ワインと葡萄

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デノミナシオン・コート・ド・ボルドー・カディヤック、同じくカスティヨン、フランについて補足
まずデノミナシオン・コート・ド・ボルドー・ブライではこちらで例外的措置としてワインの醸造並びに熟成だけは許可されたコミューンがあると申しましたが、詳しく調べてみると奇妙な事実を発見しました。

現在の法律でアペラシオン・ブライ、アペラシオン・コート・ド・ブライ、デノミナシオン・コート・ド・ボルドー・ブライの範囲は同じだと思っていたのですが、数こそ同じなのですけど微妙に異なります。

INAOのサイトからAOCブライの範囲は

Gironde (33) : Anglade , Berson , Blaye , Braud-et-Saint-Louis , Campugnan , Cars , Cartelègue , Cavignac , Cézac , Civrac-de-Blaye , Cubnezais , Donnezac , Étauliers , Eyrans , Fours , Générac , Laruscade , Marcenais , Marcillac , Marsas , Mazion , Plassac , Pleine-Selve , Pugnac , Reignac , Saint-Androny , Saint-Aubin-de-Blaye , Saint-Caprais-de-Blaye , Saint-Christoly-de-Blaye , Saint-Ciers-sur-Gironde , Saint-Genès-de-Blaye , Saint-Girons-d'Aiguevives , Saint-Mariens , Saint-Martin-Lacaussade , Saint-Palais , Saint-Paul , Saint-Savin , Saint-Seurin-de-Cursac , Saint-Vivien-de-Blaye , Saint-Yzan-de-Soudiac , Saugon

ところが同じくINAOのサイトでデノミナシオン・コート・ド・ボルドー・ブライの範囲を調べると

Gironde (33) : Anglade , Berson , Blaye , Braud-et-Saint-Louis , Campugnan , Cars , Cartelègue , Cavignac , Cézac , Civrac-de-Blaye , Cubnezais , Donnezac , Étauliers , Eyrans , Fours , Générac , Lafosse , Laruscade , Marcenais , Marcillac , Marsas , Mazion , Plassac , Pleine-Selve , Reignac , Saint-Androny , Saint-Aubin-de-Blaye , Saint-Caprais-de-Blaye , Saint-Christoly-de-Blaye , Saint-Ciers-sur-Gironde , Saint-Genès-de-Blaye , Saint-Girons-d'Aiguevives , Saint-Mariens , Saint-Martin-Lacaussade , Saint-Palais , Saint-Paul , Saint-Savin , Saint-Seurin-de-Cursac , Saint-Vivien-de-Blaye , Saint-Yzan-de-Soudiac , Saugon

原文のこちらこちらを比較して頂くとお分かり頂けると思いますが、ブライに含まれる「Pugnac」はコート・ド・ボルドー・ブライに存在せず、「Lafosse」という名前のコミューンの記載があるのです。

ところがこの「Lafosse」は曲者で、現在その名称は地図上に存在するもののコミューンとしては存在しません

両者を調べると現在「Lafosse」は「Pugnac」に併合された模様です。

コミューンの併合に伴い消えたアペラシオンはサテライト・サンテミリオンに存在します。今は無きAOC Parsac-Saint-Émilion をご存知の方は居られてもAOC Sables-Saint-Émilion の存在をご存知の方は少ないと思います。

このサーブル・サンテミリオンというのはリブルヌの町南東の部分に存在した Sables と云うコミューンだけに許可されたアペラシオンで1973年にアペラシオン・サンテミリオンに統合されました。

では何処がそのサーブル・サンテミリオンだったのでしょうか? こちらの地図をご覧下さい。サンテミリオン全図をご覧頂くとリブルヌの方へ左側に突き出た部分があります。これが恐らくその元アペラシオン・サーブル・サンテミリオンであったはずであります。

一方同じ年に消滅したサンジョルジュとパルサックのコミューンですけどパルサック・サンテミリオンはモンターニュ・サンテミリオンに併合されましたが、コミューンの名前が消えたサンジョルジュ・サンテミリオンは現在も生きています。

これは実力派のシャトー・サン・ジョルジュなどの存在により、そのアペラシオンを守っていこうとする動きがあるからだと思いますが如何でしょうか。

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