ワインと葡萄

ワイン用ブドウラボ、たまにピアノ

第234回英ちゃん冨久鮓で味わう究極の会
総勢10人お越し頂き賑やかな宴と相成った第234回、あと6回で20周年となる。左官日本一の会社浪花組の元副社長清谷氏のおかげでこの会を発足させて頂いて早20年、今回も特選素材が目白押しだった。


まずは稚鮎の素焼きの酢の物。


口取は城下鰈縁側骨唐揚げ、蛍烏賊ボイル酢味噌、蕨にこごみ、中央はうるいのお浸し。プリっぷりの蛍烏賊は本日の特選素材也。


大分は日出の特産品城下鰈の造り、類稀なる美味、まさに白身魚の帝王。皮の湯引きに肝まで旨い。合わせるワインは本日のメインの一つペサック・レオニャンの赤ワイン。
これまた本日の超特選素材也。


普通は煮物の出番だけど、順序を入れ替えてもらい天麩羅。鱚と鯛白子に蓮根とタラの芽。合わせるワインはギリシャのアシルティコの最高峰。


本日の特選素材きんきの塩焼き。

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Tinta Barroca N



以前は載っていなかったポルトガル原産の黒葡萄、フランス政府がどうしてこのような他国の葡萄を載せたがるのかは知らないが、ポルトガルではご自慢のポルト酒に使われる葡萄とのこと。画像を拝借しているこちらによると2013年からフランス政府の公式葡萄カタログに載ったとのことだが、例によって2016年の栽培面積ゼロである。

有名な生産者のサイトによるとトゥリガ・ナシオナル、トゥリガ・フランチェーザ(正式名称トゥリガ・フランカ)、ティンタ・ロリス(テンプラニーリョのシノニム)の次に重要な葡萄のようだ。

VIVC からこちらを開くと

Pedigree confirmed by markers  MARUFO × TOURIGA NACIONAL
Prime name of parent 1  MARUFO
Prime name of parent 2  TOURIGA NACIONAL

マルフォ(母)とトゥリガ・ナシオナル(父)の交配種である。マルフォは Mourisco tinto (キプロスでの正式名称)とも呼ばれポルト酒の原料葡萄の一つであり、トゥリガ・ナシオナルは最も重要なポルト酒の原料葡萄である。ポルト酒の原料葡萄同士の交配だから当然の事ながらポルト酒の原料葡萄であって然るべき。

シノニムは8つ報告されていて

BAROCCAS
BARROCA
BOCA DE MINA
TINTA BAROCCA
TINTA DAS BAROCCAS
TINTA GORDA
TINTA GROSSA
TINTA VIGARIA

当該葡萄とトゥリガ・フランカは兄弟葡萄である。VIVC からコピーすると

Prime name TOURIGA FRANCA
Color of berry skin   NOIR
Variety number VIVC 12593
Country of origin of the variety PORTUGAL
Species   VITIS VINIFERA LINNÉ SUBSP. VINIFERA
Pedigree confirmed by markers MARUFO × TOURIGA NACIONAL
Prime name of parent 1  MARUFO
Prime name of parent 2  TOURIGA NACIONAL

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昨日の続き
固有の葡萄と思われるグルナッシュ・ノワール、スペイン原産なので正式名称はガルナッチャ・ティンタは拙ブログのこちら、ミュスカ・ア・プティ・グラン・ブランはこちら、昔は希少な葡萄と云われたヴィオニエはちょっと古いけどこちらに纏めている。

サンジョヴェーゼ、フランスではニーエルーチョで登録されているが拙ブログでは2年ほど前にこちらに書いたようにその親については未だに2つの説が残っており結論には至っていない。

テンプラニーリョは最近こちらで取り上げたが白葡萄アルビーリョ・マイヨールを母、黒葡萄ベネディクトを父として交配により生まれた葡萄である。

念のためその他の葡萄もリンク先を貼り付けておくので参照されたし。

ピノ・ノワール

メルロー・ノワール



シラー

カベルネ・ソーヴィニョン

ネッビオーロ

セミヨン

ピノ・グリ

シュナン・ブラン

リースリング

ソーヴィニョン・ブラン

シャルドネ

ゲヴュルツトラミネール

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およよ! Pinot noir とSavagnin blanc に親子関係?
ピノ・ノワールは主にドイツ、オーストリアで栽培されている Saint Laurent、ドイツ語表記のSankt Laurent ザンクト・ラウレントと親子関係が示されたことについて拙ブログのこちらで述べたが、今日 VIVC のピノ・ノワールから親子関係についてこちらを開いたところ、何と SAVAGNIN BLANC が出てきてビックリした。

