ワインとピアノのある部屋

八戸ノ里南を西へ入った自転車店のつぶやき

Scheurebe "Kaspar'S88" Q.b.A. trocken 2011 Weingut Schloss Sommerhausen
生産者はシュロス・ゾンマーハウゼン、表のエチケットにはありませんがフランケンのワインで葡萄はショイレーベ、輸入元の説明によると

「ショイレーベ トロッケン Q.b.A. キャスパーズ88」は、100%銘醸畑「シュタインバッハ」のブドウを使用しています。

とのこと。

ブルゴーニュタイプボトルに入ったドイツワインで栓は例のガラス製です。ガラス栓の外側というか、ボトルのトップに黒いプラスティックのキャップが被せてありましたが、ひねると簡単すぎるぐらいに外れます。もう少し「音を発する」とか何かのリアクションがないと頼りなく感じてしまいます。

このガラス栓の密閉の度合いは瓶の内径とか真円度の違いによりバラツキがあるはずです。簡単に開くものとそうでないもの、閉めるのに簡単なものもあればかなり難しいものもあるのです。

さて飲むのはフランスワインが殆どの私にとってはとても懐かしい葡萄の名称「ショイレーベ」、どんな交配だったでしょうか。私の記憶が正しければシルヴァーナーとリースリングの人工交配。ネットで調べるとこちらが代表的かも知れませんが殆どのサイトにそうあります。
フランス農学研究所関連サイトのこちらでも母方がリースリング、父方がシルヴァネール、生み出したのはドイツ・アルツァイの Scheu 氏と表示しています。

ところが実際は異なると云うことが現在判明しています。

VIVC のサイトからこちらをご覧下さい。

Original pedigree : SILVANER × RIESLING 

としながらも次の母親父親の欄には次のようになっています。コピーさせて頂くと

Prime name of pedigree parent 1 RIESLING WEISS

Prime name of pedigree parent 2 BUKETTREBE


Breeder Scheu, Georg

即ちショイレーベの母はリースリング・ヴァイス父はブケットレーベ、交配したのは 1916年、ゲオルク・ショイとなっています。

リースリング・ヴァイスは通称リースリングの正式名称でブケットレーベは拙ブログのこちらをご覧下さい。リンクを見るのが面倒な方も居られるかも知れませんからコピーさせて頂くとブケットレーベは

Original pedigree SYLVANER × TROLLINGER N

Prime name of pedigree parent 1 SILVANER GRUEN

Prime name of pedigree parent 2 SCHIAVA GROSSA

Breeder Englert, Sebastian


ついでにショイレーベの母リースリング・ヴァイスのペディグリーは未だ未解明であります。VIVC の現時点でのリースリング・ヴァイスのデータはこちらでペディグリーについての記載をコピーさせて頂くと

Original pedigree (VITIS SYLVESTRIS × TRAMINER) (?) × HEUNISCH WEISS

Prime name of pedigree parent 1 ?

Prime name of pedigree parent 2 HEUNISCH WEISS

父方はホイニッシュ・ヴァイスと判明していますがリースリングの母に相当する葡萄は分かっていません。

というわけでショイレーベシルヴァーナーとリースリングの交配ではなくリースリング(母)とブケットレーベ(父)の交配であるということをご理解頂きたいと思います。


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Barden Ortenau Durbacher Schlossberg, Sauvignon Blanc, trocken 2012 Markgraf von Baden

先日ご紹介したドイツのソーヴィニョン・ブラン、ボトルを正面から見たエチケットは既にアップしましたが、その左側にこんな表記がありました。画像は90℃回転してあり、実際は幅15ミリほどの縦長でとても細かい文字の羅列ですから、注意して見なければ気が付かないはずです。
ドイツワインのラベル記載に必要な事柄は先日の画像では不十分であり、この端の部分に集約されているのです。
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Ortenau Schloss Staufenberg Sauvignon Blanc trocken 2012 Weingut Markgraf von Baden
日本語表記は シュロス・シュタウフェンベルク ソーヴィニヨン・ブラン Q.b.A. 生産者は ヴァイングート・マルクグラフ・フォン・バーデン となっています(輸入元の表記そのまま)。

