ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Champagne Val du Petit Morin
Champagne は大きく区分けされてモンターニュ・ド・ランス、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ、コート・デ・ブランそしてそれらとはずいぶん離れたコート・デ・バールとなっているがこちらを見るとさらに細かく地域を分けている。

先日試飲したシャンパーニュは、コート・デ・ブランの周辺地区と分類されているヴァル・デュ・プティ・モランのものなので、先ずはそのヴァル・デュ・プティ・モランを取り上げてみる。

ヴァル・デュ・プティ・モランとして纏められたサイトはこちら、地域で云うとコート・デ・ブランの東側に2コミューン西側に18コミューンとなっていて併せて20コミューンの地域である。 ウェブ魚拓では地図が消えてしまっているが下のデータは読めるはず。

ヴァル・デュ・プティ・モランの農業従事者の人数を示す 720 Exploitants、葡萄畑の広さは総面積 1 023,40 ha de vignes、ブドウ品種別割合は 52,19% Chardonnay、37,66% Meunier、10,08% Pinots-Noirs 、大半はシャルドネだからコート・デ・ブランの周辺地域と呼んで差し支えないと思う。

地図はこちらをご覧頂きたい。コート・デ・ブランの南部の周辺地域であるのは明らかである。

1. 先ずはコート・デ・ブランの東側、ヴェルテュの東に位置する VILLENEUVE RENNEVILLE 51130 であるが現在は3つのコミューンが1つになって Villeneuve-Renneville-Chevigny ヴィルヌーヴ・レンヌヴィル・シュヴィニーと名称が変更されている。
表によると農業従事者は19名、葡萄畑の総面積は96,30 ha、シャルドネ・ブランが 95,50 ha、ピノ・ムニエは無しで ピノ・ノワールが 0,80 ha となっている。

2. 次に更にヴェルテュに程近いい VOIPREUX 51130 ヴォワプルーは農業従事者32名、葡萄畑の総面積 41,10 ha、シャルドネ・ブラン 40,70 ha、ピノ・ムニエ 0,10 ha、ピノ・ノワール 0,30 haで殆どがシャルドネ・ブランしか栽培されていないと云っても過言ではない。

3. 次にヴェルテュの西側の ÉTRÉCHY 51130 エトレシィは農業従事者9名、葡萄畑は 9,60 haでありその 9,60 ha は全てシャルドネ・ブランである。

4. エトレシィから北西の SOULIÈRES 51130 スリエールは農業従事者11名、葡萄畑の総面積32,60 ha、シャルドネ・ブラン27,20 ha、ピノ・ムニエ4,90 ha、ピノ・ノワール0,50 haである。

5. スリエールから南西に行くとGIVRY-LÈS-LOISY 51130 ジヴリ・レ・ロワジーで、農業従事者16名、総面積25,00 ha、シャルドネの比率は少なく5,50 ha、大きいのはピノ・ムニエで14,80 ha、ピノ・ノワール4,70 haとなっている。

6. 更に南西に向かうとLOISY-EN-BRIE 51130 ロワジー・アン・ブリ、ここは農業従事者39名、総面積70,80 ha、シャルドネ比率は低く 23,00 ha、ピノ・ムニエ41,10 ha、ピノ・ノワール6,70 haとなっている。

7. ロワジー・アン・ブリから西北西のコミューン、BEAUNAY 51270はボーネと読むそうである。農業従事者23名、総面積39,80 ha、やはりシャルドネ・ブランの比率は低く13,60 ha、黒葡萄のピノ・ムニエ 21,70 ha、ピノ・ノワール4,50 ha となっている。

8. ボーネから南西に行くとETOGES 51270 エトージュ、ここはかなり広く農業従事者78名、総面積90,90 ha、シャルドネ・ブラン36,30 ha、ピノ・ムニエ40,40 ha、ピノ・ノワール 13,90 ha。

9. 更に南西に行くとFÈREBRIANGES 51270 フェールブリアンジュ、ここはヴァル・デュ・プティ・モラン2番目に大きな畑を保有しており農業従事者102名、総面積115,10 ha、シャルドネ・ブラン51,90 ha、ピノ・ムニエ 48,30 haと拮抗していてピノ・ノワールは14,90 haとなっている。

