ワインとピアノのある部屋

八戸ノ里南を西へ入った自転車店のつぶやき

ワイン大学第386回ル・ベナトン@阪急夙川









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Petit Courbu 正式名称 Courbu Petit




フランス政府の登録呼称はプティ・クルビュですが、世界の葡萄データベースVIVC2 に於いては正式名称クルビュ・プティとなっています。クルビュを伴う似た名前の葡萄、プティ・クルビュとクルビュ・ブランについては画像を含め拙ブログのこちらから順にご覧になればご理解頂けるはず。

旧VIVC のパスポートデータはこちら、新しい VIVC2 のパスポートデータはこちらです。比較したらお分かり頂けるはずですが、シノニムは最近一つだけ増え、親子関係のある葡萄が見つかったことが相違点であります。

新しく登録されたシノニムは「PETIT COURBU BLANC」、親子関係が分かった葡萄とは「ONDENC」、オンダンクであり拙ブログではこちらで書いたばかりです。

レ・セパージュのサイトのシノニムに関する記述は VIVC2 の見解とは相違します。即ち petit courbut, courtoisie, hondarrabi zuri zerratia プティ・クルビュ(ット)、クルトワジー、オンダラビ・ズリ・ゼラティアなる名称はプティ・クルビュとは無関係であります。

当該葡萄が使えるアペラシヨンについて現在の法令に適うサイトはこちら、まあ余計な IGP の葡萄規定がいっぱい載っていますけど。しかしこんなサイトもあります。検証して参ります。

AOC イルレギの白ワインでは主要葡萄として使えますが、同アペラシヨンのロゼでは当該葡萄は補助葡萄であります。

AOC Irouléguy の葡萄規定から白ワインとロゼについての記述をコピーすると

Les vins blancs sont issus des cépages suivants :
courbu B, gros manseng B, petit courbu B et petit manseng B.

Les vins rosés sont issus des cépages suivants :
- cépages principaux : cabernet franc N, cabernet-sauvignon N, tannat N ;
- cépages accessoires : courbu B, gros manseng B, petit courbu B, petit manseng B.

Vins rosés :
La proportion de l’ensemble des cépages principaux est supérieure ou égale à 90 % de l’encépagement.

Assemblage des cépages
- Pour les vins blancs, au moins deux cépages sont obligatoirement présents dans l’assemblage.
- Pour les vins rosés, la proportion des cépages accessoires est inférieure ou égale à 10 % dans l’assemblage.

即ちアペラシヨン・イルレギの白ワイン用ブドウはクルビュ・ブラン、グロ・マンサン、プティ・クルビュの3つで、そのうち2種類の葡萄をブレンドすることが義務付けられています。(ということは必ずしもプティ・クルビュが使われなければならないということにはなりませんね)

ところがイルレギのロゼに関しては白系葡萄である当該葡萄は補助葡萄であります。栽培比率もブレンド比率も同じく10%以下。イルレギでは白ワインに限り主要葡萄でロゼでは補助葡萄であるというこちらのサイトを評価させて頂きます。

AOC パシュランク・デュ・ヴィク・ビルでも主要葡萄として使えます。

Les vins sont issus des cépages suivants :
- cépages principaux : courbu B, petit courbu B, petit manseng B, gros manseng B ;
- cépages accessoires : arrufiac B, sauvignon B.

La proportion de l’ensemble des cépages principaux est supérieure ou égale à 60 % de l’encépagement
;
- La proportion de chacun des cépages principaux est inférieure ou égale à 80 % de l’encépagement ;
- La proportion du cépage sauvignon B est inférieure ou égale à 10 % de l’encépagement.

アペラシヨン・パシュランク・デュ・ヴィック・ビルの主要葡萄はクルビュ・ブラン、当該葡萄、プティ・マンサンそしてグロ・マンサン、補助葡萄としてアリューフィアックとソーヴィニョン・ブランで主要葡萄のブレンド比率は60%以上、主要葡萄のうち一つの葡萄の割合は80%以下と制限され、また補助葡萄のソーヴィニョン・ブランの栽培比率は10%以下と制限されます。

AOC サンモンでは補完葡萄即ち必須葡萄としてブレンドが義務付けられています。

Vins blancs :
- cépage principal : gros manseng B ;
- cépages complémentaires : arrufiac B, petit courbu B ;
- cépages accessoires : courbu B, petit manseng B.

サンモンの白ワイン用主要葡萄はグロ・マンサン、補完葡萄としてアリューフィアックと当該葡萄、補助葡萄としてクルビュ・ブランとプティ・マンサンとされています。

Vins blancs :
- La proportion du cépage gros manseng B est supérieure ou égale à 50 % de l’encépagement ;
- La proportion de l’ensemble des cépages complémentaires est supérieure ou égale à 20 % de l’encépagement.