ドイツワインでもソーヴィニョン・ブランが使われているとは知りませんでした。

しかし上記ではワイン生産地の場所は特定できませんね。

このワイナリーの場所はこちらで、アルザスのストラスブールから東南東約23キロほどのところ。フランスにほど近い訳ですからソーヴィニョン・ブランが植わっていても不思議ではないのでしょう。

生産者のサイトはこちらで、ドイツ語は全く分かりませんが西暦1830年にこの地に植えられたソーヴィニョン・ブランはどうやらシャトー・ディケムから持ってこられたものらしい。またこちらの表記では

2012er Schloss Staufenberg Durbacher Schlossberg Sauvignon Blanc trocken

シュロス・シュタウフェンベルク ドゥルバッヒャー・シュロスベルク ソーヴィニョン・ブラン・トロッケン

これでこそドゥルバッハ(村)の畑名がシュロスベルク、葡萄はソーヴィニョン・ブランであることが初めて分かります。

法律ではどうなっているのでしょうか。

バーデンのワインの法律はこちらでその中からベライヒ・オルテナウの白ワインに関する葡萄規定は次の通りです。コピーさせて頂くと


1 Bestimmtes Anbaugebiet Baden:
1.1 Bereiche:
Markgräflerland, Tuniberg, Kaiserstuhl, Breisgau, Ortenau, Kraichgau und Badische Bergstraße
<!--[if !supportLists]-->1.1.1 <!--[endif]-->Weißwein:
Auxerrois:
Bacchus:
Bronner:
Chardonnay:
Findling:
Helios:
Johanniter:
Kerner:
Sauvignon blanc:
Weißburgunder:
Qualitätswein: 8,90% vol., 69° Ö; Kabinett 10,90% vol., 82° Ö; Spätlese 12,50% vol., 92° Ö; Auslese 14,50% vol., 105° Ö;
Freisamer:
Gewürztraminer:
Ruländer:
Solaris:
Traminer:
Viognier:
Qualitätswein: 9,40% vol., 72° Ö; Kabinett 11,40% vol., 85° Ö; Spätlese 12,50% vol., 92° Ö; Auslese 14,50% vol., 105° Ö;
Gutedel:
Riesling:
Qualitätswein: 8,00% vol., 63° Ö; Kabinett 10,00% vol., 76° Ö; Spätlese 11,60% vol., 86° Ö; Auslese 14,10% vol., 102° Ö;
Merzling:
Müller-Thurgau:
Qualitätswein: 8,40% vol., 66° Ö; Kabinett 10,00% vol., 76° Ö; Spätlese 12,00% vol., 89° Ö; Auslese 14,10% vol., 102° Ö;
Muskateller:
Muskat Ottonel:
Nobling:
Perle:
Silvaner:
Qualitätswein: 8,40% vol., 66° Ö; Kabinett 10,50% vol., 79° Ö; Spätlese 12,50% vol., 92° Ö; Auslese 14,50% vol., 105° Ö;
Scheurebe:
Qualitätswein: 9,40% vol., 72° Ö; Kabinett 10,90% vol., 92° Ö; Spätlese 12,50% vol., 92° Ö; Auslese 14,50% vol., 105° Ö;
als Versuch angebaute, nicht in das Rebsortenverzeichnis nach Nr. 6 eingetragene Rebsorten:
Qualitätswein: 9,40% vol., 72° Ö; Kabinett 11,40% vol., 85° Ö; Spätlese 12,50% vol., 92° Ö; Auslese 14,50% vol., 105° Ö;
Für alle Rebsorten:
Beerenauslese/Eiswein 18,10% vol., 128° Ö; Beerenauslese/Eiswein 22,10% vol., 154° Ö.

