ワインとピアノのある部屋

ワインと食、音楽そして日々の事柄を書き綴ります。

Alphonse Lavallée N

画像は VIVC のこちらから拝借しました。

アルフォンス・ラヴァレと読む黒葡萄、拙ブログではこちらで書きました。当時のこの葡萄の家系とは異なり現在はこちらの通りでコピーさせて頂くと

Prime name : ALPHONSE LAVALLEE
Color of berry skin  NOIR
Variety number VIVC 349
Country of origin of the variety FRANCE
Species VITIS VINIFERA LINNÉ SUBSP. VINIFERA
Pedigree as given by breeder/bibliography BELLINO × LADY DOWNE'S SEEDLING
Pedigree confirmed by markers MUSCAT HAMBURG × KARISTVALA KOLKHURI
Prime name of pedigree parent 1 MUSCAT HAMBURG
Prime name of pedigree parent 2 DODRELYABI

交配の年月日は定かではありませんがフランスの葡萄に詳しいサイトによるとオルレアンの養樹園で 1860年に発見されたときは「ベッリーノとレイディ・ダウン・シードリングの交雑」であろうと云われていた葡萄とあるので、後世の遺伝子解明により母ベッリーノが正式名称ミュスカ・ハンブルグと、父レイディ・ダウン・シードリングはジョージア原産のドッドレルヤビ(?)と判明し、これら2つの葡萄の交配ということが分かったと思えます。

さてこの葡萄、VIVC によるとシノニムは47あり、ヨーロッパ各国(オーストリア、ブルガリア、クロアティア、イタリア、ポルトガル、スペイン)で登録されています。ワイン用と云うより食用また干しぶどう用として広く使われているようです。

ワインには使えるみたいですが例によって葡萄規定に名前があるだけの IGP のワインだけで、こちらlをご覧下さい。AOC のワインには全く使う術がありません。

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Aligoté B 追記
アリゴテが使えるアペラシヨンは22もあります。こちらを開いて画像の下に纏められていますが、アリゴテだけで造られるワインのアペラシヨンは

1. ブルゴーニュ地方全域の AOC Bourgogne Aligoté ブルゴーニュ・ウリゴテ
2. コート・シャロネーズの AOC Bouzeron ブーズロン

の2つだけ(前述のモレ・サン・ドニ・モン・リュイザンはアリゴテ以外にシャルドネ、ピノ・ブランでも構わない)。

次にアリゴテが主要品種としてブレンドされるのは

Lyonnais : Coteaux du Lyonnais .
Bourgognes génériques : Coteaux bourguignons, Crémant de Bourgogne .
Côte de Nuits : Morey-Saint-Denis .
Savoie : Vin de Savoie .
Rhône Centre : Châtillon en Diois .

3. リヨン地区のAOC Coteaux du Lyonnais コトー・デュ・リヨネ
4. ブルゴーニュ地方全域の AOC Coteaux bourguignons コトー・ブルギニョン
5. 同じく AOC Crémant de Bourgogne クレマン・ド・ブルギニョン
6. 前述の AOC Morey-Saint-Denis の一部
7. サヴォア地区の AOC Vin de Savoie ヴァン・ド・サヴォワ
8. ローヌ中央部の AOC Châtillon en Diois シャティヨン・アン・ディオワ

そして主要ではなく補填的というか、必要であることは確かなという意味で必須品種と表現させて頂くcépage complémentaire セパージュ・コンプリメンテールというのが

Rhône Centre : Crémant de Die

9. ローヌ中央部のAOC クレマン・ド・ディー

あとは補助品種としてですので、「使っても良い」という意味でどちらかというと使われない確率が高いので覚える必要はないと思いますが

Beaujolais : Beaujolais .
Savoie : Bugey .

さらに使われる可能性の低い10%以下の補助品種として

Beaujolais : Brouilly, Chénas, Chiroubles, Côte de Brouilly, Fleurie, Juliénas, Morgon, Moulin-à-Vent, Régnié, Saint-Amour .

Bourgognes génériques : Bourgogne mousseux .

