ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Corton-Charlemagne 2003 Domaine Denis P?re et Fils
vinsjuillet-013.jpgこのブログで取り上げるワインはマスコミで持て囃されるようなものはありません。ランキング上位に取り上げられるワインは旨い不味いに拘わらず価格だけは異様に高い訳でそれらを飲んで自慢するようなブログとは無縁の存在であります。例えばコルトン・シャルルマーニュと云えば恐らくは「コシュ・デュリーが一番旨い!」など仰るワインマニアがおられると思いますが、私は同調できません。価格と酒質のバランスが重要であると考えます。コルトン・シャルルマーニュ、昔からワインをお飲みの方にはご理解頂けると思いますが1970~1980年代の我が国では何と云ってもルイ・ラトゥール社がトップの存在でした。輸入元はバークレイ、今はもうありませんがその頃フランスワインの輸入に関しては大きな力を持っていました。ジョセフ・ドルーアンを輸入していた雪印も強かったですね、ブルゴーニュと云えばネゴシアン物がその殆どを占めておりました。意外なことに当時サントリーはカルヴェと云うネゴシアンと蜜月の関係、このローヌ出身のネゴシアン、フランスではそんなに評価の高いネゴシアンではありませんでしたがサントリーは実に長い期間ここだけと取引していた模様です。サントリーがドメーヌと直接取引を開始したのは1980年代後半だったはずで最初はちゃんちゃらおかしいカミュ・ペール・エ・フィスなどを「これがエレガントなシャンベルタン・・・」などと紹介したものです。私は論外と一蹴しましたが、この頃あったサントリーのワイン課の連中、真剣にこんなものを旨いと思っておりました。サントリーのパリ現地法人にはワインの味が判る人間など一人もいなかった模様です。買い付ける人間のレベルが低いとこういう結果になってしまいます。
さてこのワイン、造っているのはドニと云う生産者、モレ・サン・ドニのドニと同じですが白ワインが得意なペルナン・ヴェルジュレス村のドメーヌです。果実味は豊富なのですが残糖分が少ないため「分厚い・甘い」コルトン・シャルルマーニュとは全く違います。樽は使ってはいますが新樽比率は低くそういったワインを好まれる向きにも理解しにくいとは思いますが、実はこのようなワインこそ長熟して本来のコルトンの旨さを発揮する訳です。他にこうしたコルトン・シャルルマーニュの造り手が意外なところにおられるのですが日本ではあまり紹介されていません。
セラーさえ壊れなければ10年後が楽しみなワインであります。

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Midoc |2006/07/24 07:21 PM |
Midoc |2006/07/24 07:21 PM |


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