サンモンの白ワインは主要葡萄グロ・マンサンの栽培比率は50%以上、補完葡萄のブレンド比率は20%以上と定められています。

Les vins sont issus d’un assemblage dans lequel sont au moins présents le cépage principal et les cépages complémentaires ;
- Dans l’assemblage, la proportion du cépage principal est supérieure ou égale à 50%.

サンモンの白ワインの葡萄のブレンド比率については栽培比率同様グロ・マンサン50%以上、アリューフィアックもしくは当該葡萄のどちらかを伴う必要があります。

AOC ジュランソンと AOC ベアルンでは補助葡萄となっていますが、いずれの場合も10%以下というような規制は設けられていません。

ジュランソンの葡萄規定

a) - Les vins sont issus des cépages suivants :
- cépages principaux : gros manseng B, petit manseng B,
- cépages accessoires : camaralet de Lasseube B, courbu B, petit courbu B et lauzet B.
b) - Les vins susceptibles de bénéficier de la mention « vendanges tardives » sont issus des seuls cépages petit manseng B et gros manseng B.

La proportion des cépages principaux est supérieure à 50 % de l’encépagement.

ジュランソンの主要葡萄はグロ・マンサンとプティ・マンサンでその栽培比率は50%以上。補助葡萄はカマラレ・ド・ラソーブ、クルビュ・ブランに当該葡萄とローゼ。しかしヴァンダンジュ・タルディヴの表示を伴うワインに限り一切の補助葡萄は使えない。

ベアルンの葡萄規定及びブレンド規定

Les vins blancs sont issus des cépages suivants :
- cépages principaux : gros manseng B, petit manseng B, raffiat de Moncade B ;
- cépages accessoires : camaralet de Lasseube B, courbu B, lauzet B, petit courbu B, sauvignon B.

Vins blancs :
- La proportion des cépages accessoires est inférieure ou égale à 30 % de l’encépagement.
- Le cépage raffiat de Moncade B est obligatoirement présent dans l’encépagement.

b) - Assemblage des cépages
- Pour les vins rouges et rosés, le tannat N représente au moins 50 % de l’assemblage.
- Pour les vins blancs, le cépage raffiat de Moncade B représente au moins 50 % de l’assemblage

AOC ベアルンの葡萄規定は注意が必要です。まず主要葡萄として3つの葡萄が挙げられていますが義務付けられているのはその3番目に記載されているラフィア・ド・モンカードであります。ブレンド規定にも明記されていますがラフィア・ド・モンカードのブレンド比率は50%以上となっており、主要葡萄としてのグロ・マンサン、プティ・マンサンは意味を成していないように思われます。尚、補助葡萄の栽培比率は30%以下というだけですので当該葡萄が10%以下というのは当て嵌まりません。

従ってこちらのサイトの記述は正しいとは云えません。

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第387回クードポール・ワインを楽しむ会
メンバーの大半は世界中を食べ歩いておられるグルメ・グルマン諸氏であり、ワイン選びも大変であります。


まずは桃のスープ、ドザージュの極めて少ないシャンパーニュ・ブラン・ド・ブランを合わせます。


前菜の魚介類の入ったガスパチョ。オマールやマグロなどいろいろですが秀逸なのは蛸。


前菜の2つ目は河内鴨のロース煮、プラムのソース。これにはイタリア・ウンブリアの熟成した赤ワインを選びました。ブレンドされているチリエジョーロの香りがソースに良く合います。


鱧のポワレ、玉葱のムース タプナード風味。ワインは驚きのイタリア・ソーヴィニョン・ブラン。もちろん赤ワインとも相性良し。

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第 213 回英ちゃん冨久鮓で味わう究極の会
最近は毎月最終土曜日に開催されることが多くなった英ちゃん冨久鮓で味わう究極の会です。他では味わうことの出来ない超特選の魚介類が揃います。飲み物は殆どすべてヨーロッパ産のワインです。新鮮な魚介類にはきっちり造られた伝統ある生産者のワインが良く合います。


本日の先付は蝦夷石影貝、巷で「イシガキ貝」と呼ばれていますが本来は石影貝が正しい訳です。さっと炙って頂きます。


ちょっと画像が暗いですが、口取は真ん中にシルクコーンと呼ばれる極旨玉蜀黍、フルーツトマトから時計回りに鱧落とし梅肉、鱧子塩辛、そして珍味焼き辣韭。これは辣韭のスモークみたいな感じ。