纏めると

10. ボージョレ地域のAOC ボージョレ
11. サヴォワ地区の AOC ビュジェ

12. ボージョレ地域のAOC ブルイィ
13. 同じく AOC シェナ
14. 同じく AOC シルーブル
15. 同じく AOC コート・ド・ブルイィ
16. 同じく AOC フルーリー
17. 同じく AOC ジュリエナ
18. 同じく AOC モルゴン
19. 同じく AOC ムーラン・ナ・ヴァン
20. 同じく AOC レーニエ
21. 同じく AOC サン・タムール
22. ブルゴーニュ地方全域の AOC ブルゴーニュ・ムスー

第22番目のアペラシヨン・ブルゴーニュ・ムスーは赤だけの発泡酒であることにご注意下さい。

さて最近登場したこちらのサイトにもアリゴテの使えるプロデュイが見られますがこの纏め方にはちと疑問であります。
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Aligoté B

画像は VIVC のサイトのこちらから拝借しました。

Aligoté 末尾の「e」にアクサン・テギュが付いているのでアリゴテと発音します。Forvo のサイトはこちらを開いてご確認ください。

アリゴテはポピュラーなブルゴーニュでよく使われる白葡萄です。3月にこの葡萄について書いたばかりですが、VIVC のパスポートデータはまた変更になっています。こちらが現在のパスポートデータです。ちなみに3月の時点はこちら。 どこがどのように違うのか、それはアリゴテの父であるはずの「PINOT」 のリンク先がなくなったことです。つまり 70742 という VIVC の整理番号を持つ「PINOT」ではないということ。後者のパスポートデータから Prime name of pedigree parent 2 の右横の「PINOT」をクリックして下さい。こちらが開くはずです。ところが新しいアリゴテのパスポートデータの

Prime name of pedigree parent 1 HEUNISCH WEISS
Prime name of pedigree parent 2 PINOT

上の段ホイニッシュ・ヴァイスはクリックできますがピノにはリンク先が無くなっています。

また現時点で VIVC の整理番号 70742 に相当する葡萄は存在しません。VIVC のサイトから左のメニュー「Database search」をクリックして

Advanced search
Passport data

アトヴァンス・サーチの下のパスポートデータをクリックして Variety number VIVC 右隣のボックスに「70742」と入力してその下の方の「Search」をクリックしても検索結果ゼロとなってしまいます。

この先どう変わっていくのか、たまにはサイトを開いて見る必要があるように思います。

さてアリゴテを使った一番稀少なワインといえば何を筆頭に思い浮かばれるでしょうか?

Morey-Saint-Denis 1er Cru Monts Luisants Blanc をご存知?

普通のモレ・サン・ドニの第1級畑ではなくクリマの名前モン・リュイザンを伴う白ワインに限り法令が異なります

1°- Encépagement
a) - Les vins blancs sont issus des cépages chardonnay B et pinot blanc B.
b) - Les vins blancs provenant de parcelles de vigne situées dans le climat « Monts Luisants » sont issus des cépages aligoté B, chardonnay B et pinot blanc B.

つまり普通のモレ・サン・ドニの白ワインに使えるのはシャルドネとピノ・ブランでこの「モン・リュイザン」だけがアリゴテが使えるという訳です。もちろんシャルドネ、ピノ・ブランも同様に使えます。

このモン・リュイザンそのものはモノポールではなく、その中の約1ha の畑 Clos des Monts Luisants クロ・デ・モン・リュイザンがドメーヌ・ポンソのモノポールであります。現時点でこのクロ・デ・モン・リュイザンは総てアリゴテが植えられているのです。

で、ポンソのこのワインですがヴィンテージによって葡萄比率はいろいろ。即ち 100% Aigoté の年もありますがそうではなくシャルドネ・ブランとの併用、年によってはピノ・グージュも併用することがあるとのことです。こちらをご覧下さい。バーガンディ・リポートにも説明がありますがクライヴ・コーツ氏はその推移について詳しいので参考になると思います。

さて聞き慣れない名前のピノ・グージュなる葡萄ですが、ニュイ・サン・ジョルジュのドメーヌ・アンリ・グージュの所有する畑 クロ・デ・ポレ・サン・ジョルジュのピノ・ノワールに突然変異で白葡萄が採れたというお話がその始まりで1936年のこと。それを元に増やしたというピノ・ノワールの突然変異 ピノ・グージュはアンリ・グージュの専売特許ではなくドメーヌ・ポンソにも譲り渡したとのことです。

