ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

TREBBIANOもまた問題の多い品種となるはず
イタリアでよくワインに使われる葡萄品種の中に、今後問題となりそうな白品種があります。それはトレッビアーノです。

トレッビアーノと一口に云っても、TREBBIANO と呼ばれる(何も伴わないトレッビアーノをシノニムとして持つ)葡萄品種は4つも存在します。その4つの品種の正式名称は

BIANCAME ビアンカーメ
PAGADEBITO パガデビート
TREBBIANO PERUGINO トレッビアーノ・ペルジーノ
TREBBIANO TOSCANO トレッビアーノ・トスカーノ


これらは普通一般に単なる「トレッビアーノ」と呼ばれてきました。

また頭に「TREBBIANO」が付き、それを正式名称とする葡萄品種は16種類も存在します。それらを列挙すると

1. TREBBIANO CASALE
2. TREBBIANO DI PARENZO
3. TREBBIANO DI PIEMONTE
4. TREBBIANO DI SPAGNA
5. TREBBIANO DORATO
6. TREBBIANO DORATO CITTA' S. ANGELO
7. TREBBIANO EMILIANO
8. TREBBIANO GIALLO
9. TREBBIANO MODENESE
10. TREBBIANO NERO
11. TREBBIANO PERUGINO
12. TREBBIANO ROMAGNOLO
13. TREBBIANO ROSA
14. TREBBIANO ROSSO
15. TREBBIANO SPOLETINO
16. TREBBIANO TOSCANO

名前で白葡萄ではないと分かる「ネロ」「ローザ」「ロッソ」以外はすべて白品種であります。また 2、3、5、6、10、13 以外はすべてイタリア原産の葡萄品種です。

さて何も付かない「トレッビアーノ」をシノニムに持つ4つの品種ですがまず最初にビアンカーメはこちらをご覧下さい。シノニムは13報告されています。

BALSAMINA
BIANCA
BIANCHELLO
BIANCHETTO
BIANCONE
BIANCUCCIO
BIANCUVA
GRECO
GRECO BIANCHELLO
GRECO BIANCO
MORBIDELLA
TREBBIANO
UVA BIANCA
UVA MORBIDELLA

シノニムからいろんなことが分かりそうです。「バルサミコの原料葡萄」とか・・・ エミリア・ロマーニャ州やマルケ州にその栽培が多そうですがグレコの名前があるようにカンパーニャ州にも広がっているはずです。この品種はビアンケッロの名称で広まり、またフランスにも渡り、ユニ・ブランと名付けられたという説もネットで見掛けます。

ビアンカーメのシノニムの一つ「ビアンケッロ」をワインの名称とした代表的なものはマルケ州の DOCビアンケッロ・デル・メタウロで、この品種を最低でも 95% 使わなければならない規定となっています。

同じくマルケ州の DOC Colli Pesaresi コッリ・ペザレージにこの葡萄品種名ビアンカーメが見られますが、他にはエミリア・ロマーニャ州の DOC Colli di Rimini コッリ・ディ・リミーニに見られる程度であります。

イタリア原産の古い歴史を持つ葡萄品種ですが往々にしてトレッビアーノ・トスカーノと混同されてきた可能性が高いと思います。


| ワイン雑感 |
| 11:57 PM | comments (0) | trackback (x) |


PAGE TOP ↑
Copyright © 2006 ワインと葡萄::2012年02月06日
All Rights Reserved./Skin:oct