ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

葡萄品種 HEUNISCH WEISS 関連 Gamay noir
ブルゴーニュのコート・ドール、とりわけコート・ド・ニュイのワインを好まれる方々に毛嫌いされることの多い葡萄品種ガメイですが実のところピノ・ノワールやシャルドネに近い品種なのです。

こちらをご覧下さい。コピーさせて頂くと

Identification/Origine : cépage typiquement bourguignon. D'après des analyses génétiques publiées, il est issu d'un croisement naturel entre le pinot et le gouais.

直訳すると「ガメイ・ノワールは典型的なブルゴーニュの品種であり、公開された遺伝的解析からピノとグエの自然交雑による子孫であります」でしょうか。ここで云う「le pinot」は葡萄品種ピノ・ノワールを指し、「le gouais」は葡萄品種シャルドネ・ブランの親・祖先に当たる HEUNISCH WEISS を指します。

VIVCのサイトを見ましょう。ガメイは正式名称ガメイ・ノワール GAMAY NOIR で「ア・ジュ・ブラン」の付くのは単なる一つのシノニムに過ぎません。こちらをご覧下さい。

Original pedigree  PINOT NOIR × HEUNISCH WEISS

となっていますね。先程の「le gouais ル・グエ」は正式名称 HEUNISCH WEISS のシノニムの一つで、主にフランスではこの名前で呼ばれているだけです。

ガメイ・ノワールのシノニムは 118 例報告されていて GAMAY A JUS BLANC や GAMAY NOIR A JUS BLANC のほか面白そうなのは GAMAN DE LIVERDUN にGARA GAME 。ガマン・ド・リヴェルダン(我慢)にガラガメ(柄亀)でしょうか^^ シノニムの数が多ければそれだけ広範囲に栽培されていたと考えられるはず。

さてガメイ・ノワールの「親」となる葡萄品種ですがピノ・ノワールは後に回して HEUNISCH WEISS を見てみましょう。

画像のあるのはこちらをご覧下さい。こちらでは原産地がフランス東部からクロアチアにかけて自生していたとありますが、事実上フランスでは絶滅した品種みたいです。ところが現在スイスの一部では実際に植えられており Gwäss もしくは Gwaëss と呼ばれています。こちらの文章を読めば品質の良くないワインしかできないように思われても仕方ありません。

次にVIVCのサイトを見るとこちらの通りオーストリア原産となっていてシノニムは大変多く167例報告されています。シノニムからドイツ・オーストリアに広く栽培されていたように思うのですが如何でしょう。

重要なことはこの品種こそ現在多く栽培されている品種の祖先であると云っても過言ではないということ。アリゴテ、リースリング、ミュスカデル、コロンバール、フォール・ブランシュ、ムロン(・ド・ブルゴーニュ)、オーセロワ、グロローなど現在ではかなり重要な品種ですがこれらすべては HEUNISCH WEISS を祖先としています。珍しい品種ではアペラシヨン・クール・シュヴルニーの葡萄品種ロモランタンそして最近シャンパーニュの品種として認められたメリエ・プティも同様であります。
| ワイン雑感 |
| 11:50 PM | comments (0) | trackback (x) |


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