しかし現在のところ VIVC に登録されている葡萄に Pinot Gouges なる存在はありません。

モレ・サン・ドニの第1級モン・リュイザンのINAO の規定は上記にコピーさせて頂いた通りアリゴテ、シャルドネそしてピノ・ブランなので恐らくピノ・グージュはピノ・ブランのはずです。クライヴ・コーツ氏の説明によると次の通りです。

1. ウィリアム・ポンソが1911年クロ・デ・モン・リュイザンを100% アリゴテに植え替える。

2. 1930年代にウィリアムを継いだイポリット・ポンソがピノ・グージョを15% 植える。

3. 1950年代にローラン・ポンソの父ジャン・マリー・ポンソが約20% シャルドネを植えることによりアリゴテの面積比率は60% 程に低下。

4. 1992年にピノ・グージュを引き抜く。

5. 2004年の収穫を最後にシャルドネを諦める。

6. 2005年の収穫から再びアリゴテ 100% となる。

同じくドメーヌ・ポンソのヴィンテージ別葡萄構成比率はクライヴ・コーツ氏のサイトからコピーさせて頂くと

2007 100 percent Aligoté
2006 100 percent Aligoté
2005 100 percent Aligoté
2004 80 percent Aligoté, 20 percent Chardonnay
2002 80 percent Aligoté, 20 percent Chardonnay
2001 80 percent Aligoté, 20 percent Chardonnay
2000 80 percent Aligoté, 20 percent Chardonnay
1999 80 percent Aligoté, 20 percent Chardonnay
1998 70 percent Aligoté, 30 percent Chardonnay
1997 70 percent Aligoté, 30 percent Chardonnay
1996 70 percent Aligoté, 30 percent Chardonnay
1995 70 percent Aligoté, 30 percent Chardonnay
1994 70 percent Aligoté, 30 percent Chardonnay
1992 60 percent Aligoté, 25 percent Chardonnay, 15 percent Pinot Gouges
1991 60 percent Aligoté, 25 percent Chardonnay, 15 percent Pinot Gouges
1990 60 percent Aligoté, 25 percent Chardonnay, 15 percent Pinot Gouges
1989 60 percent Aligoté, 25 percent Chardonnay, 15 percent Pinot Gouges
1988 60 percent Aligoté, 25 percent Chardonnay, 15 percent Pinot Gouges
1985 60 percent Aligoté, 25 percent Chardonnay, 15 percent Pinot Gouges
1983 60 percent Aligoté, 25 percent Chardonnay, 15 percent Pinot Gouges

ということです。アリゴテ主体に変わりありませんけど。

でもこんなお高いワインよりもっとお安いアリゴテで美味しいワインがあります。それはAOC Bouzeron 、昔のブルゴーニュ・アリゴテ・ブーズロン。

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Alicante Henri Bouschet N


画像は VIVC のこちらから拝借しました。
アリカント・アンリ・ブシェと発音する黒葡萄。Forvo の発音は(アンリ抜きですが)こちらを開いてお聞き下さい。

拙ブログではこちらで取り上げましたが、結論から先に申し上げるとそのペディグリーには現在のところ疑問? となっています。こちらをご覧下さい。現時点のアリカント・アンリ・ブシェのパスポートデータですがコピーさせて頂くと

Prime name : ALICANTE HENRI BOUSCHET
Color of berry skin NOIR
Variety number VIVC 304
Country of origin of the variety FRANCE
Species VITIS VINIFERA LINNÉ SUBSP. VINIFERA
Pedigree as given by breeder/bibliography PETIT BOUSCHET × GRENACHE
Pedigree confirmed by markers GRENACHE × PETIT BOUSCHET
Prime name of pedigree parent 1 BOUSCHET PETIT
Prime name of pedigree parent 2 GRENACHE
Breeder Bouschet, Henri
Breeder contact address Domaine de la Calmette
Year of crossing 1855

正式名称:アリカント・アンリ・ブシェ
果皮色:黒
原産国:フランス
種:日本で云うヴィティス・ヴィニフェラ、ヨーロッパ原産
生産者による系譜・血縁関係:プティ・ブーシェ×グルナッシュ
管理者によって確認された系譜・血縁関係:グルナッシュ×プティ・ブーシェ
母となる葡萄の正式名称:ブーシェ・プティ
父となる葡萄の正式名称:グルナッシュ
生産者:ブーシェ・アンリ
生産者の住所・連絡先:ドメーヌ・ド・ラ・カルメット
交配の年:1855年

