ワインとピアノのある部屋

八戸ノ里南を西へ入った自転車店のつぶやき

Piquepoul Blanc B




ピクプール・ブランは拙ブログのこちらで書きましたが現在は状況が一変しており、認識を新たにしなければなりません。

以前はピクプール・ブランとピクプール・ノワールとの関係は何も示されていませんでしたがピクプール・ブランはピクプール・ノワール(黒葡萄)の突然変異により生まれた白葡萄であると VIVC が発表しています。

昔のデータですが Piquepoul Blanc はこちら、 ピクプール・ブシェはこちら、Piquepoul Gris はこちら、そして Piquepoul noir はこちらとなっていましたが現在は次の通りです。

現在 Piquepoul Blanc はこちら、コピーさせて頂くと

Pedigree as given by breeder/bibliography  PIQUEPOUL NOIR MUTATION

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Pinotage N




以前こちらで述べましたが南アフリカ原産の葡萄をフランス政府が最近になって(2012年)登録しています。

ピノタージュの語源については前にも述べましたが ピノ・ノワール と サンソー の交配なら ピノソー Pinosault となりそうですがそれはフランス的な発想であり、交配が行われた南アフリカでのサンソーの呼称は Hermiyage だったのです。ですから Pinot noir + Hermi tage 前と後ろの半分ずつ合わせて Pinotage ピノタージュと命名したと思われます。

さて以前のブログから数年が経過し遺伝子の解明から父母が逆転しています。以前の親子関係は拙ブログに書いた通り

Original pedigree  CINSAUT × PINOT NOIR
Prime name of pedigree parent 1  CINSAUT
Prime name of pedigree parent 2  PINOT NOIR

だったのですが、これは2013年2月12日 21:18:55 UTC のデータを基にしており、その後の旧 VIVC では父母が逆転しています。2015年12月23日 05:45:29 UTC のウェブ魚拓ですから2年半ほどの間に書き換えられたわけです。

現在のピノタージュの親子関係ですが 新VIVC のサイトからコピーすると

Pedigree confirmed by markers PINOT × CINSAUT
Prime name of parent 1 PINOT NOIR
Prime name of parent 2 CINSAUT

2013年の新しいデータと同じです。

昔のデータですが、交配に関わった研究機関の発表ではサンソー×ピノ・ノワール、つまり母となる葡萄がサンソーで父がピノ・ノワールだったのですが、遺伝子の分析結果として公表されたのは母がピノ・ノワールで父がサンソーという結論であります。

いつも申し上げることですが葡萄の歴史は大変古く、遺伝子分析による親子関係の解明は今まさに始まったばかりということ。これからどんな親子関係が見つかるのか目が離せません。

さてフランスの公的葡萄目録ですがこちらをご覧下さい。コピーすると

Le catalogue des vignes cultivées en France

「フランスで栽培される葡萄目録」になってますがこちらを開くとその下に Catalogue des cépages inscrits en France と文言の追加があります。本来はフランスで栽培される葡萄のカタログであったはずがいつの間にか「フランスで登録されている葡萄カタログ」になろうとしています。
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Pouilly-Fuissé 1'er Cru 未だ決まった訳ではありません
プイィ・フュイッセに第1級格付けが新たに加わりそうな状況です。こちらにアクセスしてファイルを開くとお分かりいただけます。一部をコピーしますと

Avis de consultation publique

Lors de sa séance du 16 novembre 2017, le comité national des appellations d’origine relatives aux vins et aux boissons alcoolisées, et des boissons spiritueuses de l’INAO a décidé la mise en consultation publique du projet d’aire parcellaire de chaque premier cru de l’appellation d’origine susmentionnée.
Ce projet d'aire parcellaire de chaque premier cru concerne 4 communes réparties sur le département de Saône-et-Loire. La liste des communes proposées est précisée ci-dessous :
Chaintré, Fuissé, Solutré-Pouilly, Vergisson
La consultation se déroulera du 01/02/2018 au 01/04/2018 inclus.
Les plans cadastraux matérialisant le projet d’aire parcellaire de chaque premier cru pourront être consultés en mairie des communes concernées aux jours et heures habituels d’ouverture pendant la durée de consultation.
Pendant ce délai, et conformément à la Directive INAO-DIR-2015-03, les propriétaires et exploitants pourront formuler des réclamations auprès de l’INAO par courrier recommandé avec accusé de réception à l’adresse suivante :

