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2007年07月25日

蕎麦処「伊呂波」進歩してます。

7irh0725-03.jpgこの店構え、如何ですか? 蕎麦屋さんとはとても思えないアプローチでしょう。数年前にご紹介申し上げてから紆余曲折があったようですが、蕎麦そのものは相変わらず見事な形状を保っております。ちょっと入りづらいかも知れませんが右手手前にお品書きがありますので安心して入店出来ます。店内は四人掛けテーブルが右側に2卓、左側は細長い大テーブルで20人位は座られると思います。自転車で行ったのですが店内の左手奥の席が思い切り冷えていて気持ちよかったです。静かにジャズが流れ、落ち付いた空間に安らぎを求めてやってくるお客さんが増えてきたのでしょうか、13:30過ぎに伺ったのですが10人程度がまだ食事中でした。
ビールはエビスの小瓶だけが置いてあるようですが卵焼きや湯葉などつまみの類もそんなに待たされる事はないようです。店内は開店当初より禁煙ですのでタバコ嫌いの方には嬉しいお店ではないでしょうか。

7irh0725-01.jpgよく冷えた麦茶は飲み干すと間もなくお代わりを持ってきて頂けるので有り難いと思います。サービス担当は奥様とバイトのお姉さんでしょうか、なかなかキビキビと動いてくれるので気持ちよいですし注文から蕎麦が出てくるまでの時間も短く感じました。写真は携帯電話で撮影したものでピンぼけですがご覧の通りのボリュームの「田舎蕎麦大盛り」は1100円という価格です。蕎麦はしっかりとしたコシがあり喉越しというか歯触りが実に爽快で蕎麦そのもののレベルはかなり高いと私は思います。
難を申し上げるとつゆの量が控えめな事とやはりつゆそのものの味が私にはまだ甘いと感じるのです。山葵は本山葵なのですがこれも量が少なく葱も同じです。

7irh0725-02.jpg
そばつゆに関しては何度も申し上げますが堺の美々卯がベストであると私は思います。蕎麦の香りを殺してしまうというご意見もあるようですが、私は蕎麦とは舌触り、食感、喉越しであり味付けはやはりつゆの旨さに頼らざるを得ないと考えます。これは人により捉え方が違うはずですので異論があるのは当然だと思います。
で、つゆに関しては最後の蕎麦湯で割ったときにその味を判断するわけですが、蕎麦湯のドロドロのお店は私は好みません。先日ここに伺ったときそういう傾向に変わっていたので一言申し上げましたが、今日は普通の蕎麦を湯がいたときの蕎麦湯が出て来ました。つゆの蕎麦湯割りで飲み込んだ後の鼻に抜ける香りが大切であり、これは上質の鰹節と最高級の昆布が必要不可欠であると私は考えます。特に私は鰹節に拘ります。堺の美々卯ではめじかを使っているそうですが、
私はどちらかというと枯れ節の厚削りが好みで自分で作っています。鰹節は知り合いの専門業者にお願いして好みの厚さに削ってもらっていますし、昆布は利尻のものが好みで神戸東部市場の昆布屋さんまで買いに行きます。

posted by:Georges :

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