ワインとピアノのある部屋

八戸ノ里南を西へ入った自転車店のつぶやき

消えたアペラシオン・ロワール編
昨日申し上げたソミュール・ムスーですが、昔は AOC Saumur Mousseux として法律で認められていました。私の所有するINAO発行1984年版の通称赤本にはⅦ AOC Fiche No.25 として法律の一文があります。

いつ消えたのでしょうか?

INAOのサイトから Liste des produits et leurs cahiers des charges [CDC] の検索を使い「Mousseux」と入力してアペラシオンを調べるとヒットするのは

Bourgogne Mousseux だけであります。

フランス全土の中で「ムスー」と名の付くアペラシオンはブルゴーニュ・ムスー(赤ワインのみ)が唯一存在することになります。

古い教科書に出てくるボルドー・ムスーなどは以前こちらで申し上げたようにかなり昔に廃止されています。

そう云えば、昔結構飲んだはずのトゥーレーヌ・ムスーもヒットしません。

さて、他にはと1984年版赤本を調べてみるとⅦ AOC Fiche No.3 の Anjou Mousseux 、Ⅶ AOC Fiche No.28 の Touraine Mousseux の2つがそれぞれ1ページを持っていました。

ヨーロッパのワイン法に詳しいサイトには今日現在残っていますから、消えたのはそんなに昔のお話ではないはずです。

念のためウェブ魚拓を取っておきますので内容をご覧の上こんなアペラシオンがあったことだけは覚えていて頂きたいと思います。

また後者のトゥーレーヌ・ムスーですが白、ロゼの他に赤の泡も存在した訳なのですが現在 INAOの一番新しいサイトを見る限り、赤に関する記述は見出せません。

これも消えゆく運命なのでしょうか。

現在、トゥーレーヌ・ムスー・ルージュに関する記載はこちら

トゥーレーヌ・ムスー・ルージュの項目は残っているもののその範囲(コミューン)などはリンクしていません。また、いろんな記述はこの赤泡に関するものではありません。

上の方にあるアペラシオン、デノミナシオンは「トゥーレーヌ」でしかありません。

従ってロワールに存在したアンジュー・ムスー、ソミュール・ムスー、そしてトゥーレーヌ・ムスーというアペラシオンは消えたと云うことに相成ります。

またトゥーレーヌ・ムスー・ルージュはその存在が危ぶまれるところであります。

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