ワインとピアノのある部屋

ワインと食、音楽そして日々の事柄を書き綴ります。

Bia B

画像はこちらのサイトから拝借しました。正式名称は BIA BLANC 、読み方ですがシノニムから考えるとビヤではなく「ビア」のように思います。画像を拝借したサイトによるとビア・ブラン、ビア・グリともほぼ絶滅した葡萄とのことですが、3年前の拙ブログで取り上げた通り、今尚この葡萄の栽培を続ける生産者がいます。

フランスで栽培される葡萄のサイトによるとビア・ブランはフランス全土での栽培面積は僅か 0.1ha だけであります。恐らく1軒の農家でしか栽培されていないはず。

この葡萄を育てている生産者はこちら、日本にインポーターが存在しているのか日本語によるこんなサイトがあります。このサイトに当該葡萄の画像はありますが残念ながら葡萄の説明、またそのワインについては何ら触れられてはいません。
この葡萄を紹介しているのは生産者のサイトからこちらをご覧下さい。

この生産者が栽培していると思われる古代品種 le persan , le verdesse , l'étraire de l'adui , le servanin 並びにla sérènèze , le mècle , le bia, le salagnin(これはシノニムで正式名称は Servanin ), le joubertin , l'onchette (フランス政府の葡萄カタログには載っていないため省略、ペディグリーについてはこちら) の殆どは拙ブログで取り上げています。

ビア・ブランの VIVC パスポートデータはこちら、原産地はフランスのローヌもしくはジュラでシノニムは3つだけ

BEAR
BEARD
BIARD

フランス全土で僅か 0.1ha しか栽培されていない白葡萄、生産者は見つかったものの果たしてその葡萄からワインが造られているのでしょうか?

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Béquignol N

画像は IFV のサイトのこちらから拝借しました。
ベキニョル、拙ブログではこちらで取り上げましたがフランスで栽培される葡萄のサイトを見ると、2011年の時点での栽培面積は僅か 0.7ha となっており、やはり絶滅寸前の葡萄みたいです。

VIVC のパスポートデータはこちら、正式名称は BEQUIGNOL NOIR ベキニョル・ノワール、ウェブ魚拓を取っています。

3年ほど前の拙ブログではシノニムの数は33 あったのですが、現時点では31に減少しています。

比べてみましょう。現時点でのシノニムを羅列すると

BALOUZAT
BEQUIGNAOU
BEQUIN ROUGE
BLANC FER
BOUTON BLANC
BRETON
CABERNET
CAMEROUGE
CHALOSSE NOIR
CHALOSSE NOIRE
CHAUSSE
CHAUSSET
EGRENANT
EMBALOUZAT
ENRAGEAT ROUGE
GROSSE HERE
HERE
JURANCON
MANCAIS NOIR
MAOURON
MAURON
MICARDEAU
NEGROTTE
NOIR CIMRAH
NOIR DE CIMRAH
NOIR DE VALIN
PETIT FER
PLANT DE DISSAY
PRUNALET RABOSO
PIAVE
SENCIT GRIS

3年前には存在していた FER と PRUNELARD が姿を消しています。これは3年前はベキニョルのシノニムとされた FER と PRUNELARD は、現時点ではベキニョルではなく他の葡萄と判明したことに他なりません。言い換えるとフェール或いはプリュヌラールと呼ばれる葡萄はベキニョルではないということ。

ではフェールというシノニムを持つ葡萄は何でしょうか?

現時点で判明していることはシノニムに「Fer」を持つ葡萄は2つだけであります。一つはシノニムと同じである正式名称 FER で、VIVC によるパスポートナンバーは 4085 、フランス政府はシノニムとして Braucol N 、Fer servadou N 、Mansois N 、そして Pinenc N を認めています。シノニムはこれらを含む全部で 58 もあります。

もう一つは正式名称「VERDOT GROS」パスポートナンバー 12972 ですが、この葡萄はフランス原産のワイン用黒葡萄ながらフランス政府はそのリストには載せていません。

シノニムに「PRUNELARD」を持つ葡萄は3つあります。

1つはフランス原産の正式名称 PRUNELARD プリュヌラール 、VIVC のパスポートナンバー9792。

2つ目は同じくフランス原産の CINSAUT サンソー、VIVC のパスポートナンバーは2672。

最後も同じくフランス原産の MAROCAIN NOIR 、発音は Forvo からこちらをご参考に。VIVC のパスポートナンバーは7420 ですが、これはワイン用葡萄ではなく食用葡萄です。

ところでフランスのワイン法の杜撰なことが判明しました。この葡萄 Bequignol をこともあろうに Beguignol と法令に載せていたことが分かりました。ベキニョルにこんな BEGUIGNOL などというシノニムは存在しませんので明らかにフランス政府が間違っていたことを示すものであります。こちらをご覧下さい。アペラシヨン・ブライの詳細規定ですが赤ワインの葡萄規定をそのままコピーさせて頂くと

<< Art. 2. - 1. Les vins rouges ayant droit à l'appellation d'origine contrôlée "Blaye" doivent provenir des cépages suivants, à l'exclusion de tous autres : cabernet, merlot, malbec, prolongeau, cahors, béguignol, verdot.

