ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Château La Pierrière 2009 AC Castillon-Côtes de Bordeaux
シャトー・ラ・ピエリエール、ドゥミル・ヌフ、カスティヨン・コート・ド・ボルドー。2009の下に生産者の名前がありますが真ん中に「de」があるのは貴族を示します。一番上と一番下の表記「グラン・ヴァン・ド・ボルドー」「ミザン・ブテイユ・オー・シャトー」などはラベル表記に必要のない事柄であり、このラベルの場合先日のワイン同様「APPELLATION CONTROLEE」が印字されていないためINAOの定めに反します。またボトルの内容量、アルコール度数、生産者の本社所在地、そして肝心なのはフランス国で生産されたことを示す文言もこのラベルにはありません。従って裏ラベルが正式なエチケットになります。

2009年ヴィンテージからなのでしょう、やはり新しいアペラシオンである「コート・ド・ボルドー」表記になっていますが地域名称が先付けなのか、INAOの示す地域名称を後に回すのかは、今のところラベルを見る限り「先付け」が優位みたいですね。

生産者はこちら、オリヴィエ・ド・マルシヤックで英語版と母国語版がありますが、例によって肝心なことは英語版では見られません。畑は20haで葡萄の平均樹齢は20年とのこと、葡萄品種の植え付け面積比率はメルロー・ノワール60%、カベソー、カベルネ・フランがそれぞれ20%となっています。

さてここでアペラシオン・コート・ド・ボルドーについて重要なポイントを押さえたいと思います。

法令の第3章に次の記載があります。

III. ― Couleur et types de produit
L'appellation d'origine contrôlée "Côtes de Bordeaux" est réservée aux vins tranquilles rouges.

Les dénominations géographiques "Cadillac" et "Castillon" sont réservées aux vins tranquilles rouges.

La dénomination géographique "Blaye" est réservée aux vins tranquilles rouges et blancs secs.

La dénomination géographique "Francs" est réservée aux vins tranquilles rouges, blancs secs et blancs liquoreux.

これはワインの色とタイプについての規定です。地域名を伴わない「コート・ド・ボルドー」は発泡性ではない赤ワインだけに限定されます。

地域名「カディヤック」と「カスティヨン」を伴う「コート・ド・ボルドー」即ちデノミナシオン・Cadillac Côtes de Bordeaux と Castillon Côtes de Bordeaux をラベルに表記すると同じく赤のスティルワインだけになります。

つぎに地域名「ブライ」を伴う Blaye Côtes de Bordeaux はスティルワインの赤と同じくスティルワインの白辛口に限定されます。

最後の地域名称「フラン」を伴う Francs Côtes de Bordeaux はスティルワインの赤とスティルワインの白、辛口と甘口も含まれると云うことになっています。

ややこしいですね、それならコート・ド・ボルドーに一括りする必要はないのではないか! カディヤックとカスティヨンをコート・ド・ボルドーにして「ブライ」と「フラン」は別のアペラシオンを名乗る方がむしろ分かり易いはず。

ちなみにカディヤック・コート・ド・ボルドーの前身は旧法プルミエール・コート・ド・ボルドー、カスティヨン・コート・ド・ボルドーはコート・ド・カスティヨン、その前はアペラシオン・ボルドーのデノミナシオンの一つ「ボルドー・コート・ド・カスティヨン」。

ブライについてはまたややこしいのでこの場合プルミエール・コート・ド・ブライがその前身であるとしておきましょう。フランの前身は「ボルドー・コート・ド・フラン」であります。場所が近隣であると云えそうなのはカスティヨンとフランであり、ブライとカスティヨン、そしてフランは所謂右岸のワイン生産地。カディヤックは場所で申し上げるとドルドーニュ川とガロンヌ川に挟まれた三角州のガロンヌ右岸の生産地であり、一括りに纏めることなど無謀としか思えませんけど。
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東大阪近辺の和菓子処
栗の季節到来ですが、このお店は素材に拘り「丹波栗」を生産地まで足を伸ばして自分の目で確かめてから購入されます。栗の皮を剥くのに時間が掛かるのでお店を休むこともあるという徹底した手作りの和菓子で、しかも保存料など一切の添加物を使わないため日持ちしません。

また雑誌の取材やネット宣伝などお嫌いですので「あまから手帖」に載ることもないでしょうし、食べログにもコメントは載らないと思います。

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季節限定、しかも無添加の身体に優しい味わいの和菓子です。自転車で買いに行ける人なら詳細をご紹介致します。
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