ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

AOC TAVEL 5
南ローヌに詳しいサイトから英語の葡萄規定をコピーすると

Allowed grape varieties
Primary varieties: Bourboulenc, Cinsault, Clairette Blanc(正しくは
CLAIRETTE BLANCHE), Clairette Rose, Grenache Blanc, Grenache Gris, Grenache Noir, Mourvedre, Picuepoul Blanc, Piquepoul Noir, Syrah、(ピクプール・グリが抜けているが・・・).

Other varieties: Calitor (if planted before 1994), Carignan Blanc, Carignan Noir.

カリトールは補助葡萄となっているが1994年までに植えられたものに限るとの条件付きとなっている。

アペラシヨン・タヴェルの法令詳細(Cahier des charges)はこちら 2017年5月の改訂版だが、これには補助葡萄カリトールの制限については触れられていない

その他植密度や栽培における規定やパリサージュの規定、収量の規定、各葡萄の糖度の規定と最低アルコール度数、ヘクタール当たりの収穫量、その他エチケットに関する規定も網羅されているが、醸造に関する規定は存在しない。即ち伝統的なる醸造法でロゼを醸し出すということ。南ローヌに詳しいサイトによると通常は12~36時間という短いマセラシヨンにより果皮より色と特徴を抽出するとのこと。
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AOC TAVEL 4
尚、コミューン全体と隣のロクモールのどの部分AOC TAVEL の領域かはこちらをご覧あれ。ロクモールの A9 の東南部で D6580 の西側と同じく A9 の北側で D6580 より西側の部分に限られるはずである。

法令の文言は次の通りロクモールに関する部分は「et sur les parcelles suivantes de la commune de Roquemaure constituant le domaine de Manissy, section K, n°s 310 à 317, 319 à 321, 323 à 325 et 326 à 337. 」即ち(推測だが)昔から有名な生産者ドメーヌ・ドゥ・マニスィがタヴェルではなくロクモールのコミューンにあったため、領域として取り込んだものと思われる。

INAO の示すこちらオレンジで示される領域は間違いである。この領域はタヴェルとロクモールの全域を示している。

さて葡萄に関する規定は

1°- Encépagement
Les vins sont issus des cépages suivants :
- cépages principaux : bourboulenc B, cinsaut N, clairette B, clairette rose Rs, grenache blanc B,
grenache gris G, grenache N, mourvèdre N, piquepoul blanc B, piquepoul gris G, piquepoul noir N, syrah N ;
- cépages accessoires : calitor N, carignan blanc B, carignan N.
2°- Règles de proportion à l’exploitation
a) - La proportion de l’ensemble des cépages grenache N, grenache blanc B et grenache gris G est supérieure à 30% et inférieure à 60 % de l’encépagement ;
- La proportion de chacun des cépages principaux est inférieure ou égale à 60 % de l’encépagement ;
- La proportion de chacun des cépages accessoires est inférieure ou égale à 10 % de l’encépagement.
a) - Ces obligations ne s’appliquent pas aux opérateurs producteurs de raisins ne vinifiant pas leur production et exploitant moins de 1,5 hectare en appellation d’origine contrôlée.

主要葡萄はブルブランク(白)、サンソー(黒)、クレレット・ブランシュ、クレレット・ロゼ、グルナッシュ・ブラン、グルナッシュ・グリ、グルナッシュ・ノワール、ムルヴェドル、ピクプール・ブラン、ピクプール・グリ、ピクプール・ノワール、シラー。

補助葡萄(言い換えるとブレンドしても構わない葡萄と解釈頂きたい。また補助葡萄は必ずブレンドされるわけではなく必要ないと理解する方が無難である): カリトール(黒)、カリニャン・ブラン、カリニャン・ノワール。

栽培規定 主要葡萄のうちグルナッシュ3種の合計は30%を超え60%未満。主要葡萄のそれぞれは60%以下。つまり1品種が60%を超えてはならないという意味。補助葡萄のそれぞれは全体の10%以下。

これらの規定は1.5ヘクタール未満の栽培醸造家には適用されない。

実際には畑の大半はグルナッシュ御三家が栽培されていて、あとは生産者次第で主要葡萄に指定された中から好みの葡萄を栽培に加えていると思われる。


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AOC TAVEL3


② こちらではもっと詳しい解説がある。コピーすると

There are three terroirs in Tavel: each of which has distinct attributes of soil, stone and mineral deposits, each of which contributes to the richness of the Tavel cuvées (blends).

Olivet (1): A terrain on the map of gray greenish hues lying to the southeast of the village where the oldest estates in Tavel first cultivated vines on the accessible terraces and gentle slopes of light and permeable sandy soil with small pebbles. This terroir produces wine with a smooth texture, subtle aromas, and a strong bouquet. Yields are higher and alcohol is lighter than wine of the other two terroir.

Vallongue (2): North of the village, this terrain appears in brownish tones on the map, sharing with neighboring Chateauneuf-du-Pape the “galets ronds” – the round quart-sized pebbles brought by the Rhone during the Quaternary era. Wines feature higher alcohol, distinct pigments, and a firm and smooth structure.

