ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

アペラシヨン・カシ その2
アペラシヨン・カシは赤とロゼも造ることは法律上認められていますが、現地では評判良いのはその白ワイン、葡萄品種は何を使っているのでしょうか。

2009年の改正された法律原文から白ワインの葡萄品種規定は次の通りです。

V.-Encépagement
1° Encépagement : a) Les vins blancs sont issus des cépages suivants :
― cépages principaux : Clairette B et Marsanne B ;
― cépages accessoires : Bourboulenc B (dénommé localement « doucillon blanc »), Pascal B, Sauvignon B, Terret blanc B et Ugni blanc B.

カシの白ワインの主要葡萄品種はクレレットとマルサンヌ、補助品種としてブルブーラン(ご当地ではこの品種をドゥーシヨンと呼んでいる)、パスカル、ソーヴィニョン・ブラン、テレ・ブランそしてユニ・ブラン(正式名称はトレッビアーノ・トスカノ)としていてその割合については

La proportion des cépages principaux est supérieure ou égale à 60 % de l’encépagement ;
- La proportion du cépage marsanne B est comprise entre 30 % et 80 % de l’encépagement ;
- La proportion du cépage terret blanc B est inférieure ou égale à 5 % de l’encépagement.

植え付け面積比率が決められており主要品種は全体の 60% 以上必要で、さらにマルサンヌは最低 30% ~ 80% 占めなければならないとしています。また補助品種のテレ・ブラン種は全体の 5% 以下にしなければならないとの規定であります。

主要品種のクレレットはフランス葡萄品種の最新サイトからこちらをご覧下さい。VIVCのサイトでは正式名称CLAIRETTE BLANCHE クレレット・ブランシュ。
植え付け面積は意外に少なくなりつつあり1958年では 14,099ha も植えられていたのですが、毎年のように減っていき、2011年では 2,284ha に留まっています。この品種をメインに使うワインはクレレット・ド・ディーとかクレレット・ド・ベルガルドなどがあり結構メジャーな存在です。

もう一方のマルサンヌはアペラシヨン・コート・デュ・ローヌ他いろんな生産地で育てられるこれまた有名な品種で説明の必要はないかと思いますが、こちらをご覧下さい。クレレット・ブランシュとは対照的に植え付け面積では大躍進の葡萄品種であります。1958年では 277ha だけだったのが 2011年では1,435ha と増えているのがフランス国内の現状です。

ちょっと話は本題から外れますがコート・デュ・ローヌの白品種と云えばこのマルサンヌとルーサンヌで(他にヴィオニエもありますが)昔は圧倒的にマルサンヌが優勢と伝えられてきましたが、現状ではこちらの通り2011年のフランスでの植え付け面積は1,629ha とルーサンヌがマルサンヌを遙かに上回っています。

補助品種のご当地名ドゥーシヨンはVIVCのサイトから左のメニュー・データベースをクリックして、「Cultiver Name」の検索を使うと BOURBOULENC と出てきますね。こちらは何度か説明したはずですが COLOMBARD コロンバール同様母方にホイニッシュ・ヴァイス(フランスでは通例グエと呼ばれるワインには適さないと云われた品種)を持つ葡萄品種であります。フランス葡萄品種のサイトはこちら、おやおや最近は衰退気味みたいで 2011年ではフランス全土で 573ha しか植えられていません。

他の品種は最近取り上げたばかりですので省略しますが、テレ・ブランはこちら、テレ・ノワールの突然変異種としていますがVIVCではこちらのように別品種としています。

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