ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

Roussanne B




ルーサンヌ、フランスでは主にコート・デュ・ローヌ全域で育てられている白葡萄。昔はマルサンヌより劣るなど云われ肩身の狭い思いをしたかもしれないが、現在では栽培面積がマルサンヌを上回りメジャーな存在になった模様。

マルサンヌの時に触れたが両者は親子関係があると発表された。

しかしどちらが親でどちらが子なのかなどは不明のままなので、注意して見守らなければならない。

拙ブログでは昔こちらとその次のページで取り上げた。昔のデータをウェブ魚拓で取っているので参考になるかもしれない。

現時点で判明しているのは当該葡萄とマルサンヌに親子関係が認められマルサンヌにはルーサンヌの他にルセット・ダイズと親子関係が存在するということ。拙ブログのマルサンヌを参照されたし。

さてルーサンヌのシノニムで知っておけば納得のものがある。拙ブログのジャケールで述べたがそれは Bergeron ベルジュロン。

アペラシヨン・サヴォワのデノミナシヨンの一つに Le Chignin Bergeron という白ワインがあるがこれには当該葡萄しか使えない、即ちサヴォワにもルーサンヌ100%のワインが存在するということ。シニャン・ベルジュロン、シノニムを元に戻せばシニャン・ルーサンヌベルジュロンをルーサンヌのシノニムと知っていれば理解できるはず。

「ルーサンヌはコート・デュ・ローヌだけで栽培される」というサイトが多いがサヴォワもローヌ川の流域であることを忘れてはいけない。 またラングドック・ルシヨンでも栽培されていていろんなアペラシヨンに使える。

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Raffiat de Moncade B




ラフィア・ド・モンカード、フランス南西部のアペラシヨン・ベアルンの白ワインだけに使われる白葡萄。IGP を除いて他のアペラシヨンでこの葡萄が使われることは無い。

ネットでベアルンの白ワインを検索しても殆どヒットしない。やっと見つけたのがこちらのサイト。どういう訳かウェブ魚拓が取れないこちらこちらをご覧あれ。両者とも画像には Béarn とあるが、説明文は Cépage : Gros manseng, petit manseng と明記してある。

当該葡萄の名は記載されていない

ベアルン白ワインの葡萄規定については拙ブログのこちらに書いたが、当該葡萄が必ず使わねばならないはず。

実はベアルンのワインは殆どが赤もしくはロゼで白ワインは殆ど生産されていないのが現状だ。しかし2019年の収穫から当該葡萄の割合規定50%以上が適用されるためラフィア・ド・モンカードの出番登場となるはずだ。だが最近の栽培面積はフランス全土で僅か4.9ヘクタールと寂しい。

昔の拙ブログはこちらフランスで忌み嫌われた白葡萄グエの子孫ということだけは判っていたのだが最新の VIVC データベースにはその親子関係が解明されたと出ている。

こちらによるとラフィア・ド・モンカードの親子関係は

Pedigree confirmed by markers GUAIS BLANC = HEUNISCH WEISS × BOUCHALES
Prime name of parent 1  HEUNISCH WEISS
Prime name of parent 2  BOUCHALES

母はそのグエ即ちホイニッシュ・ヴァイスで父はブシャレス、フランス語表記では Bouchalès 、拙ブログではこちらで取り上げた。

数年前には判らなかったことが次第に解明されてきたわけだ。

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ワイン大学第402回忘年会日本料理翠さん
ワイン大学12月はミナミのど真ん中心斎橋ステージアの2階にある日本料理翠大屋料理長にお願いした。初めての参加者が何と6人も来られた、実に有難いことだ。


先ずはキュヴェ・プレスティージュのシャンパーニュ・ミレジメで乾杯、先付は富田林産の海老芋に昆布森の生海胆、蕪の餡に柚子。


続いて葉っぱに包まれた蒸し物が登場。


穴子の飯蒸し、朴葉包み。ほっこり温まる。


煮物椀は和食の花、蟹の身がずっしり詰まった松葉蟹糝薯に椀妻は淀大根、青物は鶯菜で吸い口はへぎ柚子。


割鮮は2皿登場する。


大阪では「マルハゲ」と呼ばれるカワハギの肝合えをポン酢で。肝が実に旨い。


迷い鰹と鰆のたたき。特に鰹の脂のノリが凄い。2015年のコート・ド・ボルドーがぴったり合う。



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Tressot N 本来は Tressot Noir




拙ブログではかなり前にこちらで取り上げたフランスはヨンヌ県のみで栽培される黒葡萄で、昔は地域は限定されるもののブルゴーニュ赤ワインに使う事が可能だった。

セザールは現在も使えるが当該葡萄は除外され、辛うじて IGP ヨンヌの葡萄規定にだけ載っている。しかしその栽培面積は30アールだけなので絶滅危惧種である事は間違いない。

しかし救世主が現れたようだ。こちらによるとジョワニーの三つ星レストランラ・コート・サン・ジャックの当主が1995年当該葡萄をチリから運んで他の葡萄と共にワインを造り始めたとある。チリに当該葡萄が植えられているかは定かではないが説明にはそうあるのでそのままにする。
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le César




フランスではヨンヌ県で 10ha 栽培される黒葡萄セザールのペディグリーが変更された。以前は拙ブログのこちらで示したように

Pedigree confirmed by markers  PINOT × ARGANT
Prime name of pedigree parent 1  PINOT
Prime name of pedigree parent 2  ARGANT

遺伝子の解析結果として母親葡萄は理論上存在すると考えられるピノで実際に栽培されている葡萄ではなかった。父親はスペイン原産のアルガンとされていたが、最新の VIVC のデータはこちら父母両方ともその名が変更されている。新しい親子関係は

Pedigree confirmed by markers  PINOT × ARGANT
Prime name of parent 1  PINOT NOIR
Prime name of parent 2  GAENSFUESSER BLAU

母親葡萄はピノ・ノワール、父親はアルガンのシノニムとされていた Gänsfüßer 英語に置き換えられ GAENSFUESSER BLAU となっているがドイツ語表記でないとどう発音して良いか判らないはず。ゲンズフュッサー・ブラウと表記しておく。

つまり母親葡萄は理論上の葡萄とされる VIVC 番号70742 PINOT から実際に栽培されているピノ・ノワールに、父親は実質的には同じだが本来の名前がアルガンからゲンズフュッサー・ブラウに変更されたわけだ。

アルガン=ゲンズフュッサー・ブラウのVIVC データはこちら、スペイン原産としてアルガンが本来の名前とされていたのが 2016年8月4日に名前を変更した事が分かる。また現時点では当該葡萄の原産国はブランクになっている、つまり原産国は特定できていないという事。

この例一つ見ても分かるように、葡萄の親子関係については現時点では結論が出ている訳ではなく、今後更なる変更はあり得る訳で、断定する事は避けるべきである。
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