向付は本日の特選素材旬の茂魚(あこう)で薄造りに皮の湯引きそして胃袋の湯引きまで添えられるのが英ちゃんスタイルです。てっさのように鴨頭葱を芯に巻いて特製ポン酢で頂きます。ちょっとだけの刺身に物足らない方には泣いて喜ばれる質とボリュームであります。


本日の特選素材その2は鬼虎魚。一尾丸ごと煮付にして肝も添えられますが身から皮まですべて旨い、まさに驚異的な煮付です。活かった状態の刺身で食べられる鬼虎魚ですから生臭さなど全く無縁であります。


極め付きの特選素材3と4は鱸と鰻、もちろん天然モノ。誰某が捕まえなくても旨い鱸は世の中にたくさん存在します。またこの天然鰻の脂の旨さは一度食べたら病みつきになります。



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Persan N




ペルサンという黒葡萄はサヴォワ地方、特にサヴォワ県モリエンヌ渓谷に昔から栽培されている葡萄です。読み方はこちらで以前示した通りペルサン、末尾の「N」はフランス政府が便宜上付け加えた葡萄の果皮色を示す略号です。

新しい葡萄のデータベース VIVC2 のパスポートデータはこちら、親子関係は解明されていませんが、次の7つの葡萄と親子関係が認められるとのこと。

ARINTO DO INTERIOR 17362
ETRAIRE DE LA DUI 3993
FRIULANO 12543
MANSENG GROS BLANC 7338
MANSENG PETIT BLANC 7339
PLANT DE MOUCHARD 24269
SAVAGNIN = TRAMINER 70882

上記の7つは正式名称であり末尾の数字は VIVC2 の整理番号です。2番目のエトレール・ド・ラ・デュイは拙ブログのこちら、4番目は一般的にはグロ・マンサン 、5番目はプティ・マンサン で、今後拙ブログにて画像を伴い紹介する予定です。

当該葡萄のペルサンと上記7つの葡萄との関係については今後解明されるはずでありますが、現時点ではどちらが先祖でどちらが子孫かは解っていません。

さてこのペルサンが使えるアペラシヨンと云えば昔の拙ブログで述べたように AOC Vin de Savoie もしくは AOC Savoie でありますが、こちらのサイトによると「ヴァン・ド・サヴォワが唯一ペルサンを使用できるアペラシヨンだが補助葡萄としてのみの存在で、その栽培比率は10%以下」とあります。

また異常なほど IGP の葡萄規定に拘るサイトではこちらをご覧下さい。ペルサンは IGP アトランティク、IGP イゼールそして IGP ペリゴールで主要葡萄として使え、ショターニュ、シニャン、ジョンジューを伴うアペラシヨン・ヴァン・ド・サヴォワの補助葡萄、そして諸々の IGP に使って良い葡萄としています。こちらの見解については拙ブログで示したように、AOC Vin de Savoie の葡萄規定にその旨載っております。IGP の葡萄規定については省略します。

しかしながら当該葡萄100%使ったアペラシヨン・サヴォワのワインが現に存在しています。以前のブログでも取り上げましたが例えばこちらアペラシヨン・ヴァン・ド・サヴォワ・ペルサンとラベルにあり100%ペルサンで造られた赤ワインです。そしてこちら、同じくル・ペルサン・キュヴェ・プレスティージュ、やはりペルサンだけで造られたアペラシヨン・ヴァン・ド・サヴォワのワインであります。その他こちらにもあります。



これにはちゃんとした理由があるのです。AOC Vin de Savoie もしくは AOC Savoie の法令から第9章の b) で次の事項が明記されています。

b) - Assemblage des cépages.
Les vins susceptibles de bénéficier de l’appellation d’origine contrôlée « Vin de Savoie » ou « Savoie » proviennent d’un seul cépage ou d’un assemblage de raisins ou de vins.

つまり要約すると、葡萄のブレンド規定として(何も伴わない)アペラシヨン・ヴァン・ド・サヴォワの場合、単一葡萄だけもしくは数種の葡萄もしくはワインのブレンドで造って良いとされている訳です。

従って拙ブログで示した

Vins tranquilles rouges et rosés
gamay N, mondeuse N, pinot N, et :
- pour le département de la Savoie : cabernet franc N, cabernet sauvignon N, persan N ;
- pour le département de l’Isère : persan N, étraire de la Dui N, servanin N, joubertin N.

サヴォワ県とイゼール県に於いては、ペルサンが使用可能な葡萄として規定に載っているので当該葡萄単一でワインを造っても問題ない訳です。ですから上記のワインが堂々と売られているのです。上記で取り上げた2つのサイトは葡萄の栽培規定だけで判断している訳であり法令の詳細見落としと考えます。

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