ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

呑 苫蔵
ボルドーの1855年格付け第1級シャトーを筆頭に著名なワインは年々益々高くなってきました。昔から飲んでいる者としては「異常」としか申し上げられませんが、それを「普通」と考える人達も多いのでしょうね。価格は上がる一方ですが味は昔から殆ど変わっておりません。

値上がり傾向の著しいのはこちら拉菲古堡、私ならたとえ3,000円以下であっても絶対に買わない拉菲珍宝、日本語的に読んだら顰蹙を買いそうな名前ですけど。こんなワインが数万円で取引されるのですから世も末であります。「飲んだことのない人が多い世界に不味いモノが蔓延る」これって定説になりそうです。

評論家諸氏も「長いものには巻かれろ」的に1855年格付け上級シャトーを擁護してばっかり。骨のある発言など見掛けませんね。「高いモノは旨い」と書いておけば評価本は売れるのでしょう。

さて本題に戻ります。ワインはファットリア・レ・コルティが造るキアンティ・クラッシコDOCGの最高級品「ドン・トッマーゾ」の2006年です。生産者のサイトからこのワインの詳細はこちらをご覧下さい。ヴィンテージによって葡萄品種のブレンド比率が変わりますが2006年はサンジョヴェーゼ85%とメルロー・ノワール15%、葡萄は全て手摘みされステンレスタンクで醗酵の後新樽比率70%で16ヶ月の樽熟成とのこと。もちろん葡萄品種別に醗酵、樽熟成させ後にブレンドされるのは云うまでもありません。瓶詰めは2008年の6月、瓶詰め後3年しか経っていませんね。

キアンティ・クラッシコの法律原文はこちら、葡萄品種については第2章にサンジョヴェーゼが少なくとも80%から100%となっているので昔の法律とは全く異なります。昔はカナイオーロにトレッビアーノなど混ぜねばならなかったはず。時と共に法律は変わり今現在は白品種の混入は認められなくなりました。正確かどうかは分かりませんがこちらにその変遷が書いてあります。

またサンジョヴェーゼ以外の品種についてはどんな品種でも良いというわけではなく予め登録する必要があるみたいです。

一方クラッシコの付かない普通のキアンティはこちら、こちらもサンジョヴェーゼ100%でも良いことになっています。また白品種を混ぜて良い地域もあるみたいで統一されていない様子です。いずれまた改正するのでしょう。
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