最後の Für alle Rebsorten は「すべての葡萄について」という意味ですので葡萄品種名ではありません。

太字に置き換えましたがちゃんとソーヴィニョン・ブランは使って良いことになってます。

さて最初から見ていくと聞き慣れない葡萄の名がありますね、Bacchus 、Bronner 、Findling 、Helios 、Johanniter 、Freisamer 、Solaris 、Merzling 、Nobling 、Perle などそんな規定があったとは全く知りませんでした。

調べてみるとバッカスはこちらで、シルヴァーナーとリースリングの交配種を母、ミュラー・トゥルガウを父として人工交配された比較的新しい葡萄。ブロンナーはこちら、 これも人工的に造り出された葡萄。他は省略しますがドイツのワイン法はフランスよりもずっと進んでいる(悪く云えば何でもあり)みたいですね。

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Lohrer Berg Riesling Qualiteaswein Trocken 2011 Weingut Tesch
テッシュ、ティッシュと違いますのでお間違いの無いようお願い致します。そのテッシュの辛口白ワインをもう1種類ご紹介致します。以前は「アンプラグド」というワインも輸入されていたのですがいつの間にか消えてしまいました。

拙ブログでは何度も取り上げましたがローラー・ベルグという畑の名前を付けたリースリングの辛口でヴィンテージは2011年。

ディープ・ブルー同様スクリュー・キャップなので開けやすい。グラスに注ぐと微発泡かと思われる炭酸が感じられます。炭酸ガス含有のワインは酸化しにくいので大いに結構なことだと思います。こちらはリースリング、白葡萄なので赤みなど帯びるはずがありませんがまことに綺麗な緑色を呈しています。

香りは以前よりも硬質になっており、尖ったリースリングの芳香が私には心地良く感じられます。

味わいは極めて辛口で、妙に甘いワインが目立つアルザス・リースリングに疑問を持つ人ならきっとお好きになれるはず。一般受けするかどうかは分かりませんが辛口嗜好の人には十分ご理解頂けると思います。

ところで輸入元の資料によると

原産国 ドイツ
地方 ナーエ
品質分類・
原産地呼称 Q.b.A.
品種 リースリング 100%
年間生産量 10000本
栽培面積 2ha
収量 50hl/ha
樹齢 45年
土壌 ローム層
醸造・熟成 醗酵:ステンレス・タンク醗酵   熟成:ステンレス・タンク熟成 3ヶ月

となっていますが栽培面積2ヘクタールで収量50ヘクトリットル・パー・ヘクタールなら生産量は100ヘクトリットル、750ミリリットルのボトル換算すると13333本になるはずですが疑問を抱かず資料作成するのでしょうね。

なんでも生産者から与えられた資料はそのままコピーして当然という考えの人が多すぎるように思います。

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Deep Blue Club Edition 2012 Weingut Tesch
大昔のお話しですが一時ドイツワインにのめり込んだ時期がありました。ラインガウの確かホッホハイマー・何某かのベーレン・アウスレーゼ、ヴィンテージは1959年だったように記憶していますが、それを飲んだのがきっかけで、当時インポーターとしては最も権威のあったバークレイのドイツワイン担当石橋氏、後の日本リカー大阪支店長になったトラウベの元社長(お名前は失念)などドイツワインのプロフェッショナルの影響を受けてしまったのです。

次第にベーレン・アウスレーゼからトロッケン・ベーレン・アウスレーゼとエスカレート。

ですが甘いワインを飲みながら食事するのは3月と保ちませんでした。甘く濃い味のワインは食事と合うものではありません、濃い味ワインに慣れるとさらに濃いものを求めるようになるのです。

人の好みは様々であり、私が甘口に決別した後もアウスレーゼ派の人達は会合を重ねていたに違いありません。

さてさて時代が移り、ドイツワインも辛口派の生産者が世間に認められるようになりました。数年前から拙ブログにてご紹介しているテッシュのワインです。
で、そのテッシュから新発売のディープ・ブルー、クラブ・エディションを選んでみました。

スクリュー・キャップなので栓抜き不要。グラスに注ぐとオヨヨ! 普通のディープ・ブルーは白ワインなのにこれはロゼもしくはブラッシュ・ワイン! それもかなり濃いめの色付きであります。香りはさくらんぼやフランボワーズみたいな系統で、口に含むとアミノ酸即ち旨味成分が濃厚であります。

熊野地鶏という地鶏を取り寄せ肝、心臓、砂ズリを塩焼きにして合わせるととても美味しい。次に笹身を表面だけ炙って叩きにして柚子胡椒で食べましたがこれにも良く合います。それから銘柄豚ではない国産豚肩ロースをフライパンで焼きトンテキに。このワインがさらに美味しく感じられたのはこのトンテキでした^^

日常生活に合うワインを知ることこそワインライフが豊かになると思います。如何でしょうか?

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