ワインとピアノのある部屋

八戸ノ里南を西へ入った自転車店のつぶやき

Valcendon Tempranillo Blanco 2013 DOCa Rioja Bodegas d. Mateos S.L.
ラ・リオーハの赤ワインは有名ですが、エチケットにそのリオーハを名乗る白ワイン、それも葡萄の名がテンプラニーリョ・ブランコというワインが存在します。

葡萄のことは葡萄の専門サイトというよりそのデータベースとなるサイトがこちらVitis International Variety Catalogue 略して VIVC であります。データベースの検索は左のメニューから選ぶ訳ですが慣れれば簡単です。

メニューから「Cultivar name」をクリックしてボックスに「tempranillo」と入力して「Search」をクリックすると 14 種類のテンプラニーリョと名の付く葡萄が出てきますので該当する葡萄をクリックすればこちらの画面に到達できるはずです。

テンプラニーリョ・ブランコ、決して児童公園に設置される遊具の類ではございません。

ネットによると1988年に発見されたテンプラニーリョの突然変異による白葡萄とのこと。

ですがデータベースにその起源の記載はありません。

フランスではアペラシヨン・シャトーヌフ・デュ・パープなどに使われるグルナッシュ・ブランと呼ばれる本源的名称ガルナッチャ・ブランカはこちらで、ちゃんと次の記載があります。

Original pedigree GARNACHA TINTA MUTATION

即ちガルナッチャ・ブランカはガルナッチャ・ティンタの突然変異種であると。ですがテンプラニーリョ・ブランコにはその記載がないということはまだそのオリジンについては未解明もしくは固有種であるかも知れないと云うこと。

このテンプラニーリョ・ブランコはスペインのワイン法でも認められ、リオーハの白ワインに正式認可されているのです。ちなみにリオーハに現在使うことの出来る葡萄は

tintas:(赤ワイン)
Tempranillo, Garnacha, Graciano, Mazuelo y Maturana tinta;

blancas:(白ワイン)
Malvasía, Garnacha blanca, Viura, Chardonnay, Sauvignon blanc, Verdejo, Maturana blanca, Tempranillo blanco y Turruntés:


▼続きを読む
| ワイン日記::スペインワイン |
| 02:40 PM | comments (0) | trackback (x) |

Reto 2011D.O.Manchuela Bodegas y viñedos Ponce, S.L.
レトという名前の白ワイン、ロト何某とかの宝籤の親戚ではありません。生産者はスペインの大量ワイン製造地区マンチュエラのポンセ。場所はこちらで生産地マンチュエラについては拙ブログのこちらで紹介しています。

輸入元モトックスによるとこの白ワインに使う葡萄品種はアルビーリャ・デ・マンチュエラ 100% とのことです。

本当でしょうか?

VIVCのサイトからデータベースの検索でマンチュエラ Manchuela を入力してその語句を含む葡萄品種名を調べましたが該当ゼロであります。

念のためヨーロッパのワイン法に詳しいサイト左のメニューからカスティーリャ・ラ・マンチャをクリックして右メニューからマンチュエラをクリックするとこちらの法令が現れます。DO マンチュエラの葡萄品種構成は

2. Variedades de vid. Blancas:
Albillo, Chardonnay, Macabeo (o Viura), Sauvignon Blanc y Verdejo, Pardillo, Viognier y Moscatel de grano menudo.

Tintas:
Bobal, Cabernet Sauvignon, Cencibel (o Tempranillo), Garnacha, Merlot, Monastrell, Moravia dulce, Syrah, Garnacha tintorera, Malbec, Moravia agria, Mazuelo, Graciano, Rojal, Frasco (ó Tinto Velasco), Petit verdot, Cabernet franc y Pinot Noir.

白品種の中にアルビーリャ・デ・マンチュエラに似た名称といえば Albillo がそれらしい。VIVCのサイトに戻り Albillo で再検索すると

ALBILLO REAL 247
CHASSELAS BLANC 2473
CAYETANA BLANCA 5648


という3種類の品種が Albillo をシノニムとしています。これらの内スペイン原産とされる品種は真ん中を除く2種類。

またこちらのサイトではこのワインに使われる品種は

Grape Variety: Albilla (100%)

としています。であるなら Albilla を VIVC のサイトで調べると

ALBILLO REAL 247
PALOMINO FINO 8888


が正式名称として出てきます。

おっと、胡散臭い評論家もこのワインについて語っていますが葡萄品種に関しては Albillo とも Albilla ともどちらも否定していません。

アルビーリョかアルビーリャかもしくは輸入元が仰るアルビーリャ・デ・マンチュエラか?

