワインについて申し上げると大昔はソーヴィニョンではなくシュナン・ブランが主体でありました。こちらをご覧下さい。

それから数年前と云うか、つい先日まで

Touraine blanc :
sauvignon (3/4 de l'encépagement), chenin ou pineau de Loire, menu pineau et chardonnay (20% maximum)

と法律に記載があったはず。

ところが最新の法律詳細ではソーヴィニョン・ブラン、補助品種も同系のソーヴィニョン・グリと変わってしまい、シュナン・ブランやアルボワ・ブラン、そしてシャルドネ・ブランも全く姿を消しているのは「昔からの伝統を守る」はずのアペラシヨン・ドリジーヌの精神に反するのではないか。

念のため地域名称を伴うトゥーレーヌについて最新の法律詳細を見ることにしましょう。

再びこちらの地図をご覧下さい。地図上の「1」の枠内、子午線で云うトゥールより西に唯一存在するのが Aire géographique de la dénomination Azay-le-Rideau デノミナシヨン・トゥーレーヌ・アゼ・ル・リドです。

トゥーレーヌ・アゼ・ル・リドを名乗るのはスティルワインの白とロゼだけで赤ワインや発泡性ワインは存在しません。葡萄品種規定は次の通りです。

Touraine Azay-le-Rideau blanc
Vins blancs chenin B

トゥーレーヌ・アゼ・ル・リドの白ワインはソーヴィニョンではなくシュナン・ブラン100%で造られます。INAOによると通例辛口とのこと。

ではトゥーレーヌ・アゼ・ル・リド・ロゼは

Touraine Azay-le-Rideau rosé
Vins rosés
- cépage principal : grolleau N ;
- cépages accessoires : cabernet franc N, cabernet-sauvignon N, cot N et gamay N.

- La proportion du cépage grolleau N est supérieure ou égale à 60% de l’encépagement ;
- La proportion des cépages cabernet franc N et cabernet-sauvignon N est inférieure ou égale à 10% de l’encépagement.

との規定となっています。

一方地域名や品種名そして新酒表示を伴わない「トゥーレーヌ・ロゼ」の葡萄品種は

cabernet franc N, cabernet-sauvignon N, cot N, gamay N, grolleau N, grolleau gris G, meunier N, pineau d’Aunis N, pinot gris G, pinot noir N.

となっていて、葡萄品種割合規定など無いので、カベルネ・フラン、カベソー、コット、ガメイ・ノワール、グロロー・ノワール、グロロ・グリ、ピノ・ムニエ、ピノー・ドニス、ピノ・グリそしてピノ・ノワールならどれをどれだけ使っても許されますが、トゥーレーヌ・アゼ・ル・リド・ロゼは葡萄品種グロロー・ノワールを60%以上使う必要があり、カベルネ2種類は併せて10%以下との規定があるようにグロロー・ノワール主体のロゼであります。

でもグロローで造るロゼの代表といえば Rosé d'Anjou ロゼ・ダンジューですよね。

トゥーレーヌ・アゼ・ル・リド・ロゼのキーワード(Mots-clés)を見ると一応通例として「辛口」になってはいますが、なんだか甘そう。

| ワイン雑感 |
| 02:36 PM | comments (0) | trackback (x) |


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