ワインと葡萄

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Dénomination Saumur Puy-Notre-Dame
フランスワインの新しいカテゴリーが誕生した模様です。

ロワールのアンジュー・ソミュール地区のAOCソミュールに新しいデノミナシオンとして「ソミュール・ピュイ・ノートル・ダム」が加わりました。

フランス食品関係ののメルマガでは新しいアペラシオンとして紹介されているらしいのですけど、厳密に申し上げるとアペラシオンではなく、その下に分類されるワインのカテゴリー、デノミナシオンであります。

INAOのサイトでアペラシオンの検索でソミュールと入力して検索すると

AOC - AOP --Cabernet de Saumur

AOC - AOP --Coteaux de Saumur

AOC - AOP --Saumur

AOC - AOP --Saumur-Champigny

の4つしか単独のアペラシオンは存在しません。

次に対象をデノミナシオンとして同じように検索すると

AOC - AOP --Cabernet de Saumur

AOC - AOP --Coteaux de Saumur

AOC - AOP --Saumur

AOC      --Saumur Puy-Notre-Dame

AOC - AOP --Saumur-Champigny

この通り現れるのがソミュール・ピュイ・ノートル・ダムと云うことに相成ります。それではこの新しいデノミナシオンの詳細を見ましょう。

こちらがその詳細であり、含まれるコミューンは

Maine-et-Loire (49)県の Brézé , Brossay , Cizay-la-Madeleine , Distré , Doué-la-Fontaine , Épieds , Meigné , Montreuil-Bellay , (Le) Puy-Notre-Dame , (Les) Ulmes , Vaudelnay , (Les) Verchers-sur-Layon

Vienne (86)県の Berrie , Pouançay , Saint-Léger-de-Montbrillais , Saix , (Les) Trois-Moutiers
の各コミューンであります。

範囲を示す地図はこちら、赤の部分と茶色の部分と分かれていますが赤の部分が単なる「ソミュール」で、茶色の部分だけが(ほぼ中心部だけに限られます)ソミュール・ピュイ・ノートル・ダムの範囲です。

フランス食品振興会のメルマガにはこういった記述があります。ソミュールのワインについての部分を抜粋すると次の通りで、コピーさせて頂くと

3.新しいAOC
2009年10月にAOCソーミュール・ピュイ=ノートル=ダム(Saumur Puy-Notre-Dame)がロワールで69番目のAOCとして認められた。カベルネ・フランを主体とするスティルワインの赤のAOCである。


根拠となるのはこちら

フランス語が堪能な方でもかなり難解な文章ではないかと思うのですが如何でしょうか。

しかしながら前述の通りこのソミュール・ピュイ・ノートル・ダムはAOCソミュールの中の1デノミナシオンであり、単独のアペラシオンではありません。

それでは何も付かない「ソミュール」と「ソミュール・ピュイ・ノートル・ダム」はどこがどう異なるのでしょうか?

こちらをご覧下さい。

剪定とか葡萄品種によって細かい規定があるみたいですが数値的に申し上げるとソミュールのムウに含まれる糖分は180g/lに対してソミュール・ピュイ・ノートル・ダムは189g/l、最低アルコール度数が10.5%に対して11%、平均(最大)生産量が57(69)hl/haに対して50(56)hl/ha、そして補助品種としてソミュールではカベソーとピノー・ドニスが30%までとなっていますが、ソミュール・ピュイ・ノートル・ダムではカベソーだけでそれも15%までと厳しくなっています。また熟成期間も長くソミュールが収穫翌年の1月15日以降なら販売可能ですがソミュール・ピュイ・ノートル・ダムの場合6月1日以降でないと販売出来ないみたいです。

私の勝手な想像ですがソミュール・ピュイ・ノートル・ダムは「ソミュール・プルミエ・クリュ」と格上げするための産地特定、選別強化のワン・ステップではないかと。


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