もちろん生産者自身がこの葡萄品種をアルビーリャ・デ・マンチュエラと呼んでいた可能性も否定できません。

こちらには葡萄品種として Albilla de Manchuela と明記してあります。ですが実際その名の葡萄品種は登録されていないため存在するとは考えにくいと思います。

こちらのコメント欄をご覧下さい。注目すべき発言があります。例の胡散臭い評論家はこの品種をパロミノであると云ったそうです。

確かに Albilla をシノニムに持つ品種として Palomino Fino 葡萄品種番号 8888 は存在しますが、パルミノ・フィノに Albillo というシノニムは存在しませんスペインのワイン法に Albillo とあることから考えても Albillo をシノニムに持つ葡萄品種を外すとは考えられません

従ってこのワインに使われる葡萄品種はアルビーリョ・レアル葡萄品種番号247 であると考えます。

シノニムは何と57も存在します。

| ワイン日記::スペインワイン |
| 07:47 AM | comments (0) | trackback (x) |

ARABAKO TXAKOLINA CHACOLI DE ALAVA
まず DO アラバコ・チャコリニャはバスク州アラヴァ県の5つの集落 Amurrio、 Artziniega、Ayala/Aiara、Laudio/Llodio、Okondo で造られ、チャコリとしては一番南側の唯一内陸部の産地となっています。原産地の法律が公布されたのは2001年4月2日のことです。

最新の法令より葡萄品種規定は次の通りです。(原文そのまま)

Blancas: «Ondarrabi Zuri», que se considera como recomendada o principale, «Ondarrabi Zuri Zerratia» (Petit Courbu), «Izkiriota» (Gros Manseng), «Izkiriota Ttippia» (Petit Manseng), «Sauvignon blanc», «Riesling» y «Chardonnay», consideradas como autorizadas.

Tintas: «Ondarrabi Beltza», que se considera como recomendada o principale,

2. El Consejo Regulador fomentará las plantaciones de variedades recomendadas.
Las variedades autorizadas «Izkiriota» (Gros Manseng), «Izkiriota Ttippia» (Petit Manseng), «Sauvignon blanc», «Riesling» y «Chardonnay» tendrán limitada su superficie, no pudiendo superar en su conjunto el 20% de la superficie de viñedo procesado por cada bodega inscrita, para la elaboración de vino amparado.
La variedad blanca autorizada «Ondarrabi Zuri Zerratia» (Petit Courbu), tendrá limitada su superficie, no pudiendo superar el 20% de la superficie de viñedo procesada por bodega inscrita para la elaboración de vino amparado, sin perjuicio de lo dispuesto en la disposición transitoria.

白ワインだけと思っていたのですが赤ワインも存在します。白の主要品種はオンダラビ・ズリ、風変わりな名称ですがバスク語故なのでしょう。
その他白ワインにはオンダラビ・ズリ・ゼラティア(プティ・クールビュ)、イズキリオータ(グロ・マンサン)、イズキリオータ・ティッピア(プティ・マンサン)、ソーヴィニョン・ブラン、リースリング、シャルドネの名前も見掛けますが混ぜてもよいという程度のはず。

赤ワインにはオンダラビ・ベルツァを用いるようです。赤が存在すればロゼもあるのでしょう。

また発泡性の基準ですが 20℃で 3.5BAR との表記がありますのでかなりガス圧が高いと考えます。

日本語版スペインワインのサイトでは詳しいことが見付かりませんのでこちらをご覧下さい。ちょっとデータは古いかも知れませんが 2008年の栽培面積は 60ha となっています。

ところが現在はそんな数ではありません。

こちらをご覧下さい。バスク州の3つあるチャコリ全部を合わせるとその栽培面積は700ha、その半分の 350ha がチャコリ・デ・ゲタリア、300ha がチャコリ・デ・ビスカイア、アラヴァ県もその勢いで増え続け 2010年では100ha、33万本の生産となっているはずです。

葡萄品種について話を戻しますが、フランス語版ではこちらをご覧下さい。こちらによると赤ワインのデータはなく白ワインの品種構成については次のようになっています。(原文そのままスペルは間違いですけど)

Hondarribi Zuri (80%), Gross Manseng (20%), Petit Manseng (5%), Petit Corbu (5%)

主要品種とされるオンダラビ・ズリですがスペルは Ondarrabi Zuri の他にフランス語では Hondarribi Zuri とオンダリビ・ズリ、日本語表記ではオンダラビ・スリと表記がまちまちですね。

VIVCによると正式名称は ONDARRABI ZURI となっていてシノニムは次の通り9種類です。

HONDARRABI ZURI
ONDARABIYA ZURIYA
ONDARRABI TXURI
ONDARRUBI ZURILLA
OUNDANABI
TOCURI
TXURI
ZURI
ZURIA

スペインの法令で Petit Courbu プティ・クールビュと同一とされる Ondarrabi Zuri Zerratia ですが VIVCで正式名称 Courbu Petit クールビュ・プティを見るとそんなシノニムは存在していません。クールビュ・プティのシノニムとされるのは PETIT COURBU しか存在しないはず。ちなみにオンダラビ・・・と名が付くシノニムを持つ葡萄品種は残念ながら上記の ONDARRABI ZURI と Ondarrabi Beltza の2種類しか登録されていない模様です。また Zerratia という文言を葡萄品種名からは見付けることが出来ません。