フォントは異なりますがコピーして貼り付けただけで「q」が「g」に化けるはずはありません。はじめから「g」であります。葡萄のことを知らない、またはワインのことなど殆ど知らない人がワイン法の条文作成したと思われますが如何でしょうか。

拙ブログに於いても 2007年 11月 9日のブログでこの法令をコピーしていますが、これを見てもやはり「béguignol」のままであります。

以前にも申し上げた通り、フランスのワイン法は葡萄規定に於いて歴史を振り返らず忽然と全く異なる葡萄を挙げた例があります。こちらをご覧下さい。

さてこのベキニョル・ノワールを使うことの出来るワインのアペラシヨンは 2009年までなら AOC Blaye があった訳ですけど、法令の改正によりこの葡萄は葬り去られました。ですから現在ではアペラシヨンを有するワインには使えません。

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Béclan N

ベクラン、末尾の「N」は果皮の色を示す略号で何の略かと申しますとフランス語の「Noir」(もしくは「Noire」)即ち黒い果皮の略です。フランス政府の呼称は上記の通りですがインターナショナルに認められる名称は BECLAN PETIT 、ベクラン・プティです。画像はフランスで栽培される葡萄のサイトのこちらから拝借しました。

拙ブログでは約3年前にこちらで紹介させて頂きました。

ベクラン・プティはフランシュコンテもしくはジュラ原産と思われる黒葡萄で、現在は絶滅寸前ではありますが実際に栽培されワインも造られている模様であります。それは後でご紹介することにしてベクラン・プティのシノニムは現在のところ19報告されていて VIVC のサイトからコピーさせて頂くと

BACCALAN
BACLAN
BACLANS
BECCLAN
BEIKIAN
BEITRIAN
DURAU
DUREAU
DURET
MARGILLIN PETIT
PETIT BECLAN
PETIT DUREAU
PETIT MARGILLIN
ROUSETTE NOIRE
SAUNOIR
SAUT NOIR
SCEAU NOIR
SEAUT NOIR
SUESSSCHWARZ

拙ブログの3年前と比べるとシノニムは2つ増えています。シノニムからフランス以外のドイツ・オーストリアにも栽培されているのかも知れません。

さて先ほどの話、このベクラン・プティを使ったワインのお話しに戻ります。こちらをご覧下さい。生産者の紹介の次に、いろいろなワインが並んでいますがそのトップにあるのが "J'en Veux" というヴァン・ド・フランス、即ち AOC でもなければ IGP のしばりも何もないテーブルワイン。

"J'en Veux" というワインはこんなエチケットになっています。およよ、瓶口は蝋封されていますね、エロチックなエチケットはどこかで見た覚えが・・・ 何とこの珍品ワインは既に輸入されているみたいです。
自然派と呼ばれたい人には好まれるビオディナミを実践、さらには醸造時に亜硫酸を用いないというその筋のマニアなら喜んで飛びつくワインなのかも知れません。

ジャン・ヴューとはどんなワインなのでしょうか?

ウェブ魚拓取らせて頂いたサイトの説明をコピーさせて頂くと

"J'en Veux"
Vin de France. A blend of 18 ancient red and white non-AOC-approved indigenous varieties, such as Petit Beclan, Beclan, Gueuche, Enfariné, Corbeau, Portugais Bleu, Gouais, Argant, Seyve-Villard. All the vines are franc de pied. Delightful earth and fruit notes, all varieties co-fermented. Each grape is cut off the stem by hand with a small stem attached to keep the berries intact. Just 80 cases produced. First made in 2004.

生産者の説明ではないかも知れませんが、要約するとアペラシヨンでは認められていない土着の古代品種(赤・白)18 種類のブレンド。それらの葡萄は接ぎ木されない本来の根を持つ葡萄であり手摘みで葡萄を傷つけないように収穫される。2004年がファースト・ヴィンテージ(ヴァン・ド・ターブルにヴィンテージは表示できませんけど)。

で、18種類の葡萄は? すべての種類が示されている訳ではありません。順番に申し上げると当該葡萄であるプティ・ベクラン、ベクラン、ギューシュ、アンファリネ、コルボー、ポルチュゲ・ブルー、グエ、アルガン、セイヴ・ヴィラールと読みとれます。

サイトの著者はプティ・ベクランとベクランを別の葡萄と考えておられるようですが、これら2つは、同一葡萄のシノニムですから一つの葡萄 BECLAN PETITE 。

次の「Gueuche」ですが果皮の色が不明なため考えられる葡萄は次の3種、即ちGUEUCHE NOIR 、GUEUCHE ROSE 、GUEUCHE BLANC となるはず。これらの内ギューシュ・ブランは正式名称は白葡萄のホイニッシュ・ヴァイスであり、ギューシュ・ノワールは正式名称 GUEUCHE NOIR と正式名称ENFARINE NOIR の2つの葡萄という可能性があります。即ち次の「Enfariné」と重なる可能性が高いと云うこと。恐らく黒葡萄のはずですのでギューシュ・ノワールもしくはアンファリネ・ノワールのどちらか。

