ワインとピアノのある部屋

ワインと食、音楽そして日々の事柄を書き綴ります。

Goldriesling B




ゴールドリースリング、拙ブログでは 2013年 1月にこちらで取り上げた。画像はいつもこちらから拝借しているが、このサイトでは当該葡萄ゴールドリースリング、フランス全土で 1979年の時点で 6ha という栽培面積だった。

しかし現在 VIVC のデータによると(サイトから Table of area をクリックすると開く)1988年で 0.7ha2011年ではさらに減って 0.1ha 即ち僅か 10a しか栽培されていない

親子関係については

Pedigree as given by breeder/bibliography RIESLING × COURTILLIER MUSQUE PRECOCE

Pedigree confirmed by markers RIESLING WEISS × MALINGRE PRECOCE

Prime name of parent 1 RIESLING

Prime name of parent 2 MALINGRE PRECOCE

Parent - offspring relationship

Breeder  Oberlin, Christian

Breeder institute code

Breeder contact address  Institute Viticole Oberlin

Year of crossing  1893

即ち交配に関わったクリスチャン・オベルラン氏の発表によるとリースリングクルティリエ・ミュスケ・プレコス(正しくはCOURTILLIER MUSQUÉ PRÉCOCE)の交配。

遺伝子の解析によるとリースリング・ヴァイスマラングル・プレコスMALINGRE PRÉCOCEの交配によるもの。

さてここで問題なのは母親の正式名称が「RIESLING」となっていてリンクが無いことである。父親の MALINGRE PRECOCE にはリンクがあるが父親は正式名称 RIESLING WEISS では無いということだろう。

以前は載っていなかったのに、レ・セパージュ・フランスのサイトに新しいページが増えていた。しかしこちらではリースリングとミュスカ・ド・ソミュールの交配によるものとしている。

Muscat de Saumur を VIVC の検索にかけると唯一ヒットするのが正式名称 MUSCAT PRECOCE DE SAUMUR ミュスカ・プレコス・ド・ソミュール。この葡萄とリースリングの交配を調べると

AROMRIESLING 637

FRUEHRIESLING 4271

という2つの葡萄がヒットするが当該葡萄ゴールドリースリングは含まれない。従って現在のところ「リースリングとミュスカ・ド・ソミュールの交配」である可能性は低い。

さてゴールドリースリングはオーストリアにも伝搬したらしいが、VIVC のデータではオーストリアの栽培面積のデータは乗っておらず、ドイツでの栽培面積 12ha は確認出来る。



そのドイツでゴールドリースリングを使ったワインが実際に存在するので紹介しておこう。Goldriesling VDP. Gutswein QbA trocken - Weingut Schloss Proschwitz ヴァイングット・シュロス・プロシュヴィッツが生産する白ワイン、日本にも輸入されているようだ。

ゴールドリースリングは生まれ故郷フランスでは僅か 10a だけの栽培、恐らく研究所の畑で保護栽培されているだけであろう。

然るに法律上は次のような葡萄規定が残っている。

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| 05:50 PM | comments (0) | trackback (x) |

Gewurztraminer Rs もしくはGewurztraminer Rg
ゲヴュルツトラミネール、果皮の色についてはロゼとする説とルージュとする2つの説がある。フランス政府はロゼを支持し、VIVC ではルージュと区別している。画像をご覧頂こう、先ずはロゼ派を代表してフランスで栽培される葡萄のサイトから葉の画像を



次に葡萄房の画像を



この画像を見る限り果皮の色はロゼであるはず。

ところが、やたらと IGP の葡萄規定に拘るサイトから次の画像をご覧頂こう。



こちらは見るからに美しいルージュではないか!

