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2007年11月07日

Château Romfort 2003 AC Premières Côtes de Blaye

7v1107.jpgシャトー・ロムフォール、聞き慣れない名前のワインですがエチケットの下部をご覧頂ければ2005年度マコンワインコンクール金賞の帯が引っ付いてます。販売店ならともかく輸入元までがこういったどこそこコンクールのワインを安直に購入するのは如何なものかといつも申し上げております。コンクール受賞ワイン、そもそもそのコンクールに出品するためには少なからず出品料がかかるわけであり、また仮に受賞してもラベルに受賞マークを付けるにはまたお金がかかるのであります。即ち実力より余分に高く買わされることになるので消費者にとってはプラスにはならないことを申し上げたいわけであります。売れないからコンクールに出さねばならないわけで、売り先が決まっているワインはコンクールに出品されないことは明白であります。

さてこの「プルミエール・コート・ド・ブラーユ(ソペクサではブライ)」のアペラシオンと似た名前のアペラシオンに「コート・ド・ブラーユ(ブライ)」また単なる「ブラーユ(ブライ)」と3つあるわけですがこれらの区別を明確に書いたHPは見当たりませんので少し書いてみます。

まずINAOのHPからBLAYEを探すと、原産地統制名称は今申し上げた3つが出て来ますがプルミエール・コート・ド・ブラーユブラーユ赤白両方ありますがコート・ド・ブラーユは白だけのアペラシオンであります。で、肝心なのはこの3つのアペラシオンは同じ地域のコミューンまで全く同じところなのであります。では何がどう違うのかこれから述べたいと思います。

結論から申し上げますとこれらの違いは葡萄品種構成によるものであります。まず最初に Premières Côtes de Blaye の赤ワインに使われる品種はボルドーで一般的なカベルネ・ソーヴィニョン、カベルネ・フラン、メルロー、それにコット(マールベック)の4品種に限られます。それに対し単なる Blaye に使われる品種は上記4品種に加え、土着である prelongeau, cahors, béguignol, verdot の4品種が認められています。要は土着品種を混ぜれば Blaye のアペラシオンになり、一般的な葡萄だけで造ったワインは長ったらしいアペラシオンになることを覚えて頂ければ分かり易いかと思います。

ついでに白ワインについて申し上げるとほぼ同じようにご理解頂けるはずですが一般的な品種構成では Premières Côtes de Blaye になり、土着品種を使えば Blaye または Côtes de Blaye になるという風に覚えて頂きたいと思います。では土着品種を使う両者の違いは何かと申しますと主たる葡萄品種によるものであります。即ち単なる Blaye はユニ・ブランが使われ、Côtes de Blaye にはコロンバールが使われると思って下さい。Côtes de Blaye は頭にCが付くので Colombard の頭文字と同じだと覚えたら如何でしょうか、詳しくはリンクの原本をご覧下さい。

さて本題のこの赤ワイン。色は濃いけど雑味多し、評価する対象外です。私なら輸入することはありません。推定蔵出し価格3.00ユーロ。金さえ出せばメダルは買えると云うことの証明でしょうか?

posted by:Georges :

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