ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Château Roc de Pourret 2006 AC Saint-Émilion
このワイン以前こちらで酷評してしまいましたが、久し振りに開けてみましょう。ワインというもの熟成により必ず変化しますから以前印象悪くても美味しく変わっている可能性もある訳です。

輸入元は依然としてこのシャトーの名前を「ロック・ド・ポーレ」としていますがこれは明らかに「ロック・ド・プーレ」であります。

さて以前申し上げたようにこのワインの出所はこちら

Borderac Crus et Vins (BCV)
27 RUE DURIEU DE MAISONNEUVE
33000 Bordeaux
Téléphone : 05.56.00.84.94.Fax : 05.56.00.84.95.

ですが詳しいデータは見掛けません。

ネットで検索するとこんなサイトがあったのですが、サンテミリオンのはずが「フロンサック」となっているのであまり信用出来ません。

このワインに関する日本語のサイトは販売店のものが殆どで2007年ヴィンテージから「サンテミリオン・グラン・クリュ」に格上げされると煽っています。

本当でしょうか?

こちらをご覧下さい。こちらのヴィンテージは2005年でエチケットも様相が異なるのですが、アペラシオンはサンテミリオン・グラン・クリュとハッキリ表示があります。

ACサンテミリオンとACサンテミリオン・グラン・クリュの違いは収穫量が前者は45hl/haで、後者はそれが40hl/haと制限されていることが目で見て分かる大きな違いで、樽熟成させたこのシャトーの別キュヴェは以前からサンテミリオン・グラン・クリュを名乗っております。ですからヴィンテージが新たになってサンテミリオン・グラン・クリュに格上げされるはずなどあり得ません。

樽熟成させるものは収穫量を落としてサンテミリオン・グラン・クリュとしてお高く販売して、ステンレスタンク熟成のこのワインは目一杯生産してサンテミリオンのACで売っているというのが現状のはずだと思うのですが如何でしょうか。

シャトー・ロック・ド・プーレは私の調べたところによると

SCEA Tour Pourret
Château Tour Pourret 2 Pourret 33330 Saint Emilion France

にほぼ間違いありません。この住所を入力してグーグルアースで検索すると一発でシャトーの位置が分かります。サンテミリオンの旧市街から北西に進みシャトー・バレスタール・ラ・トネルの手前にあるのが、シャトー・プーレ、そこを大きく右に曲がったところにあるのがこの生産者の建物のはずです。

ところでネット販売店が煽っているフラン・メイヌやアンジェリュースは本当に近くに存在するのでしようか?

グーグルアースでこれら3つのシャトーの位置を調べるとすぐ分かります。なるほどフラン・メイヌはすぐ近くにありますがアンジェリュースはかなり離れています。

いい加減な表現は禁物ですね。

何処のシャトーでも名の知れないところは有名シャトーに近くに位置すると云いたいのでしょうが、近くであっても畑の土質が全く異なることもあり、また畑の向きなどでミクロ・クリマがコロッと変わることがあります。

有名シャトーの近隣に存在するのをアピールしたい気持ちは分かるのですけどね。
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| 11:50 PM | comments (2) | trackback (x) |
コメント一覧
Georges |2010/03/22 04:17 PM |
higemaster |2010/03/22 04:03 PM |


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