要するにこれまでのプイィ・フュイッセに新しくプルミエ・クリュを加えようとする動きが公開の場で進められるということ。そのプルミエ・クリュを名乗れるのは Chaintré, Fuissé, Solutré-Pouilly, Vergisson のコミューン。これらは現状のプイィ・フュイッセの全範囲であります。どの部分の畑が第1級格付けになるかは2月1日から4月1日の間に役場で協議のうえ決められるであろうということで現在どのクリマがプルミエ・クリュとなるかは決まっていない。

現状の法令ではクリマの名を伴わない単なる Pouilly-Fuissé とクリマの名前を伴う例えば Maison Verget Pouilly-Fuissé "Vergisson la Roche" と2つのカテゴリーに分けられます。これは2015年の法令に追加された訳で INAO では

Pouilly-Fuissé complété par une dénomination de climat

と表記されている。その内容については

Produit : Pouilly-Fuissé complété par une dénomination de climat
•Mise à jour : 12 mars 2015
•Statut FR : AOC - Appellation d'origine contrôlée
•Statut CE : AOP - Appellation d'origine protégée
•Mots-clés : Vins - Vin tranquille - Blanc - Sec (usage) - - 1B399 01
•Appellation : Pouilly-Fuissé
•Dénomination : Pouilly-Fuissé complété par une dénomination de climat

普通で考えるとこのクリマの名前を伴うプイィ・フュイッセが第1級格付けを得ると思われますが如何でしょうか? またこれは決まった訳ではなくこれから協議の上決定されることであり法令では現在のところ第1級の存在はありません。
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ブルゴーニュに新たなアペラシヨン誕生
2017年11月9日ブルゴーニュ地区、シャブリとコート・ドールの中間に位置する Vézelay ヴェズレイと周辺のコミューン Asquins アスカン、Saint-Père サン・ペール、Tharoiseau タロワゾーのシャルドネで造られる白ワインだけに付与されるアペラシヨン・Vézelay が公布された。

従ってブルゴーニュ+何某のデノミナシヨン、Bourgogne Vézelay は廃止された訳です。
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Pinot Blanc B




ピノ・ブランは黒葡萄ピノ・ノワールの突然変異によって生まれた白葡萄であります。果皮の色に黒系色素がなくなったものをピノ・ブラン、果皮の色がグレーになったものをピノ・グリ、いずれもピノ・ノワールの突然変異によるものです。

ピノ・ブランが使えるアペラシヨンはたくさんありますが、アルザス・グラン・クリュでこのピノ・ブランが使える場合があるのでご紹介します。

アルザス・グラン・クリュと云えば元来4つの葡萄、リースリングゲヴュルツトラミネールミュスカそしてピノ・グリだけのはず。現在アルザス・グラン・クリュの葡萄規定は一部省略しますが

1°- Encepagement.
a) - Les vins sont issus :
- soit d'un seul des cepages suivants : gewurztraminer Rs, muscat a petits grains B, muscat a petits grains Rs, muscat ottonel B, pinot gris G, riesling B.
- soit de l'assemblage des cepages suivants : muscat a petits grains B, muscat a petits grains Rs, muscat ottonel B

b) - Les vins a appellation d'origine controlee ≪Alsace grand cru Altenberg de Bergheim≫ sont issus :
- soit d'un seul des cepages suivants : gewurztraminer Rs, pinot gris G, riesling B,
- soit d’un assemblage des cepages suivants :
- cepage principal : riesling B,
- cepages complementaires : gewurztraminer Rs, pinot gris G,
- cepages accessoires : pour les vignes plantees avant le 26 mars 2005, chasselas B, muscat a petits grains B, muscat a petits grains Rs, muscat ottonel B, pinot blanc B, pinot noir N.

2°- Regles de proportion a l'exploitation
a) . Pour les vins elabores a partir de plusieurs cepages et susceptibles de beneficier de l'appellation d'origine controlee ≪Alsace grand cru Altenberg de Bergheim≫, la proportion du cepage riesling B ne peut etre inferieure a 50% de l’encepagement et superieure a 70% de l’encepagement.
La proportion des cepages complementaires, pour chacun d'entre eux, ne peut etre inferieure a 10% de l’encepagement et superieure a 25% de l’encepagement.
La proportion de l'ensemble des cepages accessoires ne peut etre superieure a 10% de l’encepagement.

