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2008年06月16日

Château Couronneau 2006 AC Bordeaux Supérieur

8v0616.jpgメルマガでふと目についたのがこのタイトル「数々の当社のワインが選ばれました!! 別冊「一個人」決定! 「2000円以下」極旨ワイングランプリ」。
雑誌で「輸入ワインを気鋭のソムリエ6人がブラインド・テイスティングで厳正審査!」とのこと。2000円以下のワインの中でナンバー1に選ばれたのがこのワインと輸入元は鼻高々であります。

3人集まれば文殊の知恵と申します。何処の誰かは雑誌を見ておりませんので分かりませんが「気鋭のソムリエ」が6人集まって選んだのですからそれなりに品質を見極めていると考えるのが普通でしょうね。

ところが私はまずこのラベルを見て「これは大したワインではない」と早くも意気消沈であります。

まずはラベルの最下部をご覧下さい。いつも申し上げていることですが「有機農法とか無農薬栽培を表に大きく書いてあるワインに旨いものなし」という私の定説に当て嵌まります。
次に生産者の場所にご注目下さい。「33220 Ligueux」はこちらのHPから右手の地図の丸印をクリックすると詳細地図が出てきます。ここはボルドーと云ってもサント・フォア・ボルドーに含まれるコミューンでベルジュラックのすぐそばではありませんか

ボルドー・シュペリュールに指定される地域は大変広範囲にわたりますので注意が必要なのは何度も申し上げております。

とりあえず開けてみましょう。銀色のキャップシールはアルミ製のトップと周りが別物のチープなもの、孔は二つです。コルクは長さ46ミリ色白でトップとボトムに○で囲んだ2006、側面にはシャトーのイラスト二つに挟まれるようにシャトーの名前と「0408 051」という数字が見えます。

グラスに注ぐと色は悪くありませんが多少濁り気味で輝きがありません。アルコールの強そうな香りに私は複雑さと云うより埃っぽい匂いを感じてしまいます。味わいは至って普通! ですがこの「普通」なものを一般の人は評価されるのです。薪で炊かれるお米を泣いて喜んだりする趣味は私にはありません。めざしにも感動を覚えません。造りと云えば年中鮪のトロを出されては全くの興醒めであります。
このワインは普通に美味しいだけで、何ら感動を覚えません。これがベストに選ばれるのだったら他のワインはよっぽど不味かったのではないかと考えます。

恐らく機械での摘み取りでしょう、色の濁りはそのためです。複雑な味わいと雑な味とは根本的に違います。輸入元の資料から「メルロー 95%/カベルネ・ソーヴィニヨン 5%、醸造・熟成 2/3を95hl、1/3を225Lの樽にて12ヶ月熟成」とのことですがよく見たら税別定価2100円、税込みなら2205円になるではありませんか! この「一個人」という雑誌そのものもあまり信用できないのではないか?

8h0616.jpg
「毎日飽きずに同じ物を食べるのですね」と尋ねられることがありますが、この形になるまでいろいろ試行錯誤しておりました。結論から申し上げると、「牛肉のカルパッチョ」に霜降りの高級和牛は必要ありません。和牛であれば3番で十分、5番だと脂が多すぎてカルパッチョには不向きです。部位はウチヒラと呼ばれるところがベストで150グラムあれば3人前は十分、適当な大きさに切り、皿に敷き詰め軽く塩胡椒して下味を付けます。野菜はパック入りのルーコラか今日使ったベビーリーフ・ミックスなどがよいでしょう。スーパーで100円から高くて200円までのものを水洗いして水気は十二分に取り除きます。パルミジャーノ・レッジャーノは固まりで買ってピーラーで削ります。これがその状態、後はバルサミコとエクストラ・ヴァージンを振りかけるだけ。

posted by:Georges :

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