10. 更に南西に行くとCONGY 51270、地図ではコンニーとなっているがフランス人はコンジーと発音しているようだ。今回試飲したのはこのコミューンの生産者であった。Champagne Robert Desbrosse シャンパーニュ・ロベール・デブロス、キュヴェ・トラディションはピノ・ムニエ100%、ベースのワインを樽熟成しているとある。コンニーもしくはコンジーの農業従事者は49名、総面積78,40 haの内シャルドネ・ブランは23,20 ha、ピノ・ムニエは37,80 ha、ピノ・ノワール17,40 haとなっていてやはりヴェルテュの西側はピノ・ムニエに向いているテロワールであることがわかる。


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AOC TAVEL 5
南ローヌに詳しいサイトから英語の葡萄規定をコピーすると

Allowed grape varieties
Primary varieties: Bourboulenc, Cinsault, Clairette Blanc(正しくは
CLAIRETTE BLANCHE), Clairette Rose, Grenache Blanc, Grenache Gris, Grenache Noir, Mourvedre, Picuepoul Blanc, Piquepoul Noir, Syrah、(ピクプール・グリが抜けているが・・・).

Other varieties: Calitor (if planted before 1994), Carignan Blanc, Carignan Noir.

カリトールは補助葡萄となっているが1994年までに植えられたものに限るとの条件付きとなっている。

アペラシヨン・タヴェルの法令詳細(Cahier des charges)はこちら 2017年5月の改訂版だが、これには補助葡萄カリトールの制限については触れられていない

その他植密度や栽培における規定やパリサージュの規定、収量の規定、各葡萄の糖度の規定と最低アルコール度数、ヘクタール当たりの収穫量、その他エチケットに関する規定も網羅されているが、醸造に関する規定は存在しない。即ち伝統的なる醸造法でロゼを醸し出すということ。南ローヌに詳しいサイトによると通常は12~36時間という短いマセラシヨンにより果皮より色と特徴を抽出するとのこと。
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AOC TAVEL 4
尚、コミューン全体と隣のロクモールのどの部分AOC TAVEL の領域かはこちらをご覧あれ。ロクモールの A9 の東南部で D6580 の西側と同じく A9 の北側で D6580 より西側の部分に限られるはずである。

法令の文言は次の通りロクモールに関する部分は「et sur les parcelles suivantes de la commune de Roquemaure constituant le domaine de Manissy, section K, n°s 310 à 317, 319 à 321, 323 à 325 et 326 à 337. 」即ち(推測だが)昔から有名な生産者ドメーヌ・ドゥ・マニスィがタヴェルではなくロクモールのコミューンにあったため、領域として取り込んだものと思われる。

INAO の示すこちらオレンジで示される領域は間違いである。この領域はタヴェルとロクモールの全域を示している。

さて葡萄に関する規定は

1°- Encépagement
Les vins sont issus des cépages suivants :
- cépages principaux : bourboulenc B, cinsaut N, clairette B, clairette rose Rs, grenache blanc B,
grenache gris G, grenache N, mourvèdre N, piquepoul blanc B, piquepoul gris G, piquepoul noir N, syrah N ;
- cépages accessoires : calitor N, carignan blanc B, carignan N.
2°- Règles de proportion à l’exploitation
a) - La proportion de l’ensemble des cépages grenache N, grenache blanc B et grenache gris G est supérieure à 30% et inférieure à 60 % de l’encépagement ;
- La proportion de chacun des cépages principaux est inférieure ou égale à 60 % de l’encépagement ;
- La proportion de chacun des cépages accessoires est inférieure ou égale à 10 % de l’encépagement.
a) - Ces obligations ne s’appliquent pas aux opérateurs producteurs de raisins ne vinifiant pas leur production et exploitant moins de 1,5 hectare en appellation d’origine contrôlée.

主要葡萄はブルブランク(白)、サンソー(黒)、クレレット・ブランシュ、クレレット・ロゼ、グルナッシュ・ブラン、グルナッシュ・グリ、グルナッシュ・ノワール、ムルヴェドル、ピクプール・ブラン、ピクプール・グリ、ピクプール・ノワール、シラー。

補助葡萄(言い換えるとブレンドしても構わない葡萄と解釈頂きたい。また補助葡萄は必ずブレンドされるわけではなく必要ないと理解する方が無難である): カリトール(黒)、カリニャン・ブラン、カリニャン・ノワール。