長々とコピーしましたが、通常の場合アルザス・グラン・クリュは

①単一葡萄 ゲヴュルツトラミネール、ミュスカ・ア・プティ・グラン・ブラン、ミュスカ・ア・プティ・グラン・ロゼ、ミュスカ・オットネル、ピノ・グリそしてリースリングだけで構成される場合
②ミュスカに限りミュスカ+何某の3葡萄(ミュスカ・ア・プティ・グラン・ブラン、ミュスカ・ア・プティ・グラン・ロゼ、ミュスカ・オットネル)をブレンドして作る場合

つまりアルザス・グラン・クリュのアペラシヨンを名乗るにはミュスカ以外はブレンドしてはいけないということになっています。

ところが例外が3つあるのです。

例外の1つはいろんな葡萄をブレンドするという事例で2つのグラン・クリュに適応されます。その2つとは、グラン・クリュ・アルテンベルグ・ド・ベルガイムと同じくグラン・クリュ・ケーフェルコップであります。

ピノ・ブランがブレンドされるのは次の限られた②の条件の下だけであります。Alsace grand cru Altenberg de Bergheim アルザス・グラン・クリュ・アルテンベルグ・ド・ベルガイムに於いて下記の②の場合のみであります。

①単一葡萄ゲヴュルツトラミネール、もしくはピノ・グリ、もしくはリースリング100% で構成される場合と

②リースリングを主要葡萄とし、補完葡萄にゲヴュルツトラミネール、ピノ・グリをブレンドし、さらに補助葡萄として2005年3月26日までに植えられていたシャスラ・ブラン、ミュスカ・ア・プティ・グラン・ブラン、ミュスカ・ア・プティ・グラン・ロゼ、ミュスカ・オットネルそしてピノ・ブランとピノ・ノワールが10% 以下として使える場合があるということで、これは恐らく古くからそういった葡萄を栽培し続けている生産者が存在するからだと思われます。つまり9種類の葡萄が使われているということであり、ネットに流れる13種類と云うのはどうやら疑わしい。

アルザス・グラン・クリュでシャスラ・ブラン、ピノ・ノワールそしてピノ・ブランが使えるというのはクリュの名称を伴うデノミナシヨン・アルザス・グラン・クリュ・アルテンベルグ・ド・ベルガイムだけ、それも特定の生産者に限られての事なのであります。

グラン・クリュ・ケーフェルコップの場合は次の通り

d) – Les vins à appellation d'origine contrôlée «Alsace grand cru Kaefferkopf» sont issus:
- soit d'un seul des cépages suivants: gewurztraminer Rs, pinot gris G, riesling B,
- soit d’un assemblage des cépages suivants:
cépage principal: gewurztraminer Rs,
cépage complémentaire: riesling B,
cépages accessoires: muscat à petits grains blancs B, muscat à petits grains roses Rs, muscat ottonel B, pinot gris G.

ケーフェルコップも単一セパージュ、ゲヴュルツトラミネール、ピノ・グリもしくはリースリング100%だけの場合とゲヴュルツトラミネールを主要葡萄、リースリングを補完葡萄、そしてミュスカ・ア・プティ・グラン・ブラン、ミュスカ・ア・プティ・グラン・ロゼ、ミュスカ・オットネルそしてピノ・グリを補助葡萄としてブレンドする場合と2通りあるということ。

最後の例外はグラン・クリュ・ゾッツェンベルグ。

c) - Les vins à appellation d'origine contrôlée «Alsace grand cru Zotzenberg» sont issus d'un seul des cépages suivants: gewurztraminer Rs, pinot gris G, riesling B, sylvaner B.

このグラン・クリュではミュスカの類が使えません。その代り例外的に認められたのは何とシルヴァネール。

かなり昔のお話ですがこちらをご覧下さい。こちらを拝見するとグラン・クリュ・ゾッツェンベルグの面積は14ヘクタールだけで生産者はドメーヌ・アルフレッド・ワンツだけと思われるかもしれませんが、実際はこちらをご覧下さい。

アルザスの北部ミッテルベルガイムの 36,45 ha がゾッツェンベルグの畑の面積であり、ワンツだけではなく複数の生産者 Lucas et Andre Rieffel 、Albert Seltz 、Emile Boeckel 、Domaine Haegi などがシルヴァネールを植えてワインを造っています。

余談ですけどシルヴァネールに反対する立場の意見を述べたトリンバックですが、元々アペラシヨン・アルザス・グラン・クリュには反対の立場の生産者であり、グラン・クリュの畑を持ちながら、アルザス・グラン・クリュの呼称は使っていませんでした。

有名なクロ・サン・チューンはグラン・クリュ・ロザケール内にありますがそんなことは一切エチケットに示していません。またトリンバックのキュヴェ・フレデリック・エミールもやはりグラン・クリュの畑から生まれた葡萄でできるワインですがグラン・クリュではなく普通のアペラシヨン・アルザスで通したまま現在に至っています。

つまりアルザス・グラン・クリュはトリンバックにとっては不要なアペラシヨンという訳です。

アルザス・グラン・クリュのアペラシヨン制定にはかなり難航した模様で反対派の旗頭がトリンバックだったはずです。
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