Vestiges (3): West of the town, this terroir, which is slate-colored on the map, is one of the most arid in the region, with impoverished soil that requires a deep root system The terrain is covered by lauzes, flint-shaped white stones. The wines are dense, taut, and high in minerals, blended for fruity aromas and complexity.

①ではレ・ローズと呼ばれた部分は「Vestiges」ヴェスティージュとなっていてタヴェルのコミューンの西部であることが示されている。こちらの地図が正しいはずだ。平べったい白い石がそのローズであり地図にも白さが見て取れる。

同じくレ・ガレ・ルレは「Vallongue」ヴァロングのことでありタヴェルのコミューンの東北部と隣のロックモールの一部、こちらはシャトーヌフ・デュ・パープ同様の丸石土壌である。

また①でレ・サブレその名の通り砂質土壌は「Olivet」オリヴェと示されタヴェルのコミューンの南東部であることが分かる。もっとも古くから葡萄栽培が始まり、収量が多くアルコール度が低い即ちロゼに適したテロワールであることが分かる。

つまり地図でも白く見える石灰岩のスレート状岩石が散らばるのはタヴェルの西部地区であり Les Lauzes もしくは Vestiges と呼ばれる。

砂質土壌はタヴェルの東南部であり Les Sables もしくはOlivet と呼ばれ歴史的にはもっとも古くから葡萄栽培された地区である。

シャトーヌフ・デュ・パープ同様ゴロゴロ小石が転がっているのはタヴェルの東北部と隣のコミューン・ロックモールの一部であり Les Galets Roulés もしくは Vallongue と呼ばれる地区である。

呼び名の違いは地質を示すのか、地名を示すのかで異なる訳であり②は地名(代表的な区画の名前)を示すわけだ。
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AOC TAVEL 2
① こちらのサイトからコピーすると

Il existe 3 terroirs :
Les Lauzes, un terroir parsemé de pierres blanches où les rendements sont plutôt faibles et la concentration très grande, ce qui apporte une belle persistance aromatique, et des arômes de pierre à fusil.

Les Sables, un terroir au sol léger et filtrant qui bénéficie d’une exposition très avantageuse et donne des vins élégants.

Les Galets Roulés, terroir qui apporte structure et rondeur, berceau des vins les plus puissants de l’appellation.

土壌:3つのタイプ:

Les Lauzes」収量がかなり低く味の濃いワインが生まれる。白い石が散りばめられた土壌で芳香の持続性および火打石の匂い。


Les Sables」痩せた、水はけのよい土壌。優雅なワインが生まれる。


Les Galets Roulés」ワインに丸みとしっかりした味をもたらす、タヴェルのアペラシヨン最強のテロワール。




地図の説明として「En rouge, les Lauzes ; en vert, les Galets roulés ; en bleu, les Sables」赤で囲まれたのがレ・ローズ、グリーンで囲まれたのがレ・ガレ・ルレ、青で囲まれたのがレ・サブレとなっているが・・・ この地図の範囲はどうやら的を射ていないようである。
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AOC TAVEL
フランスの葡萄とワインについて書いているが、フランスのワイン法とは異なる間違った内容を「教科書」と称するサイトに見かけるようになったため、敢えてフランスのワイン法を取り上げて解説することにした。

まず最初に AOC TAVEL について書く。

フランスで最初にロゼだけのアペラシヨンとして制定されたのがこのタヴェルである。法令が定められたのは1936年5月15日、AOC MARGAUX の制定が1954年8月10日だからかなり歴史は古い。

先ずその範囲はガール県のコミューン・Tavel タヴェル全域とその東北東に隣接する同じくガール県のコミューン・Roquemaure ロックモールの一部である。タヴェルだけがその範囲であるとするのは間違いである。

2つのコミューンはもちろん AOCコート・デュ・ローヌの領域である。

尚2つのコミューンは IGP Pay d'Oc の範囲であるが、AOC Languedoc の範囲ではない。ロックモールは AOC Lirac の範囲でもある。行政区分としてはオクシタニー地域圏に属するがワインは地域圏とは無関係でフランスのワイン法による区分に従う。

概要は次の通り

Source INAO 2005
- Superficie : 951 ha
- Nombre d'opérateurs : 111 dont 106 viticulteurs 44 vinificateurs (39 caves particulières, 3 caves coopératives, 2 négociants)
- Récolte : 41 200 hl

2005年INAO の発表で 表面積は 951ha 、事業者数 111 うち葡萄栽培者 106 、ワイン生産者 44 (39の個人生産者、3つの協同組合、2つのネゴシアン)生産量 41,200 hl

Situation
A quinze kilomètres d’Avignon sur la rive droite, gardoise, du Rhône l’appellation s’étend sur la commune de Tavel et sur quelques parcelles de la commune de Roquemaure.
アヴィニョンからガール県ローヌ右岸15キロのところのアペラシヨンはTavelの町とRoquemaureの町のいくつかの区画に広がっている。つまりタヴェル全域とロックモールの一部ということ。

Climat : méditerranéen strict.
Sols : trois types :
- sols sableux,
- sols rouges à cailloux roulés (terrasse villafranchienne),
- sols sur cailloutis calcaires.
気候:典型的な地中海性気候
土壌は3つのタイプ: 砂質、赤土に川から運ばれた丸石の土壌、石灰岩質土壌。

これはもっと詳しい解説を要する。
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