ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Haut-Carles 2005 AC Fronsac
オー・カルルであり前にシャトーはありません。然るに販売店のサイトを見ると「シャトー・オー・カルル」などと表記されているのは如何なものかと思います。

「カルル」と云っても決して軽いワインではございません。

そもそもこのワインの始まりはパリ7区のヴェトナム料理屋「タン・ディン(Tan Dinh)」のロベール・ヴィフィアン氏とお金儲けの上手な(私から云わせると胡散臭い)ワイン商で自称コンサルタントの2人の提案で当時のコンサル、ミッシェル・ロラン氏指導の下、シャトー・ド・カルルの一部の畑を使い1989年ヴィンテージから造られたスペシャル・キュヴェであります。

シャトー・ド・カルルとして出来た樽からの選抜(当時日本人も絡んでいたバレル・セレクション)ではなく、葡萄の収穫、選別そして醸造も独立して行われたはずであります。

さて今では全く話題にもならないこのパリのヴェトナム料理屋ですが、1987年のミシュラン・ガイドには☆1つ付いていたのです。パサールのラルページュも当時は同じ1つ☆ですから、結構賑わっていたのです。

ですがこのレストラン、日本人ばかりだと分かると非常に横柄なものの言い方に変わり、席はトイレの隣のテーブル、挙げ句の果ては現金払いだけでカードは使えないと偉そうな態度に激怒。「二度と来ない」と一言文句を残して他の店に移動したのを今でも覚えています。

さてこのオー・カルル、シャトー・ド・カルルのオーナーは別人であるStéphane Droulers氏(一説によるとAntoine Chastenet de Castaing との共同経営)であり、ヴィフィアン氏は単に造ってもらっただけのこと。

さて大事なことは1994年ヴィンテージから一般にも売り出されたこのワイン、転機は2003年の醸造設備の改良後の事となるのです。

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