ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

葡萄品種 HEUNISCH WEISS 関連 Knipperlé
最初の「k」は恐らく発音しないので、「ニッペルレ」と読むはずですが「l」の前の「r」は聞こえにくいので「ニッペレ」と表記する方が無難かも知れません。こんな名前の葡萄は初耳ですが VIVC のサイトに載っているどころか中国のワインサイトにも載っているので驚きです。

まずウィキペディアを見ると、苗木屋ヨハン・マイケル・オルトリーブ氏が 1756年にアルザスのリクヴィールにもたらした葡萄品種とあります。ですがこれに続く一文、コピーさせて頂くと It is probably closely related to Räuschling. ですがアルザスにはもう一種類 AOC アルザスとして認められなかった葡萄品種 Räuschling が当時は広く栽培されていたと云うことでしょう。

さて関連されるであろうと云われる葡萄品種 Räuschling の項をご覧下さい。ここに示される Räuschling に相当する葡萄品種は恐らく VIVC ですとこちら 9874 RAEUSCHLING WEISS のはずですが、ウィキペディアの示すシノニムの一つ Großer Traminer をVIVCのサイトで検索すると VELTLINER ROT が現れてしまいます。他に数多くのシノニムが挙げられていますが例えば Brauner Nürnberger、Brauner Würnberger、Buchelin、Divicina、Divizhna, Divizhna Vizhna, Dretschなどは RAEUSCHLING WEISS に合致しますが、Deutsche Trauben、Furmentin、Großfränkisch、Großer Traminer、Thuner、Weißer Lagrein、Welsche、Zürichrebe などは RAEUSCHLING WEISS とは無関係であります。

私がウィキペディアをあまり信用しない理由がそこにあります。

VIVCのサイトからこちらをご覧下さい。オルトリーブ氏(民間の苗木屋)による白葡萄で遺伝子解析では 70742 PINOT × 5374 HEUNISCH WEISS となっていてシャルドネ・ブランと同じであります。

画像があるのはこちら、1958年では 152ha あった畑が 1968年では 104ha、1979年では 13ha と年を追って少なくなり1988年では僅か 7ha へと減少の一途を辿っています。この葡萄品種がアペラシヨン・アルザスに認められていないのがその理由なのでしょう。

さてこの画像ですがこちらと比較して下さい。


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