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2008年01月12日

Bourgogne Hautes Côtes de Nuits Cuvée des Dame de Vergy 2004 Domaine Dominique Guyon

8v0112.jpg昨日と同じお店の勧めに従い05から04に変更した買い物です。ドメーヌ・ドミニーク・ギヨンと云うより親爺の名前アントナン・ギヨンの方が分かり易いと思います。この生産者のワイン、日本では永年アルカンが輸入していたはずですがいつの間にかボニリ・ジャパンに替わっています。クリスタルで有名なあのシャンパーニュ・ルイ・ロデレールも同じ頃エノテカに替わってしまいました。アルカンはその後しばらくしてからボランジェの権利を持ったようですが、ワイン輸入の商売も楽なものではないようです。
何度かお話ししましたが昔日本でブルゴーニュ・ワインと云えば銀座ミツミが大きな権力を持っていました。古くからワインの輸入に力を入れてきたのは高島屋、雪印乳業、コールドベック、ジャーディン・マセソン、バークレイなどなど色々ありましたが殆どはネゴシアンモノ中心に扱い、所謂小さなドメーヌモノはミツミがその権利を持っていたのです。ラック・コーポレーションがワインを扱い始めたのはそんなミツミの力が衰えてきた1980年代だったはず。その後ミツミは倒産、ラックもタカラに買収の憂き目にあったのはご存知の通りであります。ドメーヌモノを扱うのはワイン輸入として決してグッド・ビジネスではないようです。

この生産者についてはよくご存じの方が多いと思いますが、概要はこちらのリポートをご覧頂ければお分かり頂けると思います。

さてこのギヨンのワインですがキャップシールは重厚な錫箔、ワインレッドに家紋とドメーヌの名前が入りトップにレリーフで生産者名があります。コルクは大変良質な天然物で長さ50ミリ両端にヴィンテージはなく側面に枠で囲んだ中に家紋とドメーヌ元詰め表示があるだけです。

グラスに注ぐとイチゴやラズベリーの香りに紛れて「オヤッ」と思われる妙な臭いがします。先日の04ブルゴーニュにも感じたのですが「気のせいかグラスのせいだろう」とあまり気にしませんでした。しかし今日のはそれと分かるハッキリした「黴臭さ」、04のニュイは一部だけではなくオート・コートにまでそれが蔓延したのでしょうか? もちろん普通の嗅覚では殆ど感じることはないようですが、長年鍛えている鼻でありますのでこんな時には役に立つのかも知れません。しかし判ってしまうと云うことは裏を返せば不幸なことであります。「気にせず美味しく飲めるではないか!」と一喝されそうですが、微妙な臭いも見過ごすことは出来ないのが性分であります。

ですがしばらく置いたらあまり気になることはなくなりました。色は昨日同様輝きがありますしレッグも長く果実味濃厚で甘みも感じます。

しかしこれは好みの問題でしょうけど私には合わないように思います。いくら一般的評価が高いからと云って好みでない物はやはり自分の心を豊かにはしてくれません。人それぞれ好みが違って当たり前ですから仕方ないことであります。私は他人が如何に高く評価しようが、自分の好みに合わないワインは飲みたいとは思いません。ワインを点数評価するのには絶対反対であります。お店についても同じです。人の好みは人それぞれ、自分にあったお店が自分にとっての三つ星レストラン。他人の評価を気にすることなんて不要ではないでしょうか?

posted by:Georges :

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