ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Côtes de Nuits Villages 2009 Domaine Pansiot
最近あまり見掛けなくなりましたが今でも健在のアペラシオンコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ、このアペラシオンには赤と白がありロゼはありません。

アペラシオンの範囲はこちら、但し5つのコミューンの全域という訳ではなくあくまでINAOが定めた葡萄畑に限ります。
ヨーロッパのワイン法に詳しいサイトからアペラシオンの原文はこちら、法律で定められた葡萄品種はコピーさせて頂くと

Pour les vins rouges : Pinot noirien, Pinot Beurot, Pinot Liébault ;
Pour les vins blancs : Chardonnay, Pinot blanc.

(原文そのまま)との記載ですが現行法での詳細を見ると葡萄品種の規定は次の通りに改められています。コピーさせて頂くと

V.-Encépagement

1° Encépagement :

a) Les vins blancs sont issus des cépages chardonnay B et pinot blanc B.
b) Les vins rouges sont issus des cépages suivants :
― cépage principal : pinot noir N ;
― cépages accessoires : chardonnay B, pinot blanc B, pinot gris G.

2° Règles de proportion à l'exploitation :
Pour les vins rouges, les cépages accessoires sont autorisés uniquement en mélange de plants dans les vignes. Leur proportion totale est limitée à 15 % au sein de chaque parcelle.

法律原文にある Pinot noirien は昔の呼び方なのでしょう、現在では全く使われない言葉で Pinot Noir のこととしか考えられません。
Pinot Beurot ピノ・ブーロはピノ・グリのことでこちらをご覧下さい。何と179もあるシノニムの一つであることが分かります。
Pinot Liébaultですがこれは固有品種ながら現在殆どその存在が知られていません。葡萄の果皮の色すら記載がありませんし、もちろんシノニムもありません。

現在葡萄品種は現行法の詳細規定に従っているはずです。
さてこのアペラシオンに似たAC Côte de Beaune Villages はこちら、スペルも違いますが大きく異なる点は赤ワインに限ったアペラシオンであるということ。範囲はこちらの地図をご覧下さい。コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュというアペラシオンなのに肝心のコミューン、ボーヌは含まれていません。

さらにややこしいことにアペラシオン・Côte de Beaune はコミューン・ボーヌに限られたアペラシオンでこちらでは赤と白があります。これらは生産地域をしっかり理解していると間違いませんが、言葉だけ暗記していると混同してしまうでしょうね。

さてこの赤ワインの生産者はドメーヌ・パンショ、ネットで騒がれているジャンテ・パンショとは違います。コート・ド・ニュイはコルゴローアンに1981年エリック・パンショが設立したドメーヌで当初の葡萄畑は4ヘクタール、その後一族郎党が加わり現在では19ヘクタールの畑を所有する会社組織となっています。生産者のサイトから価格表はこちら、2009年は載っていませんが2008年の表向きの価格は7 € とあります。恐らく輸出価格はその60%程度でしょうね。

正面からの写真では一切見えませんが、ラベルの側面に生産者の情報が印字されていてINAOの規定通り要件は全て満たされています。
輸出されるワインは国によって裏ラベルの添付が義務付けられていることが殆どですのでこのラベルは大変合理的です。
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| 11:50 PM | comments (0) | trackback (x) |


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