ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

アペラシヨン・パレット その2
前述で「araignan B (dit picardan B)とaragnan Bとは何がどう異なるのか? アレニャンは通称ピカルダンと説明があるのにアラニャンには何の但し書きもありません。」としましたが、アレニャンとアラニャンに迫ります。

この2つの似通った名前の品種名ですが、VIVCのサイト左のメニューから「Database search」をクリックして上から二つ目の「Cultivar name」を開いて下さい。真ん中のボックスに aragnan をコピペして、Search をクリックすると条件に合致する 4品種が登場します。上記に該当するのは aragnan B 、即ち果皮の白い品種ですので ARAGNAN 、ARAGNAN BLANC に該当する葡萄品種の正式名称は ARAIGNAN 527 であります。

即ちアラニャンもアレニャンも全く同一品種ということ。INAOが現在法律で定めているパレットの白ワインに関する規定は同じ葡萄品種を主要品種と補助品種に挙げていることであります。INAOも試行錯誤の状態にあるはずです、まだまだ品種解明は進んでいないという証左でしょう。

次にコロンバールによく似た名前のコロンボは何でしょうか?

元祖フランスの葡萄品種のサイトからこちらをご覧下さい。「実質的にはプロヴァンスの葡萄園から姿を消した・・・」とあるので恐らくパレットの範囲にも存在しない品種かも知れませんね。最新版葡萄品種のサイトにはプロヴァンス原産の品種としながらもそのデータは古いのでしょうか 1958年に 1ha、1979年には2ha の栽培面積としか記載がありません。

VIVCのサイトからこちらをご覧下さい。品種番号から推定すると比較的最近に特定された品種のはずです。シノニムは28 報告されています。

そして panse muscade ですが VIVC のサイトからこちらをご覧下さい。panse du Roy René も同じですが正式名称は MUSCAT OF ALEXANDRIA マスカット・オブ・アレキサンドリア、英語なのです。原産国はイタリアとしながら英語名とは交配に携わったのが英国系の人なのでしょうか? ちなみにこのマスカット・オブ・アレキサンドリアですが一般的にはエジプト原産の古い品種とする説が有力でしたが、現在ではギリシャ原産の MUSCAT A PETITS GRAINS BLANCS を母方に、イタリア原産の AXINA DE TRES BIAS を父方に生まれた葡萄品種とされています。

残りは2つで、pascal はこちらをご覧下さい。プロヴァンス原産の白品種ですが2011年の栽培面積は僅か 0.1ha です。

最後の ugni rosé ですがユニ・ブランの別名みたいで、この名前を正式名称もしくはシノニムとする葡萄品種は VIVC では存在しません。元祖フランス葡萄品種のサイトではこちらの画像の通り果皮がロゼ色のものも存在するみたいですのでそう呼んでいるのでしょう。ちなみに索引にはこの品種を Ugni blanc et rose としています。

結論を申し上げると ugni rosé は、正式名称 トレビアーノ・トスカノ のことです。

| ワイン雑感 |
| 12:00 PM | comments (0) | trackback (x) |


PAGE TOP ↑
Copyright © 2006 ワインと葡萄::2012年06月03日
All Rights Reserved./Skin:oct