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2007年10月22日

Château Lanessan 1997 AC Haut-Médoc Delbos-Bouteiller

7v1022.jpgシャトー・ラネッサン、覚えやすい名前のシャトーで昔からよく知られているものの1855年格付けに際してサンプルを提出しなかったため格付け対象外となってしまったシャトーであります。シャトーのHPはすぐ見つかりますが例によって日本語の表記は大変大雑把であります。で、1ページに要約してあるのが(シャトーのHPではございませんが)こちらからFamily of the crus の欄に選択してCru Bourgeois、Commune の欄に選択から Cussac-Fort-Médoc を指定して Search を押すと表示されます。

注目すべきは収穫のところ、手摘みではなく機械による葡萄の摘み取りが記されていますがやはり品質に大きく影響する事柄であります。
シャトーのある場所はベイシュベルとデュクリュ・ボーカイユーの畑と隣接しているサンジュリアン村にほど近いキュサック・フォール・メドック村の北の端に位置し、すぐ近くには最近注目されるシャトー・ボーモンがあります。

裏ラベルに「L9701 167 230307」というロットナンバーらしき表示があります。ミレジム1997の出荷されたのが2007年3月23日というのは分かりますが97の次の「01」と次に続く「167」の意味を知りたいところであります。

キャップシールは高級そうに見えるもののビニルコーティングされたアルミ製、コルクは大変綺麗な天然物で長さは50ミリ、両端には○で囲んだ1997、側面にはシャトーの名前とヴィンテージにアペラシオンシャトー元詰めの表示も揃っています。

グラスに注ぐと色は熟成を感じさせるガーネットにエッジはややオレンジがかっています。香りはカベルネの熟成香が顕著ですが漢方の甘草の香りも現れています。口に含むと少し雑味を感じますがこれはマシンハーベストでは仕方ないことですが、タイムとローズマリーで風味づけた地鶏に合わせると気にならなくなります。
最近気に入っている「梅山豚」肩ロースのスライスをしゃぶしゃぶにして合わせましたが、ワインとの違和感はありません。しかしどちらかというと仔羊のローストに合わせるのがベストでしょうね。

ワインの味としては一切の刺激的要素が消えているので飲み頃に達していると云えます。私のお薦めとしてはデカンタすること。量は少ないですが澱が発生していて大きい結晶に細かい澱も混ざっています。最低1週間はセラーの中に立てて置いて楽しむ1時間前くらいにデカンタするとよいでしょう。

シャトーは直売もしているようですが、ネゴシアンからも買えるはずです。推定蔵出し価格は6.25ユーロ。いつも申し上げますがワインは現地で熟成させたものを味見してから買うのが賢い買い方であります。評論家の点数だけで飲みもしないのに買うなど以ての外であります。

posted by:Georges :

コメント

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投稿者 Yuonne Hinderman : 2012年06月21日 23:41