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2008年06月15日

Rosso dei Notri 2007 Azienda Agricola Tua Rita

8v0615.jpgイタリアはトスカーナの赤ワインです。昔からワインに親しんでいる者の一人として、ヨーロッパのワインの中で最も割高感の大きくなってしまったのがイタリアのワインではないかと思います。通貨の統一とその後の為替の関係なのでしょうけれども、8000リラ程度のモノがその10倍くらいの現在の価格になってしまったと私は感じます。従って有名所のワイン、例えばアンティノリのワインなど馬鹿らしくて全く買う気になれません。専ら新興のワイナリーでまだそんなに知られていないところのモノか、協同組合組織など評論家諸氏があまり目を向けない生産者にスポットを当てることになります。
とは云うもののこのワイン、トゥア・リータはかなりの有名所ですがたまたま目に留まったため開けることになりました。
裏ラベルにこの年2007年の葡萄品種割合が記されています。「Sangiovese 50% Merlot 30% Cabernet Sauvignon 10% Syrah 10% 」とのことで輸入元のコメントは「限定生産のメルローやシラーを一部使用された、非常に品質の高いベースワイン。サクラ、塩分、ブラックチェリー、バジルなどの複雑な香りがあり、肉厚でタンニンがシルキー」と書かれています。

早速開けてみましょう。

キャップシールはアルミ製、トップに孔は二つ開けられていますが後で開けたのではなく最初から孔開きとして成型されたキャップシールです。コルクはお世辞にも上等とは云えない品質のもので長さは45ミリ、トウァ・リータの文字はなく「Stefano Frascolla」の名前しか入っていません。
で、このステファーノ・フラスコッラって誰だか調べたらトゥア・リータのオーナーの娘婿に当たる人物でありました。
ならば、本家とは別物ワインなのかと聞かれたらラベルに「トゥア・リータ」と明記してあるので所謂セカンドワイン的な存在なのでしょう。

グラスに注ぐと大変綺麗な赤紫色を呈しており、香りは昔よく飲んだ「チェパレッロ」を彷彿させるものを感じます。イタリアワイン独特の香りと申したらよいのでしょうか、特徴ある芳香ですが同時に強すぎる酸と濃縮果汁のような煮詰めた香りも感じてしまいます。

味わいも濃厚、はじめからデカンタして一時間以上置いた方が良かったかも知れません。

静岡のアメーラとモッツァレッラ・ブッファーラにバジルの葉をたっぷり載せエクストラ・ヴァージンの2007年を振りかけカプレーゼ、さらに先日ご紹介した牛肉のカルパッチョと合わせましたが、それなりによく合いました。

トゥア・リータのお高いワインには全く興味がありませんけどこの赤ワインなら家庭で十分楽しめる価格帯なのでお薦めできるでしょう。推定蔵出し価格は6.25ユーロ、日本国内の一輸入元の税別定価が2750円なので随分控えめな定価設定であると評価できます。

posted by:Georges :

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