ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

AOC Vouvray
ロワールはトゥーレーヌ地区ロワール側右岸の白ワインと白の発泡性(Mousseux と Pétillant )だけに認められるアペラシヨンで、詳細情報はこちらをご覧下さい。

アペラシヨンの範囲はアンドル・エ・ロワール県(37): Chançay シャンセ, Noizay ノワゼ, Parçay-Meslay パルセ・メレ, Reugny ルニー, Rochecorbon ロッシュコルボン, Tours トゥール, Vernou-sur-Brenne ヴルヌー・シュル・ブルンヌ, Vouvray ヴーヴレの8コミューンに限られます。

尚、これらのコミューンでソーヴィニョン・ブランを栽培し辛口白ワインを造る場合、あるいはカベルネ・フランやコットから赤ワインを造ればアペラシヨン・トゥーレーヌを、カベルネ・フランやカベソー、グロローやピノー・ドニスなどで辛口のロゼを造ればロゼ・ド・ロワール、またシュナン・ブランだけではなく chenin, cabernet franc, cabernet sauvignon, pineau d'aunis, pinot noir, chardonnay, menu pineau, grolleau noir, grolleau gris などの葡萄から発泡性のワインを造るとクレマン・ド・ロワール(白・ロゼ)を名乗ることが可能です。ロワールの各アペラシヨンはお互いの範囲が重なる場合が殆どですので注意が必要です。

スティルワインと泡に共通の葡萄品種は主要品種として1種類 Chenin 、補助品種も1種類だけで Orbois 、但しこの品種の栽培面積は5%以下と規定されます。法令では Chenin との記載ですが正式名称は Chenin Blanc シュナン・ブランです。また補助品種は正式名称 Arbois Blanc アルボワ・ブランでホイニッシュ・ヴァイスを母方に持つ葡萄品種です。

シュナン・ブランはよく知られたロワールを代表する白葡萄品種ですが、アルボワ・ブランはオルボワとかムニュ・ピノーとかシノニムで呼ばれることが多く、余り知られていません。

元祖フランス葡萄品種のサイトでは Arbois もしくは Orbois として載ってますし最新フランス葡萄品種のサイトでは Orbois としてのみ登録されています。

アルボワ・ブランのシノニムですが元祖のサイトからコピーさせて頂くと

orbois, verdet, orboé ou orboué dans la vallée du Cher, herbois, menu pineau (ou pinot) dans la région de Vouvray en Indre et Loire

シェール川流域ではオルボワ、ヴェルデ、オルボエもしくはオルブエと呼ばれ、アンドル・エ・ロワール県のヴーヴレ周辺ではムニュ・ピノーもしくはムニュ・ピノと呼ばれていることが分かります。

VIVCのサイトでこの品種のシノニムは全部で11例報告されています。コピーすると

ARBOIS
BLANC VERDET
HERBOIS
MENU PINEAU
MENU PINEAU DE VOUVRAY
ORBOE
ORBOIS
ORBOUE
PETIT PINEAU
PINOT VERDET
VERDET

いつも申し上げますがVIVCではフランス語などのアクセント表記はされませんので困ります。せめて何処の国でそう呼ばれるのか表記して頂きたいと思うのですが・・・

最新フランス葡萄品種のサイトはこちら、品種名は Orbois を採用、フランスでの栽培面積ですが 1968年の 1455ha をピークに年々減り続け 2011年では 195ha しか存在しません。

アルボワ・ブランを使うワインのアペラシヨンはクレマン・ド・ロワール、シュヴルニー、トゥーレーヌがあり、補助品種としてに法令にその存在があるのはこのヴーヴレとアペラシヨン・ヴァランセです。

法令から抜粋するとクレマン・ド・ロワールの葡萄品種規定では

Les vins sont issus des cépages suivants :
- cépages blancs : chardonnay B, chenin B, orbois B ;
- cépages noirs : cabernet franc N, cabernet-sauvignon N, grolleau N, grolleau gris G, pineau d’Aunis N, pinot noir N.

シュヴルニーの白ワインでは

Les vins blancs sont issus des cépages suivants :
- cépages principaux : sauvignon B, sauvignon gris G ;
- cépages complémentaires 準主要品種: chardonnay B, chenin B, orbois B.

トゥーレーヌは最近法令が変わり白ワインには使用できなくなりました。現在アペラシヨン・トゥーレーヌで葡萄品種アルボワ・ブランが使用できるのはトゥーレーヌ・ムスー・ブランに限られます

Vins blancs mousseux
chardonnay B, chenin B, cabernet franc N, grolleau N, grolleau gris G, orbois B, pineau d’Aunis N, pinot noir N.

ヴァランセの白ワイン

a) - Les vins blancs sont issus des cépages suivants :
- cépage principal : sauvignon B ;
- cépages accessoires : chardonnay B, orbois B, sauvignon gris G.

セパージュ・アクセソワール補助品種は使ってもよいけど使わなくても構わない品種でありセパージュ・コンプレマンテールは割合は少ないけれど必ず使わなければならない品種とお考え下さい。

オッと久し振りにアペラシヨン・トゥーレーヌを見たら何だか見慣れないデノミナシヨンが誕生しています。

Dénomination géographique complémentaire «Chenonceaux»
Dénomination géographique complémentaire «Oisly»


新しいアペラシヨンだと騒いでいる人を見掛けますが、あくまでアペラシヨンはトゥーレーヌで地理的補足名を伴うデノミナシヨンが追加されたに過ぎません。

これらについてはまた明日書いてみたいと思います。

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