ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Chablis 1'er Cru Montmains 2008 Domaine Vocoret et Fils
去年の10月に一度ご紹介しましたが久し振りに開けてみましょう。畑の位置などはこちらをご覧下さい。

で、今回はどこかに隠された印字がないかどうか虫眼鏡を使って観察してみました。よくあるのはキャップシールへの印字なのですがドメーヌ・ヴォコレの場合は見当たりません。コルクへの印字もそれらしきものはありません。ボトルへの直接印字も丹念に調べたのですが存在しません。

ラベルには3種類の印字が施されていることに気が付きました。シャブリ・プルミエ・クリュの印字と畑の名前「モンマン」のインクの色が微妙に異なります。さらに内容量とアルコール度数表示はパソコンのプリンターで印字したみたいに見えます。

さてシャブリ・プルミエ・クリュ・モンマン、INAOのサイトからこのワインについての法律上の詳細条項はこちらをご覧下さい。念のため申し上げますがシャブリ関連のアペラシオンは

AOC - AOP --Chablis
AOC - AOP --Chablis Grand Cru
AOC - AOP --Petit Chablis

と3つしか存在しません。シャブリ・プルミエクリュというアペラシオンは存在しないと云うことです。

それぞれのアペラシオンですがコミューンの範囲を調べてみましょう。

先ずはAOC Chablis の範囲ですが Yonne (89)県の Beine , Béru , Chablis , (La) Chapelle-Vaupelteigne , Chemilly-sur-Serein , Chichée , Collan , Courgis , Fleys , Fontenay-près-Chablis , Lignorelles , Ligny-le-Châtel , Maligny , Poilly-sur-Serein , Préhy , Villy , Viviers の17コミューンであります。
次にAOC Chablis Grand Cru ですがこれはシャブリの中心を流れるスラン川の右岸にしか存在しませんのでコミューンは Chablis だけであります。
そしてプティ・シャブリですがINAOのサイトからプティ・シャブリの詳細情報もしくはヨーロッパのワイン法に詳しいサイトからこちらを開いて頂くとお分かりの通り Yonne (89)県の Beine , Béru , Chablis , (La) Chapelle-Vaupelteigne , Chemilly-sur-Serein , Chichée , Courgis , Fleys , Fontenay-près-Chablis , Lignorelles , Maligny , Poilly-sur-Serein , Saint-Cyr-les-Colons , Villy の14コミューンだけであります。

ところがこちらをご覧下さい。これはフランス政府が公式に認めるINAOのサイトに堂々と載せてある地図です。コミューンの名前をご覧頂けるとお分かりの通り17もありますね。

これはプティ・シャブリの領域を示す地図ではなくAOC シャブリに含まれるコミューン全体を示す地図であります。またコミューンの全域が全てAOCの範囲ではないのでINAOの地図は不正確であり、誤解を招く恐れがあるのは以前から指摘しております。

シャブリ、シャブリ・プルミエクリュとプティ・シャブリは全く別の畑ではなく複雑に入り組んでいる訳で、開くには時間が掛かりますがこちらの地図を参照頂くと間違いありません。

追記です。こちらでシャブリのグランクリュが所属するコミューンについて書きましたが、いつの間にかコミューンの統合が行われ昔存在したポワンシーやミリ、そしてフイエのコミューンはシャブリに併合された模様です。
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Copyright © 2006 ワインと葡萄::2011年05月14日
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