ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

ボルドーワイン委員会が定める第6番目のカテゴリー
ボルドーワイン委員会による最後のカテゴリーは甘口と題してあります。ホンマでしょうか?

まずはそのページを開いて下さい。説明文の末尾にやはりアペラシオンの数についての記載があります。コピーさせて頂くと

「ボルドー全体の3%で、12のAOCがあります」

ボルドーワイン委員会ではこれらのアペラシオンをすべて甘口または半甘口と定めていますがホンマでしょうか? 左上をコピーしてまた番号を付加してみます。

①Barsac

②Bordeaux Supérieur

③Bordeaux-Haut-Benauge

④Cadillac

⑤Cérons

⑥Côtes de Bordeaux-Saint-Macaire

⑦Graves Supérieures

⑧Loupiac

⑨Premières Côtes de Bordeaux

⑩Sainte-Croix-du-Mont

⑪Sainte-Foy-Bordeaux

⑫Sauternes

まずアペラシオンとして独立した法律の下にあるのは①②④⑤⑥⑧⑨⑩⑪⑫であり、③はアペラシオン「Bordeaux」に含まれるデノミナシオンの1つ。

また⑦はアペラシオン「Graves」に属します。

また甘口かどうか調べると③をINAOのHPで見ると

PRODUIT: Bordeaux Haut-Benauge (Version du 06/11/2008 )
Mots-clés 4.1 - Vins - Vin tranquille - Blanc - Sec (usage) - 1B107D
Statut FR AOC - Appellation d'origine contrôlée (FR)
Statut CE VQPRD - Vin de qualité produit dans une région déterminée (CE)
Appellation Bordeaux
Dénomination Bordeaux Haut-Benauge

このように書いてあり、通常は辛口である場合が多いはず。

⑥もほぼ同じですので通例としては辛口の方が多いはず。

⑦は私は飲んだ経験がございませんけどINAOの分類では甘口になっておりますがこのアペラシオンは単なる「Graves」先程申し上げた通りです。

⑧⑩⑫は甘口に間違いありませんが、⑨のプルミエール・コート・ド・ボルドーは殆ど赤ワインの筈で白ワインの項をコピーしますと

PRODUIT: PREMIERES COTES DE BORDEAUX BLANC (Version du 03/06/2003 )
Mots-clés 4.1 - Vins - Vin tranquille - Blanc - - 1B153D
Statut FR AOC - Appellation d'origine contrôlée (FR)
Statut CE VQPRD - Vin de qualité produit dans une région déterminée (CE)
Appellation PREMIERES COTES DE BORDEAUX
Dénomination PREMIERES COTES DE BORDEAUX

ご覧の通り甘口とも辛口ともどちらの表現もありません。

⑪は以前申し上げた通り通例は辛口ですがごく最近になって甘口ワインも造られているようです。

甘口か辛口かは別としてアペラシオンと云えるのは先ほど申し上げた10しか存在しません。

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ボルドーワイン委員会の定める5番目は辛口白ワイン
ボルドーワイン委員会が定める5番目のカテゴリーを見ることにします。

こちらがそのカテゴリーⅤで説明文の文末にハッキリと記してあります。コピーさせて頂くと

「このカテゴリーはボルドー全体の8%で、12のAOCがあります」

で、その左上にボルドーワイン委員会が勝手に決めた11のワインカテゴリーがずらりと並んでいますが私なりに注釈を付けたいと思います。番号を付け加えてコピーしますと

①Bordeaux & ②Bordeaux Sec

③Entre-Deux-Mers

④Entre-Deux-Mers-Haut-Benauge

⑤Blaye

⑥Premières Côtes de Blaye

⑦Côtes de Bourg

⑧Bordeaux Côtes de Francs

⑨Graves

⑩Pessac-Léognan

⑪Graves de Vayres

⑫Crémant de Bordeaux

まず①はアペラシオン、②は①に含まれますので法律上単独のアペラシオンではない。

③はアペラシオンで④は③のアペラシオンに含まれるデノミナシオン。

⑤⑥は赤白同じアペラシオン、⑦は独立したアペラシオンですが⑧はボルドーがアペラシオンで独立した法律上のアペラシオンは今のところ持っていません。

⑨⑩⑪は赤白同じアペラシオン、⑫は独立したアペラシオンということになります。

即ちこのボルドーワイン委員会が想定したカテゴリーでアペラシオンと云える存在は①③⑤⑥⑦⑨⑩⑪⑫、数で申し上げると9つというのが私の結論です。ですが「赤白同じアペラシオン」と書いたものは全体のアペラシオンで申し上げると数がダブる訳ですからボルドー全体のアペラシオンの数は後程申し上げますが少なくなると云うことです。

また本来こちらに加えるべき辛口白ワインのアペラシオンとして「Côtes de Blaye」を付加しなければならないと提案致します。
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ボルドーワイン委員会の定めるカテゴリーⅣ
続いてボルドーワイン委員会が設定しているカテゴリーⅣに進みます。

前にも申し上げましたがボルドーワイン委員会は赤ワインについてはかなりご理解頂いているようです。右岸赤ワインの各アペラシオン、ほぼ書いてあることには大きな間違いは無いみたいです。

強いて云えば殆どそのラベルを見かけたことのない「AOC Néac 」の記載がないということでしょうか。法律上は存続しているはずなのですけどね。

その他気が付いたのは「Montagne-Saint-Émilion」の説明文でコピーさせて頂くと次の箇所です。

「モンターニュ・サン・テミリオンのワインは、赤い果実や、森の下草、チェリーなどの豊かな香りのほか、ピーマン、ブラックベリー、甘草などのニュアンスも感じられます。味わいは豊満で熱く、バランスが取れていて、がっしりとしています。

力強く、気品があり、豊かでとっぷりとしていて、際立った特徴を持つワインです。

メルロとカベルネ・フランが主体で、メルロが約60%、カベルネ・フランが約30%です

最後の一文が問題です。たまたま例に挙げたワインがそうであったかも知れませんが、INAOの規定に葡萄品種の割合など全くありません。こちらをご覧下さい。葡萄品種に関する記載は次の通りです。コピーさせて頂くと

Art. 2. - Seuls ont droit à l'appellation contrôlée " Montagne-Saint-Emilion " les vins provenant des cépages suivants, à l'exclusion de tous autres : Cabernet, Bouchet, Malbec ou Pressac, Merlot.

カベルネ、ブーシェ(カベルネ・フラン)、マルベック(プレサックとも呼ばれる)、メルローがその許可された品種であり、割合に関する表記はありません。
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