ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Viognier ヴィオニエ
昨日、かつてコート・デュローヌ白ワインのセパージュと云えばマルサンヌが主流だったのに現在ではルーサンヌの方が多く栽培されていると申し上げたのですが、フランス全土を見た場合、これら2品種を遙かに上回る栽培面積を誇る北部ローヌ原産の葡萄品種があります。

それは昔、稀少品種と云われて珍重された Viognier ヴィオニエ種であります。

フランス葡萄品種のサイトからこちらをご覧下さい。1980年代初めには北部ローヌのコンドリューやシャトー・グリエに限られていたこの品種ですが 1988年以降急激にその栽培面積は増え続け 2011年にはフランス全土で 5,419ha も栽培されています。

詳細を申し上げると1958年では 29ha 、10年後の1968年には僅か 14ha と衰退の一途を辿っていたはずですが、1979年に 54ha に増え1988年にはさらに 82ha とその栽培面積は増えたのですが当時の教科書では確か北部ローヌのテロワールでしか育たない品種とされていたはず。ところがこの1980年代半ばに点数付け評論家が世に出てヴィオニエという品種がやっと日の目を見た訳です。

1988年以降の伸びはすごい勢いであります。10年後の1998年には何と 2,100ha と25倍にも増え、さらにその10年後の 2008年には 3,255ha に増え、その3年後の2011年に 5,419ha と云うことは近年その伸び率はさらに上昇していることになります。

ヴィオニエって今では稀少品種でも何でもありません。ローヌ原産では最も多く栽培されている品種の一つかも知れませんね。

2011年の状況を確認しますとヴィオニエ 5,419ha 、ルーサンヌ 1,629ha 、マルサンヌ 1,435ha と圧倒的にヴィオニエがトップであります。昔の常識は現在全く通用しないと云うことです。ヴィオニエはコート・デュ・ローヌと云うよりも南フランス全般で盛んに植えられ特にラングドック、ルーシヨン地区でめざましい躍進を遂げています。

| ワイン雑感 |
| 11:57 PM | comments (0) | trackback (x) |


PAGE TOP ↑
Copyright © 2006 ワインと葡萄::2012年06月11日
All Rights Reserved./Skin:oct