次にVIVCのサイトでグロ・マンサンを見ると正式名称 MANSENG GROS BLANC マンサン・グロ・ブランでフランス原産の品種でありシノニムは

GROS MANSENC BLANC
GROS MANSENG
GROS MANSENG BLANC
ICHIRIOTA ZURIA HANDIA
ICHIRIOTA ZURIAHANDLA
PETIT-MANSENC

の6例が報告されています。

そして次のプティ・マンサンですが正式名称は MANSENG PETIT BLANC マンサン・プティ・ブランでこのシノニムは

ESCRIBEROU
ICHIRIOTA ZURIA TIPIA
MANSEIN
MANSEIN BLANC
MANSEING
MANSENC BLANC
MANSENC GRISROUX
MANSENG BLANC
MANSENGOU
MANSIC
MANSIN
MAUSEC
MAUSENC BLANC
MIOT
PETIT MANSENC
PETIT MANSENG
PETIT MANSENG BLANC

と17種類報告されています。法令に存在する Izkiriota 、Izkiriota Ttippia は恐らくバスク語のシノニムのためスペイン語のシノニムとしてはVIVCの側で省かれたはずです。また Ondarrabi Zuri Zerratia は法令には載っているもののクールビュ・プティのシノニムかどうか判断に困るところです。バスク語ではそう呼ぶのかも知れません。
もしくは法令だけに存在する文言かも知れませんけど。


| ワイン日記::スペインワイン |
| 04:34 PM | comments (0) | trackback (x) |

スペイン・ワインのチャコリと葡萄品種名チャコリ
スペインバスク地方のレストランに行けば必ず出てくる飲み物としてチャコリがあります。また葡萄品種チャコリについては拙ブログのこちら、カルメネールのところでチラッと述べました。

ワインのチャコリはバスクへ出向かねば飲めないものだと思っておりましたが、最近日本にも流通し始めたと聞き早速取り寄せることにしました。昔のお話ですけど(現在も同じかも知れません)当時現地では曲芸的な注ぎ方が主流だったのです。
フルート・グラスではなく普通のコップみたいなタンブラーに、高くかざしたボトルからワインを注ぐのでした。私は本来微発泡を楽しむには不向きな注ぎ方だと不思議に思っていたのですが・・・

さてそのスペインワインのチャコリについて調べてみるとスペインのワイン法では1種類だけではなく3種類存在します。いずれもバスク地方のDO (デノミナシオン・デ・オリヘン)で

ARABAKO TXAKOLINA アラバコ・チャコリニャ(バスク語)
CHACOLI DE ALAVA チャコリ・デ・アラヴァ(スペイン語)

BIZKAIKO TXAKOLINA ビスカイコ・チャコリニャ
CHACOLI DE BIZKAIA チャコリ・デ・ビスカイア

GETARIAKO TXAKOLINA ゲタリアコ・チャコリニャ
CHACOLI DE GETARIA チャコリ・デ・ゲタリア

の3つであります。

| ワイン日記::スペインワイン |
| 04:53 PM | comments (0) | trackback (x) |

Pago de Valdoneje Mencia 2009 DO Bierzo Vinos Valtuille
スペインは内陸部地方(カスティーリャ・イ・レオン)と云ってもその西北端、大西洋地方(ガリシア)と隣接するビエルソ Bierzo DO に属する赤ワインです。ワインの名称が「Pago de Valdoneje パゴ・デ・ヴァルドネージェ?」、「Mencia メンシア」は葡萄品種名、最下段の「Bierzo」が生産地を示します。

ビエルソ DO はこちらをご覧頂くとお分かりの通り赤と白ワインの2種類があり赤ワインは葡萄品種 Menciaメンシアと Garnacha Tintorera ガルナッチャ・ティントレラ、白ワインは Doña blanca ドニャ・ブランカ、Malvasia マルヴァジア, Palomino パロミノ, Godello ゴデーリョと許可されていますが赤は殆どがメンシア、白は殆どの場合ゴデーリョの占める割合が高いとのこと。スペインワインのサイトからこちらをご覧下さい。

またこのワインについての詳細はこちらに書いてあります。
▼続きを読む
| ワイン日記::スペインワイン |
| 11:50 PM | comments (0) | trackback (x) |


PAGE TOP ↑
Copyright © 2006 ワインとピアノのある部屋::ワイン日記::スペインワイン
All Rights Reserved./Skin:oct