ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

香槟酒
三鞭酒、あるいは香檳とも書くらしいのですが Champagne の中国語表記です。本来で云うシャンパーニュ地方はパリから東北東150km程のランスやエペルネを指すのですが、現在までの法律改悪でとんでもない僻地までその範囲となっています。ですが質の良いシャンパーニュは質の良い葡萄からしか生まれません

シャンパーニュ地方のコミューン格付けはそれを物語っています。間違いなく美味しいボランジェはグラン・クリュのコミューンである Ay アイにありますし、テタンジェやクリュッグもランスに本拠を持ち畑の殆どはマルヌ県に所有しています。ブラン・ドゥ・ブランの生産地コート・デ・ブランにはアヴィズやメニル・シュル・オジェなどいくつものグラン・クリュのコミューンが存在します。

ところが新規開拓とばかりに漫画が取り上げるのはランスやエペルネから170㎞ほど離れたブルゴーニュに程近いオーブの物が多いのです。

実際どれだけ離れているかグーグルアースを使って検証してみましょう。まずシャンパーニュ・クリュッグ(Champagne KRUG と入力して検索すると候補として出てきます)の位置を調べると住所は 5 Rue Coquebert 51100 REIMS。グーグルアース画面左側のメニューから「ルート」を選び、ここクリュッグを起点にパリまでのルート、例えば凱旋門のそばオテル・バルザック(Hotel Balzac)までの距離を測ると157kmと表示されるはず。昔の教科書にある「パリから東へ150kmとされるシャンパーニュ地方」とはまさにこの辺りを示すわけです。

次に漫画のお陰で潤っているシャンパーニュ・ルネ・ジョリー(住所 10 rue de la Gare 10110 Landreville)とシャンパーニュ・クリュッグのルートを辿って下さい。本来のシャンパーニュ地方から遙か彼方、方角で申し上げるとほぼ真南ですが距離は何と168kmも離れたところにあるのです。パリへ行くよりも遠いわけですからこんなところが本来のシャンパーニュ地方とは、考え辛いと私は思うのです。もちろんこの辺りはコミューン格付けも80%台、最低が80%ですから最低クラスの葡萄品質と云うことに相成ります。

| ワイン日記::フランスワイン |
| 11:50 PM | comments (0) | trackback (x) |


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Copyright © 2006 ワインと葡萄::2011年08月08日
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