ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Fanny B



フランス政府が追加登録した葡萄についてアルファベット順に追っているが、「F」から始まる葡萄も結構数多い。その初っ端はファニー、Funny ではない。

画像を拝借している Pl@nt Grape ではオリジンについて次の説明がある。

La variété Fanny B (hybride interpsécifique) a été obtenue en Hongrie et provient d'un croisement complexe faisant intervenir le Villard blanc B.

またもや外国で造られた葡萄、それも複雑な種間交雑によるものとのこと。

VIVC の最新データはこちら、ファニーの母親は VILLARD BLANC 、唯一母親だけはフランス原産で複雑な種間交雑により生まれた葡萄であるが、父親はTELI MUSKOTALY × OLIMPIA となっていて名無しの状態である。(何某×何某という葡萄は結構存在する)

因みにテリ・ムスコタリはVIVC ではこちら、オリンピアはこちら、いずれもハンガリー原産の葡萄である。

フランスとは殆ど縁も所縁もないハンガリーの葡萄を敢えて登録するには何らかのメリットがあるのだろうか。

画像を拝借している Pl@nt Grape をもう一度見ると、案の定2016年栽培面積ゼロの葡萄である。

尚、用途は VIVC によると食用となっている。

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Exalta B



イグザルタと読むであろう白葡萄、画像を拝借している Pl@nt Grape によると、これまた INRA フランス国営農学研究所で人工交配により開発された食用葡萄である。まあフランス原産は間違いないのだが、その父親葡萄は昨日示したようにアメリカ原産の葡萄である。コピーすると

Cette variété a été obtenue en 1966 par l’INRA en croisant le Muscat de Hambourg N et la Perlette B.

国営農学研究所で1966年ミュスカ・ド・アンブール(アンブルグ)とパーレット(ペルレット)の交配から得られたとなっているが、VIVC のデータはこちら 、正式名称で云うとマスカット・ハンバーグが母でパーレットが父である。

尚パーレットの親子関係はこちら、母親は KOENIGIN DER WEINGAERTEN 、父親は SULTANINA となっている。アメリカで交配により生まれた葡萄だが、その両親はヨーロッパ生まれの葡萄である。

まあどちらも似たような環境で生まれたということか?

さてこのイグザルタは意外なことに2016年栽培面積ゼロ葡萄ではなく3.5ヘクタールの栽培実績がある。フランス政府が追加登録した「フランスで栽培される葡萄」には珍しく栽培されている葡萄である。
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Evita blanche B



フランス政府の追加登録した葡萄をアルファベット順に追っているが、自国で栽培されるという事由で追加登録したはずが、余りにも栽培面積ゼロの葡萄が多過ぎるように思う。

エヴィータ・ブランシュで登録されているこの葡萄、VIVC では正式名称 EVITA でありブランシュを伴うのはシノニムとされている。また画像を拝借している Pl@nt Grape では用途を「Variété d'agrément pour amateurs.」つまり観賞用葡萄としているが VIVC では食用となっている。

当該葡萄は近年オーストリアで開発されたもので親子関係は

L'Evita blanche (hybride interspécifique) a été obtenue en Autriche et provient d'un croisement entre la Zala Gyöngye B et la Perlette B.

VIVC では

Country of origin of the variety AUSTRIA
Species  VITIS INTERSPECIFIC CROSSING
Pedigree as given by breeder/bibliography PERLE VON ZALA × PERLETTE
Prime name of parent 1  ZALA GYOENGYE
Prime name of parent 2  PERLETTE
Breeder   Weiss, G.P.; Mayer, G.
Breeder contact address  Rebenzüchtung Weiss - Mayer
Year of protection   2008

種間交雑により生まれた葡萄であり、母親は Zala Gyöngye ザラ・ジョンジェ、父親は Perlette ペルレット。ザラ・ジョンジェがいわゆる種間交雑であり、ペルレットはアメリカ原産のヴィニフェラに属する葡萄である。

ご多分に漏れず2016年栽培面積ゼロ葡萄の類。
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Delhro N



恐らくデルロと読むであろう黒葡萄、スペルは間違いないはずだが レ・セパージュのサイトでは「le Delrho」とアールとエイチが入れ替わっている。因みに後者のスペルのシノニムなど存在しない。

VIVC の最新データはこちら、これまた INRA フランス国営農学研究所で人工交配により造られた食用葡萄である。データの一部をコピーすると

Pedigree as given by breeder/bibliography ALPHONSE LAVALLEE × PERLE VON CSABA
Pedigree confirmed by markers ALPHONSE LAVALLEE × PERLE VON CSABA
Full pedigree YES
Prime name of parent 1 ALPHONSE LAVALLEE
Prime name of parent 2 CSABA GYOENGYE
Breeder INRA - Unité Expérimentale du Domaine de Vassal & Montpellier SupAgro
Breeder institute code FRA139
Breeder contact address INRA - Unité Expérimentale du Domaine de Vassal & Montpellier SupAgro

デルロの母親はアルフォンス・ラヴァレ、父親はペルル・フォン・チャバ
正式名称 CSABA GYÖNGYE チャバ・ジョンジェ(ハンガリー原産)ということ。

シノニムは唯一 DELRO が載っている。

画像を拝借している Pl@nt Grape によると2016年栽培面積ゼロである。
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Datal B



ダタル、近年人工交配で生まれた葡萄に付けられる名前は単に頭文字のいくつかを合わせただけのものが目立つ。カタカナ表記にすると分かり辛いかもしれないが、画像を拝借している Pl@nt Grape のオリジンを読めば一目瞭然である。

Cette variété a été obtenue en 1956 par l’INRA en croisant le Dattier de Beyrouth B et le Muscat d’Alexandrie B.

ダティエ・ド・ベイルート前半の「Dattier」から「Dat」を、ミュスカ・ダレクサンドリからは後半の「Alexandrie」の「Al」を接合させただけである。

VIVC の最新データはこちら、フランス国営農学研究所で膨大な研究費をつぎ込み(実際どうかはわからないが)開発された食用葡萄らしい。コピーすると

Country of origin of the variety FRANCE
Species   VITIS VINIFERA LINNÉ SUBSP. VINIFERA
Pedigree as given by breeder/bibliography DATTIER DE BEYROUTH × MUSCAT OF ALEXANDRIA
Pedigree confirmed by markers DATTIER DE BEYROUTH × MUSCAT OF ALEXANDRIA
Full pedigree YES
Prime name of parent 1 AFUS ALI
Prime name of parent 2 MUSCAT OF ALEXANDRIA
Parent - offspring relationship
Offspring    YES
Breeder    Truel, Paul
Breeder institute code FRA139
Breeder contact address INRA - Unité Expérimentale du Domaine de Vassal & Montpellier SupAgro
Year of crossing 1956

開発当時はダティエ・ド・ベイルートと呼ばれていた母親とマスカット・オブ・アレキサンドリアを父として生まれたのがダタル。

開発から60年ほど経った2016年現在のフランスでの栽培面積はゼロというお粗末な状況である。

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