栽培規定 主要葡萄のうちグルナッシュ3種の合計は30%を超え60%未満。主要葡萄のそれぞれは60%以下。つまり1品種が60%を超えてはならないという意味。補助葡萄のそれぞれは全体の10%以下。

これらの規定は1.5ヘクタール未満の栽培醸造家には適用されない。

実際には畑の大半はグルナッシュ御三家が栽培されていて、あとは生産者次第で主要葡萄に指定された中から好みの葡萄を栽培に加えていると思われる。


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AOC TAVEL3


② こちらではもっと詳しい解説がある。コピーすると

There are three terroirs in Tavel: each of which has distinct attributes of soil, stone and mineral deposits, each of which contributes to the richness of the Tavel cuvées (blends).

Olivet (1): A terrain on the map of gray greenish hues lying to the southeast of the village where the oldest estates in Tavel first cultivated vines on the accessible terraces and gentle slopes of light and permeable sandy soil with small pebbles. This terroir produces wine with a smooth texture, subtle aromas, and a strong bouquet. Yields are higher and alcohol is lighter than wine of the other two terroir.

Vallongue (2): North of the village, this terrain appears in brownish tones on the map, sharing with neighboring Chateauneuf-du-Pape the “galets ronds” – the round quart-sized pebbles brought by the Rhone during the Quaternary era. Wines feature higher alcohol, distinct pigments, and a firm and smooth structure.

Vestiges (3): West of the town, this terroir, which is slate-colored on the map, is one of the most arid in the region, with impoverished soil that requires a deep root system The terrain is covered by lauzes, flint-shaped white stones. The wines are dense, taut, and high in minerals, blended for fruity aromas and complexity.

①ではレ・ローズと呼ばれた部分は「Vestiges」ヴェスティージュとなっていてタヴェルのコミューンの西部であることが示されている。こちらの地図が正しいはずだ。平べったい白い石がそのローズであり地図にも白さが見て取れる。

同じくレ・ガレ・ルレは「Vallongue」ヴァロングのことでありタヴェルのコミューンの東北部と隣のロックモールの一部、こちらはシャトーヌフ・デュ・パープ同様の丸石土壌である。

また①でレ・サブレその名の通り砂質土壌は「Olivet」オリヴェと示されタヴェルのコミューンの南東部であることが分かる。もっとも古くから葡萄栽培が始まり、収量が多くアルコール度が低い即ちロゼに適したテロワールであることが分かる。

つまり地図でも白く見える石灰岩のスレート状岩石が散らばるのはタヴェルの西部地区であり Les Lauzes もしくは Vestiges と呼ばれる。

砂質土壌はタヴェルの東南部であり Les Sables もしくはOlivet と呼ばれ歴史的にはもっとも古くから葡萄栽培された地区である。

シャトーヌフ・デュ・パープ同様ゴロゴロ小石が転がっているのはタヴェルの東北部と隣のコミューン・ロックモールの一部であり Les Galets Roulés もしくは Vallongue と呼ばれる地区である。

呼び名の違いは地質を示すのか、地名を示すのかで異なる訳であり②は地名(代表的な区画の名前)を示すわけだ。
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AOC TAVEL 2
① こちらのサイトからコピーすると

Il existe 3 terroirs :
Les Lauzes, un terroir parsemé de pierres blanches où les rendements sont plutôt faibles et la concentration très grande, ce qui apporte une belle persistance aromatique, et des arômes de pierre à fusil.

Les Sables, un terroir au sol léger et filtrant qui bénéficie d’une exposition très avantageuse et donne des vins élégants.

Les Galets Roulés, terroir qui apporte structure et rondeur, berceau des vins les plus puissants de l’appellation.

土壌:3つのタイプ:

Les Lauzes」収量がかなり低く味の濃いワインが生まれる。白い石が散りばめられた土壌で芳香の持続性および火打石の匂い。


Les Sables」痩せた、水はけのよい土壌。優雅なワインが生まれる。


Les Galets Roulés」ワインに丸みとしっかりした味をもたらす、タヴェルのアペラシヨン最強のテロワール。




地図の説明として「En rouge, les Lauzes ; en vert, les Galets roulés ; en bleu, les Sables」赤で囲まれたのがレ・ローズ、グリーンで囲まれたのがレ・ガレ・ルレ、青で囲まれたのがレ・サブレとなっているが・・・ この地図の範囲はどうやら的を射ていないようである。
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