ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Anjou Mousseux

ロワールの泡について再考したいと思います。

昨日申し上げたようにクレマン・ド・ロワールについては葡萄の収穫は手摘みに限られており、良心的な生産者はシャンパーニュより遙かに長い瓶内第2次醗酵を実践しています。

後に申し上げる「ソミュール・ムスー」は機械での葡萄の収穫が認められていますがアンジュ・ムスーはどうなのでしょうか。

アンジュー・ムスーの範囲を示した図です。

ロワールの中流域はこのアンジューとトゥーレーヌの2つに大別されます。

アペラシオン・アンジューの範囲は広く、その範囲内にボンヌゾーやサヴニエールそしてソミュールなどのアペラシオンが存在する訳です。

ところで、販売店でこのアンジュー・ムスーのワインを見掛けることは殆どありません。

何故でしょうか?

それはこのワイン用の葡萄栽培は僅か60haしか登録されていないとのことです。また昔は存在したアンジュー・ペティヤンはどうやら姿を消した模様で、アンジューのデノミナシオンにその名称は存在しません。

アンジュー・ムスー・ブランに許可される葡萄品種は

主要品種としてシュナン・ブラン(この地域ではピノー・ド・ラ・ロワールと呼ばれる)。
補助品種としてカベルネ・フラン、カベソー、シャルドネ、ガメイ、グロロー・ノワール、グロロー・グリ、ピノー・ドニス。

アンジュー・ムスー・ロゼに許可される葡萄品種はカベルネ・フラン、カベソー、ガメイ、グロロー・ノワール、グロロー・グリ、ピノー・ドニス。

尚、1999年11月22日公布の法令を見る限り白の補助品種とロゼにコット(マルベック)が見られますが現在の法律では省かれています。

また白の場合補助品種の黒品種の割合は60%を超えてはならないとなっています。

結論的に申し上げるとこのアンジュー・ムスーでこれといった著名な生産者も居ないことからクレマン・ド・ロワールに吸収されることはほぼ間違いないでしょう。

私は20年程前にロゼ・ムスーを飲んだことがありますが、確かかなり甘いワインだったように記憶しています。アンジューはロゼで有名なだけに何とかその名を残して頂きたいと思いますけど。
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Copyright © 2006 ワインと葡萄::2010年11月15日
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