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2007年07月10日

Château La Freynelle 2006 AC Entre-Deux-Mers

7v0710.jpgシャトー・ラ・フレイネルを初めて飲んだのは20年程前のことであります。アントル・ドゥー・メールのほぼ中心にあたる Daignac にあり、ヴィニョーブル・フィリップ・バルト全体の1/3の面積にあたる25ヘクタールの葡萄畑で辛口白ワインを造っているのは女性エノロジストで所有者の一人ヴェロニーク・バルトです。数年前まではボニリ・ジャパン西尾さんが輸入していたのですがどういう訳か止めてしまい、久しぶりのご対面となりました。シャトーのHPはこちらですがテクニカル・データなどは見掛けません。
キャップシールを取り除くと天然のコルクが見えますが、以前は確か合成樹脂を使っていたように思います。引き抜いてみると何と50ミリ近くある長いものでシャトー元詰めの表示以外何も印字されていません。かなり冷やしてからグラスに注ぐととても綺麗な淡いグリーン色を呈し、妙な泡立ちなど皆無であります。香りは柑橘系ですが強い香りではなく上品、味わいも辛口ながら刺激的なところがなくマイルド。しかし十分な酸が存在するので魚介類の天麩羅などにはよく合うと思います。

アントル・ドゥー・メールは軽視されがちですが食事時に飲むには最適なワインです。和牛サーロインのカルパッチョですが20年物のバルサミコを多い目に振り掛けてパルミジャーノ・レッジャーノ、ベビーリーフで食べると赤ワインより白の方が合うときがあります(その日の体調で)。朝市でとれたての莢隠元を買い胡麻和えにしましたがこれにもよく合います。
輸入元の説明によると「ソーヴィニョン・ブラン55%、セミヨン30%、ミュスカデル15%、醸造・熟成 発酵:ステンレスタンクにて熟成:3ヶ月 ステンレスタンクにて、平均年間生産量 450,000本」と書いてありますがこれがテクニカルデータなら合っているのでしょうが、生産者のHPには25ヘクタールの内13ヘクタール(面積比率で申し上げると52%)がソーヴィニョン・ブラン、7ヘクタール(28%)がセミヨン、5ヘクタール(20%)がミュスカデルとなっています。余談ですがアペラシオンには葡萄品種に関して「Cépages principaux : dans la proportion de 70 % : Sémillon, Sauvignon, Muscadelle.
Cépages accessoires : dans la proportion maximum de 30 % : Merlot blanc ; dans la proportion maximum de 10 % : Colombard, Mauzac, Ugni blanc.」こういった記述があります。

私は樽と無縁のワインが好みなので、フレッシュ&フルーティーの代表的銘柄としてお薦めしたいと思います。
ただ何故こんなに長いコルクを使うのか疑問であります。ブショネの原因にもなりますし、まさしく無用の長物。早く飲みきってしまうワインなのでスクリュー・キャップで十分であると考えます。

posted by:Georges :

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