ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

葡萄品種 HEUNISCH WEISS 関連 BEAUNOIR
次は beaunoir 「ボーノワール 麗しき黒?」でシャルドネ・ブランのシャブリ周辺での呼び方(シノニム)である「ボーノワ beaunois」とは異なります。

カタカナで葡萄品種名を覚えることはお薦めしません。意味を分からないまま覚えても役に立たないはずです。どうせ覚えるならその正式名称も一緒に理解して頂きたい。原産国もついでに覚えられますからね。

フランス葡萄品種のサイトを見るとそのオリジンはピノとグエ、そして現在はシャンパーニュ地方の一部と見なされているオーブに自生しているピノ系の品種と云うことであります。

と云うことはシャンパーニュの古代品種であった可能性もあるはずね。

例の Champagne L. Aubry Fils 「古代品種を使って造ったシャンパーニュ」、最近では全くその噂が聞こえてこなくなりましたが、これらの「バシェ・ノワール」や「ボーノワール」をお使いになれば良かったのではないかと思います。
どこでどんな研究をしたのか知りませんが結論として彼等が出した「アンフュメ」や「フロモントー」は遺伝子解析の結果両方とも「ピノ・グリ」だった訳ですから。

アンフュメはともかく日本の輸入元が示した Fromonteau はスペルの間違った記述であります。ピノ・グリのシノニムとして登録されている似たような名称は FROMENTEAU GRIS もしくは FROMENTOT でなければ困る訳です。

即ち Fromonteau という葡萄の名前はこの世に存在しないと云うことであります。

現在でもこの輸入元はこちらでこのシャンパーニュについて堂々と情報公開しているのです。これを信じて鵜呑みにする諸先生方も多いはず。

VIVCのサイトからこちらのパスポート・データをご覧下さい。表記に問題があり、例えばフランス語のアクサン・グラーヴなどの記号は省かれてありますが現在までに 179 のシノニムが登録されています。

また疑問として残るのはこの2つの名称のピノ・グリの他、古代品種とされるアルバンヌ/Arbanne、プティ・メリエ/Petit Meslier は本当に古代品種と呼べるものだったのかということ。

先ずはアルバン(正式名称は ARBANE ですのでアルバンと読むはず)を見るとこちらではその植え付け面積は 1958年に 2ha、1979年には 4ha に増え1988年にはまた 2ha に戻っていますね。

ということは昔からずっと植えられている葡萄品種と云うことに相成ります。

またフランスの葡萄品種のサイトでは確かに古代から伝わるフランス北東部の葡萄品種となっておりますが、実は現在オーブ地区でその数は確実に増えているはず。

次にプティ・メリエ(正式名称は MESLIER PETIT メリエ・プティ)を見るとグエとサヴァニャン・ブランとの間に出来た品種となっています。ですがこの品種はこちらのデータを見る限り 1958年に 46ha も植えられていた実績があり、フランスの葡萄品種のサイトからこの品種はパリ周辺からマルヌ川流域、そしてオーブにも育っていたはず。現在、植え付け面積は毎年増加の傾向にあります。

従って出水商事の「なぜなら,既述の通り,アルバンヌ,プティ・メリエ,フロモントー,アンフュメといった18世紀以来のシャンパーニュの伝統品種が,すでにシャンパーニュはおろかフランス全土でも絶滅しつつある品種であったからです」は事実に反するように思うのですが如何でしょうか。

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| 11:59 PM | comments (1) | trackback (x) |
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よし@コミュニケーションスキル |2012/06/28 12:35 AM |


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