ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Château Garreau 2009 AC Bordeaux
シャトー・ガロー、フランス人に発音して貰ったら「ガホー」と日本人には聞こえるかも知れません。アペラシオンはボルドー、生産地はカディヤック。カディヤックといえば甘口ワインの生産地で場所はこちらですから、所謂ドルドーニュ川とガロンヌ川に囲まれた三角州の中ということに相成ります。
ですがこの地はガロンヌ川近くの右岸ですのでAOC アントル・2・メールではなくプルミエール・コート・ド・ボルドー、現在宣伝中のコート・ド・ボルドーが当て嵌まる地域であります。従ってこの地で辛口ワインを生産する場合アペラシオンは単なるボルドーとしか名乗れないわけです。

エチケットでご注目頂きたいのは一番下の生産者についての記載です。

この生産者の名前を見て即座に(ネットで検索などせずに)ボルドー以外のAOCを答えられる人はワインの達人と云えるかも知れません。

Champagne Alain Thiénot アラン・チエノは日本では馴染みが薄いかも知れませんがフランス国内では今や有数のシャンパーニュ・メゾンであります。かつてはヴーヴ・クリコの傘下であった Champagne Canard Duchene カナール・デュシェーヌを買収したのをはじめ Joseph Perrier ジョセフ・ペリエ、Marie Stuart マリー・スチュアート、Jean-Louis Malard ジャン・ルイ・マラール4社を含む巨大企業となりました。
元々は銀行マンだったアランはその後シャンパーニュのブローカーとしてこの世界に入り1976年にはアイとメニル・シュル・オジェールに数ヘクタールの畑を買い、ランスに小さな醸造所を構えたのは1980年のこと。間もなく拠点をランスの郊外というかすぐ南東にあるコミューンTaissy タイシーに移し本格稼働させたのは1985年であります。その間ヨーロッパではその名が知れ渡りましたが遠方への輸出には消極的だったため日本でその名を知る人は意外と少ないのです。

そのアラン・チエノは時同じくしてボルドーにもその勢力を伸ばしてきました。1980年に買収したのがこのワインを含む Château de Ricaud シャトー・ド・リコー、その後1986年にグラーヴの Château Rahoul シャトー・ラウールも買収しました。さらには2007年に何とボルドーのネゴシアン、CVBG社の経営者となりました。シャンパーニュとボルドーという2つの大生産地のネゴシアン兼生産者となったわけです。
| ワイン日記::フランスワイン |
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