ゲヴュルツトラミネールの果皮色はロゼなのかそれともルージュなのか、意見が分かれるのはそれなりに理由があるはずだが、果実が完熟したときの果皮色はやはり赤、即ちルージュであろう。


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| 06:43 PM | comments (0) | trackback (x) |

Genovèse B




ジェノヴェーゼ、末尾の「B」は Blanc ブランの略で、黒葡萄の Noir もしくは Noire に対する意味でのブランであり、決して果皮の色が白いという訳ではない。黒い果皮の葡萄は赤ワイン用、それに対して黄緑色の果皮の葡萄からは白ワインが造られることから「白」、フランス語の Blanc という訳。その頭文字が「B」となる。

ジェノヴェーゼ、拙ブログでは 2013年 1月にこちらで紹介した。今現在に至っても原産地はイタリアという説とフランスはコルシカ島とする2つの説がある。後者の根拠としてはイタリアでは全く栽培されていないことが挙げられるはず。

VIVC のサイトはこちら、原産国はイタリアとしている。シノニムは3年前より少し増えて22を数える。原産国であるはずのイタリアではこの葡萄を Scimiscià B. と登録している。本来イタリア原産の葡萄ならその Scimiscià B. が正式名称として採用されるはず。従って原産国はフランスである可能性も十分ある。 Scimiscià の発音は Forvo のサイトからこちら、 「シミシャ」のように聞こえる。
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| 06:35 PM | comments (0) | trackback (x) |

Genouillet N




ジュヌイエ、拙ブログではかなり詳しくこちらで取り上げた。ロワールで昔栄えた黒葡萄である。フィロキセラで絶滅したと思われたのだが、1990年発見され現在再生を試みている状況である。

最も詳しい文献はこちら、ウェブ魚拓を取ってあるので一読を勧める。

VIVC の最新パスポートデータはこちら、自然交配による黒葡萄でその親は次の通り

Pedigree confirmed by markers  HEUNISCH WEISS × TRESSOT

Prime name of parent 1  HEUNISCH WEISS

Prime name of parent 2  TRESSOT NOIR

母親がフランスで忌み嫌われた白葡萄グエ、正式名称ホイニッシュ・ヴァイス、父親はトゥレソ・ノワール。それぞれリンクがあるので参照されたし。

3年前の拙ブログではトゥレソ・ノワールの親子関係について「トゥレソ・ノワールは DURAS を母、VERDOT PETIT を父として生まれた交配種」としたが当時の VIVC のパスポートデータに基づくものであり現在は親子関係は空欄となっており、前説は否定されている。

ジュヌイエのシノニムは現在のところ 12 報告されていて次の通り

GENOILLERE
GENOILLERET
GENOILLET
GENOUILLAT
GENOUILLE
GENOUILLERET
GENOUILLET NOIR
GENOUILLET ROUGE
GENOYERE
GROS MORET
MORET NOIR
PLANT MERCIER

さてこの復活を試みている葡萄から早くもワインが出来た模様である。こちらに画像もある。



2012年ヴィンテージから販売されている。ワインはその名も「Renaissance Genouillet」、生産者は Maryline Smith 女史、Quincy にある Domaine de Villalin でサイトはこちら

ワインはロゼ、どんな味香りだろうか、日本での販売は今のところ無いはずだが。
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| 05:27 PM | comments (0) | trackback (x) |

Gascon N




ガスコンロではない、ガスコンという名前の黒葡萄で古代葡萄の一つ。拙ブログでは 2013年 1月にこちらで取り上げた。

フィロキセラの襲来以前は広く栽培されていたようだが、接ぎ木には向かない葡萄なのか、1998年以降フランス全土の栽培面積は僅か 1ha となっている。これは恐らくフランス農学研究所などで保存のため栽培されているだけのはず。

VIVC のパスポートデータはこちら、シノニムは3年前と比べると若干だが増えている。

またガスコンをシノニムとする葡萄は当該葡萄以外に3つある。

BRUMEAU NOIR 1703
MANSENG NOIR 7340
MONDEUSE NOIRE 7921

ブリュモー・ノワールはフランス原産の黒葡萄だが政府の認定は受けていない葡萄であり、マンサン・ノワールモンドゥーズ・ノワールは拙ブログで既に紹介済みである。

当該葡萄の親子関係については未解明ながら、Tressot Noir との親子関係が認められているとのこと。どちらが先祖でどちらが子孫かは不明だが、近い将来 VIVC のパスポートデータが書き換えられる可能性が高い。

さて法律上ガスコンを使うことが出来る IGP についてはこちらのサイトに掲載されているが、これは法令の葡萄規定に記載されている文言について、解釈の誤りだと思う。

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| 11:53 AM | comments (0) | trackback (x) |


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