念のため VIVC でサヴァニャン・ブランを開くとこちらの通り

Parent - offspring relationship YES

ペアレント-オフスプリング・リレイションシップの右側のイエスをクリックするとピノ・ノワールが表示される。

仮に親子関係が認められるとゲヴュルツトラミネールとも関連付けられることになる。

西ヨーロッパで主に栽培される葡萄で固有種と云われるのはグルナッシュ・ノワールヴィオニエミュスカ・ア・ブティ・グラン・ブランぐらいで、他のピノ・ノワール、シャルドネ・ブラン、メルロー・ノワール、コ、シラー、カベルネ・ソーヴィニョン、セミヨン、シュナン・ブラン、リースリング、ソーヴィニョン・ブラン、ネッビオーロ、サンジョヴェーゼ、テンプラニーリョ、ピノ・グリそしてゲヴュルツトラミネールは何らかの葡萄と親子関係が認められるかもしくは全くの交配種のどちらかである。
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フランスワイン用葡萄の基礎知識
先日 facebook に投稿したが、フランスのワイン用葡萄のルーツがさらに明らかになってきた。DNAの解析による葡萄の親子関係解明は2009年に始まったばかり。現時点で解ってきたことを大雑把に纏めてみる。

ブルゴーニュはピノ・ノワールが支配的だ。ブルゴーニュの赤ワインは殆どがピノ・ノワール。南部のボージョレはガメイ・ノワール主体だが、ガメイ・ノワールはフランスで昔から忌み嫌われた白葡萄グエ(正式名称はドイツ語のホイニッシュ・ヴァイス)が母、ピノ・ノワールを父として生まれた交配種である。

次に白ワインの大半はシャルドネから造られるがシャルドネの生みの親はガメイと全く同じで母がグエ、父はピノ・ノワールである。

またピノ・グリもピノ・ブランも元はと云えばピノ・ノワールの突然変異で生まれた葡萄だ。

ブルゴーニュの一部で造られる白ワインアリゴテも母がグエ、父はピノの類であることが分かっている。

ヨンヌ県のセザールはピノ・ノワールを母 GAENSFUESSER BLAU ゲンズフュッサー・ブラウを父として生まれた葡萄であるから圧倒的にピノ・ノワールの支配下にあると云っても過言ではない。

ボルドー赤ワインはカベルネ・フランの世界だ。

現在フランスで一番栽培面積が大きいのはメルロー・ノワールである。このメルローはマグドレーヌ・ノワール・デ・シャラントを母、カベルネ・フランを父として生まれた交配種である。

マグドレーヌ・ノワール・デ・シャラントはその名の通りシャラント地方原産の黒葡萄でカベルネ・フランはスペイン原産の葡萄との繋がりを指摘され始めたばかりである。

コ(Cot)はマグドレーヌ・ノワール・デ・シャラントを母、プリュヌラールを父として生まれた交配種であり、プリュヌラールは中央フランス、南西地方原産の葡萄との親子関係が示されている黒葡萄で、シラーの父親であるデュレーザとの繋がりが極めて深いことが解っている。

ボルドーといえばカベソー、カベルネ・ソーヴィニョンという時代が長く続いてきたがカベルネ・ソーヴィニョンはその名の通りカベルネ・フラン(母)とソーヴィニョン・ブラン(父)の交配種である。

今ではチリの葡萄とされているカルメネールはフランス原産の葡萄であり、現在のところその出自には2つの説がある。一つはグロ・カベルネとカベルネ・フランの交配、もう一つはムラルとカベルネ・フランの交配でいずれの場合もカベルネ・フランが関わっていることに相違ない

プティ・ヴェルドだけがこれらの葡萄とは無縁の存在だが昔ブルゴーニュのヨンヌ県で認められていたトゥレソ・ノワールとの親子関係があるとの見方があり今後の解明を見守る必要がある。

ボルドー白ワイン用葡萄、代表的なソーヴィニョン・ブランはサヴァニャン=トラミナーと何某かの葡萄の交配種、このサヴァニャン=トラミナーは未だ理論上の存在であり特定するには至っていない。

ロワールの代表的なシュナン・ブランもサヴァニャン=トラミナーと何某かの葡萄の交配であることが分かっているが、その何某かは必ずしもソーヴィニョン・ブランの相方と同じであるとは限らない。

ボルドーのもう一つの主要な白葡萄セミヨンは何とムイサゲス(拙ブログではこちら)と親子関係があると認められたようだ。

そしてミュスカデルはこちらに書いた通りフランスで忌み嫌われたグエの子孫。ボルドーの一部で使われるコロンバールはそのグエとシュナン(理論上存在すると考えられるシュナンでありシュナン・ブランではない)との交配である。

ユニ・ブラン正式名称トレッビアーノ・トスカノはガルガーネガと親子関係であることが分かっている。

ボルドーで使われる葡萄メルロー・ブランはメルロー・ノワールとフォル・ブランシュの交配。辛うじてクレマン・ド・ボルドーの葡萄規定にその名があるだけだが・・・。

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