そしてEnfariné アンファリネですが何も伴わないEnfariné をシノニムとする葡萄は次の3つ、即ちENFARINE NOIR 、GRACIANO 、PINOT MEUNIER ですがフランス原産でアペラシヨンでは認められないという条件を満たす葡萄はアンファリネ・ノワールだけということに相成ります。

「Corbeau」は拙ブログのこちらで取り上げましたが、現在では VIVC のパスポートデータが書き換えられ正式名称を CORBEAU としています。この葡萄はフランスではほぼ絶滅危惧種に近い存在。

「Portugais Bleu」は拙ブログのこちらで取り上げましたがこれは絶滅に瀕する葡萄ではありません。

「Gouais」は拙ブログでは何度も取り上げている白葡萄で本来の名称は「HEUNISCH WEISS」、ホイニッシュ・ヴァイス。フランスでは「旨いワインには縁のない葡萄」と酷評された葡萄であります。

「Argant」はスペイン原産の黒葡萄でフランス政府はこの葡萄を登録していません。

最後に示されたのは「Seyve-Villard」ですがこれは正式名称 SEYVE VILLARD 12-286 であり、非常に複雑な種間交雑により生まれた葡萄であります。従って「フランスの根を持つ」とは考えられません。

まあ18種類と生産者は胸を張って吹聴しているかも知れませんが、実際葡萄を鑑定してみるとその数は遙かに下回るはず。

ありましたよね、シャンパーニュの古代品種を使ったという触れ込みでオブリーが登場したときのお話し。現在シャンパーニュに認められる葡萄は拙ブログのこちらで述べた通りであります。アンフュメやフロモントーは2つともピノ・グリのシノニムでありながら、これらを別種として数を水増しさせていた訳です。

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第 189 回英ちゃん冨久鮓で味わう究極の会
心配された台風も関西には来ず、無事開催の運びとなり、本日も特選素材てんこ盛りの宴会と相成りました。


先ずは「蓴菜の胡瓜おろし酢」。夏向きのさわやかな酢の物でスタート。乾杯はシャンパーニュ・プレスティージュ・キュヴェの 2004 年。


口取りは中央に鱸の障子焼き、鱧子塩辛、鱧骨煎餅、だだ茶豆に英ちゃんの会長宅で育てられたフルーツトマト。本日の日本酒「安芸虎 純米吟醸 生酒」が大いに受けます。


本日の特選素材鱸の造りですが銀色に輝く皮の湯引き、そして肝まで美味いのが英ちゃんのスタイルです。


煮物は「車海老、満願寺唐辛子、賀茂茄子の揚げだし」、今までになかったメニューです。旨い!


焼き物は天然岩牡蠣の貝焼きを豆板醤ベースのソースで頂きます。生で旨いものは焼いてさらに旨し! これまた本日の特選素材なり。

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Beaugaray

おやおや、これまた新たに追加された葡萄ですが末尾の果皮色を示すローマ字「N」が欠落しています。小さい文字の羅列ですけどこちらをご覧下さい。気付くのが遅くなってしまいましたけど、フランスで栽培される葡萄のサイトからこちらをご覧頂くと、フランス政府は新たにこれらの葡萄を自分の国家で栽培される葡萄であると追加公認した模様です。

画像はmon-viti.com というサイトのこちらから拝借しました。しかしこの画像のサイトではこの葡萄のペディグリーについては pinot × heroldrebe としています。ピノではないはずです。

Beaugaray ボガレという黒葡萄、Forvo の発音はこちらを開いてお聞き下さい。フランス農学研究所関連サイトによると 1980年に INRA コルマールとシカレックス・ボージョレのアンドレ・ブロンネル氏により Nom de la mère : Gamay 、Nom du père : Heroldrebe 即ちガメイ・ノワールを母、ドイツ原産ヘロルドレーベを父として人工交配により生まれた葡萄ということ。

VIVC のパスポートデータはこちら、画像もなければ使用用途もブランクのまま、また原産国も空欄となっています。さらにはフランス政府が登録していることさえ示されていません。

ヘロルドレーベ(Forvo の発音はこちら)はドイツの黒葡萄で、これまた交配種であります。VIVC のパスポートデータはこちら、1929年にオーストリア原産の黒葡萄ポルトギーザー・ブラウを母、同じくオーストリア原産の黒葡萄ブラウフレンキッシュを父としてオーギュスト・ヘロルド氏により人工交配して生まれた葡萄とあります。

尚、ヘロルドレーベの母であるポルトギーザー・ブラウはフランスでの呼称はPortugais bleu ポルチュゲ・ブルー、拙ブログではこちらでご紹介しています。

さてこの新しい葡萄ですが、フランスで栽培される葡萄のサイトによるとワイン用葡萄であるとのことですが、実際どの程度栽培されているのか全くデータが見つかりません。もちろんこの葡萄を使って出来たワインも見当たりません。

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