以前と異なるのは父親葡萄がガルナッチャ・ティンタからグルナッシュと変わりリンク先がありません。父親葡萄が名前はあるもののリンク先がないということはそれに相当する正式名称の葡萄が不明ということです。

リンクが繋がるアリカント・アンリ・ブシェの母ブーシェ・プティですけど VIVC からこちらを開くと母親の ARAMON にリンクが繋がりません。恐らく正式名称 アラモン・ノワールとは現時点では断定できないはずです。父親のテンチュリエとはリンク可能ですからやはり今のところ結論は出ていないと云うことでしょうね。

ペディグリーに関しては改められる可能性が高いのでその都度調べるよう心掛けて頂きたいと思います。

さてアリカント・アンリ・ブシェのシノニムは57報告されていますが、いかにもスペイン的な名前が多いのはスペインで多く栽培されているためのはずです。

今後の研究によりルーツが明らかになるとは思いますけど、フランスでこのアリカント・アンリ・ブシェはアペラシヨンを取得しているワインには全く使えないため、人気は今ひとつ、栽培面積も減少傾向の一途であります。こちらをご覧下さい。アリカント・アンリ・ブシェの使える IGP 一覧をご覧頂けますが、単にその葡萄規定に名前があるだけと思って頂いても構わないはずです。

フランスでは IGP のワインにしか使えないため栽培は減少気味ですが、お隣のスペインでは 2008年の統計で 2万ヘクタール以上栽培され、そのお隣ポルトガルでも 2010年の統計で 2000ヘクタール以上栽培されています。その他の国な ど VIVC からこちらをご覧下さい。フランスで誕生したにも拘わらず余所の国の方がこの葡萄の栽培に熱心という結果ではないでしょうか。

ちなみにスペインでは Garnacha tintorera で登録され DO アルマンサなどのワインに使えるため栽培面積が広がっているはずです。

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Aléatico N


画像は VIVC のこちらから拝借しました。

アレアティコと読むイタリア原産の黒葡萄、発音はこちらを開いてお聞き下さい。

拙ブログでは 2012年の 10月にこちらで取り上げました。以前と異なるところは VIVC のパスポートデータ、左側の項目に「Taste」が加わり、そこに muscat と記載されたことでしょうか。ペディグリーに「ミュスカの系列を示す文言」はありませんが「風味・味」に「ミュスカ由来はある」とのことです。

シノニムは72報告されていますが数が多いのでパスポートデータをご覧下さい。

フランスワインでこの葡萄が使えるアペラシヨンはコルシカ島に限られます。

こちらのサイトをご覧下さい。IGP の葡萄品種規定は地域の特性など考慮されていないので参考までに。補助品種ながら AOC アジャクシオ、AOC ヴァン・ド・コルスに使えるのがお分かり頂けます。

コピーさせて頂くと

Ajaccio rosé AOC/AOP
Ajaccio rouge AOC/AOP
Vin de Corse Calvi rosé AOC/AOP
Vin de Corse Calvi rouge AOC/AOP
Vin de Corse Coteaux du Cap Corse rosé AOC/AOP
Vin de Corse Coteaux du Cap Corse rouge AOC/AOP
Vin de Corse Figari rosé AOC/AOP
Vin de Corse Figari rouge AOC/AOP
Vin de Corse Porto-Vecchio rosé AOC/AOP
Vin de Corse Porto-Vecchio rouge AOC/AOP
Vin de Corse rosé AOC/AOP
Vin de Corse rouge AOC/AOP
Vin de Corse Sartène rosé AOC/AOP
Vin de Corse Sartène rouge AOC/AOP

サイトでは沢山出ていますが、これらは総て INAO で云う「Produits」であり、アペラシヨンは AOC アジャクシオと AOC ヴァン・ド・コルスの2つだけであります。つまりアペラシヨンが同一ならいろいろ枝分かれしているデノミナシヨン、プロデュイに至るまで葡萄規定は同じと云うことです。もちろん白ワインと赤・ロゼでは葡萄規定が異なりますけど。

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